4月30日 成田発

  ゴールデンウィークの2日目、この日は朝から荷造りだった。
4泊5日の旅行だから、着替えはそれほどいらないし、適当にバッグに荷物をほうりこんで準備は簡単に終わるはずだった。
しかし、なぜか詰め終わった荷物が異常に重いので体重計で計ると、バックの総重量は12kgを超えていた。
 なぜこれ程の重さになるのかと思うだろうが、バッグの半分はデジカメ、一眼レフカメラ、望遠レンズ、ノートパソコン、モバイル7つ道具などが占めていた。
 さすがにこれでは行動できないので、少しでも不要と思われるものを抜いていったが、その重量が11kgを切ることはなかった。


 成田空港への移動は市川駅より総武線快速で約1時間、荷物も重いし、たまの旅行なので奮発してグリーン車に乗る。
海外出発のピークなので、ひょっとしたら満席かと思ったけど意外とすいていたので、2階席に居場所を見つけて一路成田を目指す。
成田空港での乗客は第2ターミナルで大半の人が降りてしまい、第1ターミナルの方はそれほど混雑していないのかと思ったが、出国ロビーはいつもテレビで放映される光景が展開され、どのカウンターも長蛇の列となっていた。
 これでは搭乗券受け取るのも大変かと思われたが、なぜか私の指定されていたカウンターは誰も並んでおらず、悠々と手続きを済ますことができた。
 カウンターで搭乗券、帰りの航空券を受け取りると混雑のため出国手続きに1時間位かかるので早めに済ませて欲しいとのことで、出発まで3時間近くあるがゲートに直行することにした。
 セキュリティチェックでは金属探知機に反応してしまい、台の上に立たされる羽目に、成田ではこれで1勝2敗か。眼鏡や時計も全部外しているのになんでだろ?
 問題の出国手続きは各ゲートに5人位しかならんでおらず、5分も待たずに無事通過となった。
 


今回のフライトはノースウェスト航空007便で、指定された45番ゲートに行くが18:25の出発までまだ2時間以上もあるなあ。
 出発時刻が近ずくと、サテライトの中は他の便の旅客も集まり、物凄い混雑だった。

 機内での座席は、右側列の中央だったが、隣の窓際席に誰も来なかったので勝手に移動する。
 ノースウェストというとよくトラブルを起こすので、ちょっと不安だったが、問題無く離陸した。(でもやっぱり機体はかなりボロっちい)

 
 この日は結構雲が厚いため、東京湾上空で雲の中に入ると、もう何も見えなくなってしまった。しばらくは、日暮れで薄墨のような空を眺めて暇をつぶすが、完全に日没になると、ただ暗闇が広がるだけだった。

 食事も終わると入国用の書類が配られるが、「麻薬、武器の所持は死刑」(もちろん中国語)になると書いてあった。


 約4時間のフライトの後、無事中正国際機場に着陸、天気は雨のようで路面が濡れていた。


 入国審査はかなり入念にチェックしており、なかなか順番が周ってこなかったが、15分くらいの待ち時間の後、私の番の時に事件は起きた。
 私のパスポート番号を係官が端末に打ち込んだとたん表情が険しくなり、しきりに端末をたたき出した。
 明らかに先程までと操作方法が違う。
別に悪いことしてないが、ちょっと冷や汗ものだ、別室にご案内されるのも御免だしね。
そのうち隣の係官と何やら相談し始め、こちらの緊張が最高潮に達したとき、係官が「ハングアップ」といったのが聞こえた。
なんだ、機械がフリーズしたのかとほっとするのと同時にIBM/PCらしきマシンを再起動する音が聞こえた。
まったく心臓に悪いが、無事入国できた。

 後は、窓口で台湾元に両替を済ますと、白タクらしき運転手を無視してバス乗り場へ。
台北駅行きのバスをしばらく待った後、アメリカンスタイルのステンレスボディーに漢字がでかく書かれた、なんとも違和感のあるバスに乗る。 高速道路をしばし爆走後、約50分ほどで台北駅に到着したときは11時を回っていた。。
駅前は閑散としており、人通りもほとんど無い。バスの他の乗客は別の方向に行くので1人で駅に行くが、なんかやばいシュチュエーションだなあ。
到着早々強盗に遭遇するのは御免なので、足早に駅に向かうが、たまに人影を見かけるとちょっとびびってしまった。
地下鉄駅でひとつ北側の中山駅まで移動し、駅近くの金府大飯店にチェックインする。
部屋に入ったら、即パソコンの接続を試みるが、外線はともかくフロントにも通じないようなので、あきらめて早々に寝ることにした。