1月2日 リスボン観光その1

ケルース宮見学
      
本日の予定はリスボン郊外にあるケルース宮の見学しか考えいなかったが、時間が有ればまた市電の写真でも取りに行くことにしよう。
特にあわてる必要も無いので、ホテルでゆっくり食事をしてからケルース方面に向かうロシオ駅に向かう。
かなりのんびりしていたためか、列車に乗ったのは10時過ぎになってしまった。
ケルースまでの乗車時間はだいたい20分ほどで丁度シントラまでの中間地点といったところか。
天気はいまいち良くないが、とりあえずまだ雨になっていないので、本降りならなければよいが、、、、
ケルース駅からケルース宮までは徒歩で10分強で、宮殿までの道のりはどうも住宅街と言った感じでとても宮殿が有るような景色には見えない。
あまり広くない道がとぎれて、大通りにでると真正面にケルース宮があったが、ポルトガルのベルサイユと言われている割には外見がぼろぼろになってしまっているのはちょっと予想外であった。
     
とりあえず中に入るとまあまあ内部は豪華なのだが、数日前に本物のベルサイユを見た後ではやっぱり1ランク落ちるなという印象は拭えない。
比較的こじんまりとした部屋が多いせいかもしれないが、これと言って特筆する様な部屋が無いように思える。
でも調度品類は当時のオリジナルが残されているのでそれなりにじっくり見ていると結構時間が掛かったようだ。
内部の見学の後は、庭園が有名と言うことで散策してみるが、小雨が降り出してしまったため早々に切り上げて、内部に戻る事にしよう。
庭園もそれなりの広さは有るようだが、いまいち手入れが行き届いているという感じでは無かったなあ。

ケルース宮の見学後は宮殿正面のレストランで昼食にさせてもらう事にする。
今日の昼食はソーパ・デ・レグーメスという野菜のスープと牛肉のチョップドステーキ、胡椒ソース和えと有ったのでそれを頼むことにすると
ただのハンバーグステーキであった。
ちょっと考えれば分かりそうなものだったが、意外とどんなものかとわくわくしながら頼むと意外と大したことでは無くてがっくりしてしまう。
でも味の方はなかなかいけるし、胡椒のソースが絶品なので普段は手を着けないパンに絡めて全部平らげてしまった。
食後はいつもの例に漏れずコーヒーでしめて店を後にするが、結構良い値段だったけどかなり満足度は高い。

ケルース駅からシントラ線でロシオ駅に戻るが、今後の予定は全く考えていない。
とりあえずサンタ・ジェスタのエレベーター下の切符売り場で市電の1日券を手に入れてからアルファマまで行ってみることにしよう。

バイシャから市電に乗っていつものアルファマの路地に写真を取りに行くことに決定。毎回毎回行動パターンが変わらないが、ここの路地を見にリスボンに来ているようなものなので、しょうがない。
サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会の前まで市電で移動し、ちょっと戻っていつもの路地でカメラを構えるが、いつまで経っても市電が走ってこない。
毎度の違法駐車で遅れているのだろうとは思うが、市電を待ち始めてからすでに30分経っており、いい加減しびれを切らした頃にやってきたと思ったら、2年前と一緒で6台位まとめてやって来た。
いろいろなアングルで写真を取りたいのになんでいつもまとめてくるかなあ?
その後も粘ってみるが、相変わらず30分に1度まとめて来るようなのであきらめてポルタス・ド・ソル広場まで歩いてから再度路地を市電で通過してから終点のマルティン・モニースまで行ってみる。
道中は以前にもまして違法駐車の嵐で、どうやらまともに市電が運行される状態では無くなっているようだ。

違法駐車に行く手を阻まれながらも何とか、終点のマルティン・モニースに到着すると無情にも雨が降り始めてしまった。
ここで雨の中写真を取るのも何だなあと思っていたら、ポルタス・ド・ソル広場へのショートカットする路線の12系統が走ってきたので、とりあえずもう1周してホテルに戻る事にしよう。
再度ポルタス・ド・ソル広場まで戻り、マルティン・モニース行きを待つが相変わらず市電がやってこない。
小雨が降る中停留場で待っていると、どうやら同好の志らしき人がいるようだ。
特に話をしたわけではないが、反対方向に向かう市電にカメラを向けてたりしていると、お互い同じ趣味の人間で有るのが分かるらしい。
向こうのカメラを見てちょっとニヤリと笑うと向こうも同類だなと言った感じでニヤリと返してくれた。
結局停留所で40分ほど待った後、何とか市電が到着してマルティン・モニースに向かう。しかし、ここまで運行間隔がバラバラだと公共交通機関としての意味が無いような気がしてくる。
結構つっかえつっかえ走りながらマルティン・モニースに到着すると日は完全に暮れて、冷たい雨も降っていることだし、ホテルに戻る事にしよう。
ここから歩いてもホテルまで戻れるのだが、どうせ戻ってもする事はないので、本当にしつこいようだが、再度市電に乗ってバイシャに戻る事にする。
車内を見渡すと、先ほどの市電好きの人も乗っていた。軽く挨拶すると向こうもサムアップで返してくれる。
どうも好き者同士行動パターンが似ているようだ。
途中のグラサではイルミネーションがきれいなので、明日晴れたらまた来ることにしよう。
バイシャに到着すると先ほどの人に手を振り市電を降りるが、向こうはまだ乗っていくようだ。
この後はホテルに戻る前に食事をしてから帰ることにしよう。