2003.1.3 8日目 Lubeck観光、Rostock移動

 この日はリューベックを観光してからロストックに移動だ。
 天気の方は雪、というか吹雪に近い、、、
 ハンブルグからリューベックまではREで約45分、8時30分頃の列車で向かうことにするが、この日はレイルパスを使うほどの移動距離でも無いので、駅の窓口で切符を購入。
 今まではずっと1等だったが、今日だけは2等にしておこう。
 それほど移動する距離もないし、あんまり混みそうな路線でもないだろう。

 リューベックまでの区間は非電化路線のため今回はディーゼル機関車に牽引されて、吹雪の中を快調に進んでいく。

 列車は予定通り、リューベックに到着、駅のドーム型の屋根が年代物のようで、駅全体から何となく煤けた印象を受ける。

 まずは荷物をロッカーに放り込んでから、市街の方に向かうことにするが、折からの雪がつもってちょっと歩きづらい。
 市街地までは駅から徒歩で5分ほど、最初にリューベックのシンボル、ホルステン門が現れると、そのすぐ奥が市街地だ。
 ホルステン門は旧ドイツマルク紙幣にも印刷されるほど有名で、ガイドブックを見る限りではここ以外には余り観光の目玉となりそうな物も無いみたい。
 門自体は軟弱地盤の上に建設されたため、建設途中からすでに傾き出しており、正面から見ると左右の塔が、中央よりにもたれかかっているように見える。
 さらに真横に来てみると、駅側に向かって傾いているのがはっきり分かる。 
 ホルステン門内部の見学は帰りにするとして、先に市街のほうをぶらつくことにしよう。
 まずは人形博物館に行ってみるが、どうやら今日はやっていないようで、扉はとざされている。
 ただ、人形博物館の前の路地は、レンガ積みの古そうな建物が立ち並んでおり、なかなか絵になる。

 聖ペトリ教会の裏をまわってもとの通りに戻ってからプライデ通りへ進む。
 市庁舎脇のプライテ通りが、この街のメインストリートの様だが、歩行者専用のようで、車は乗り入れてこない。
 市庁舎を挟んでプライテ通りの反対側にマルクト広場が有るので、市庁舎の下を抜けて出てみると、市庁舎の壁面は修復用の足場が一面に組まれていて、市庁舎全体は見られなかった。
 まあ今はシーズンオフだし、修復していてもしょうがないような気はするが、せっかく来たのでちょっと残念ではある。

 プライデ通りに戻り、あてもなく北のヤコビ教会のまで歩いてみるが、せいぜい1km四方の街なのに、やたらと大きな教会があるのは、やはり昔の繁栄を物語っているのかな?
 カタリーネン教会の前を経由して市庁舎に戻り、市庁舎隣のマリエン教会をちょっと見学してみることにしよう。
 内部にはほとんど人がおらず、何となくガランとした印象を受ける。
 とくに入場料が必要な訳ではないが、何となく気が引けるので余っている小銭を少し寄付してから内部を見学する。
 大きいことは大きいのだが、余り見るべき所はないようだ。
 五分も内部を見ていたら飽きてきた。
 まあ、多少なりともキリスト教の知識が有れば、見方も変わるのだろうが不信心な私がそんなことする訳もない。
 マリエン教会の後は、ミューレン通りを町外れまで歩いてみるが、特に何か有るわけではなく、大聖堂の前を通ってホルステン門に向かうことにしよう。
 
 うろついてみての感想は、正直ホルステン門が無ければあんまりぱっとしない街のような感じを受ける。
 これは教会以外見るところがほとんど無いせいなのだろうか?

 
 行きには外からしか見なかったホルステン門だが、一応内部の見学が可能なので塔の内部上がってみることにしよう。
 内部は一応博物館になっており、中世のリューベックに関する資料を展示しているが、塔の中自体か狭いため、余り展示品は多くない。
 見学自体は15分位で終了し、後はしばらく表で門を眺めていたが、適当なところで駅に引き上げることにしよう。
 次の目的地は今晩泊まるロストックだが、構内の時刻表を見ても直通列車はないようだ。
 ドイツ鉄道では大きな駅には鉄道案内を専門に行うインフォメーションが有るので、次の列車を教えてもらう。
 どうやら途中のバードクライネンで乗り換えのようだ、列車の出発までは30分ほど有るので、構内の売店でサンドウィッチを購入して昼食とする。
 
 バードクライネン行きの列車は二両編成のディーゼルカーだが、10分ほど遅れて到着。
 車内はかなり混んでいたが、何とか席を確保。
 バードクライネンまでは約50分なので立ってても何とかなるが、荷物も多いし、座れて助かった。

 出発時の遅れが響いたのか、バードクライネンには10分遅れで到着、接続列車との乗り継ぎ時間はそれほど余裕が無かったのだが、一応待っていてくれたので無事乗り継ぎできた。
 ただ車内はこちらも混雑していたが、先ほどの列車ほどではないので問題なく席を確保できた。
 ロストックまでは二階建て客車に揺られること約1時間。
 3時過ぎにロストックに到着するが、駅構内は工事の真っ最中のため通路が狭く、人の移動で大混雑だ。
 
 まずはホテルにチェックインするため、駅前のインターシティホテルに向かう。
 フロントの人は英語が通じないようで、一瞬旧東側に来たなあなどと実感するが、すぐに英語が話せる人が対応してくれたのでドイツ語の会話集を取り出すまでも無かった。
 部屋に荷物を置きに入ると、どこかで見たことがある部屋のような?など思ったらニュールンベルグで泊まった部屋と全く同じ作りであった。
 どうやらチェーン店のため、同じ作りなっているようだ。
 フロントなどは別の作りになっていたので、部屋に入るまで気がつかなかったが、、、、
 ロストックを観光する時間は今日しかないので、荷物を置いたら街の中心に向かうことにしよう。
 ガイドブックでは駅から市街までちょっと距離が有るので市電の利用がお奨めとなっていたが、どうやら市電は駅前の地下に乗り入れる工事のため運休中のようだ。
 それではバスでと思ったが、バス乗り場がどこかよく分からない、仕方がないので歩いていくことにしよう。
 どうせ歩いても一五分位のはずだし・・・・

 小雪の舞う中、市電の線路沿いに歩いて、旧市街の入口シュタイン門に到着。
 門と言っても塔が立つだけで、どう見ても門の様には見えないのがちょっと疑問だ。

 さらに進んで市庁舎前からメインストリートのクレペリナー通りを西に進む。
 通りを600mほど進むと、通りが終わり、旧市街の西のはずれクレベリナー塔に到着。
 付近は公園になっていて、そり遊びをする子供達でにぎわっている。
 こちらのそりは、日本のようなプラスチック製の物では無く、木製のリュージュとかに使うような形の物だ。

 そろそろ日が暮れてきたので、ホテルの方に戻ることにしよう。
 市庁舎に向かう途中にサターンという家電の量販店が有るので、ちょと覗いていって見ることにする。
 特に買う物が有るわけでは無いが、何か変わった物が無いか探してみる。
 店の中で向かったのは、パソコン、デジカメコーナーだが、デジカメコーナーは日本製しか無く、表示がドイツ語以外は日本の量販店と何ら代わりがないようだ。
 ただ値段の方はこの店の方が若干高いかなという印象を受ける。
 結局何も買う物が無いので、店を後にするが、何も買わなくてもレジを抜けないと外にでれないので、何か買っていかないと行けないのかなという気分にさせられる。
 
 帰りは歩くのがかったるいのでシャタイン門の前からバスに乗って駅に戻る。
 駅構内で食事をとってからホテルに戻り、この日の予定は終了。
 
 明日は隣町のバードドーベランでSLの撮影だ。