2006年 9月23日 10日目 Milano観光、帰国日

 本日で10日間のスイス旅行も最終日、私はこの日の夜の便で日本に帰国だが、1日時間はあるので、最期にミラノ市内の観光だ。
 ホテルで朝食を取った後、まだ滞在する二人の部屋にとりあえず荷物を置かせてもらって、自分だけチェックアウトをすましておく。

 ミラノは事前にあまり調べてなかったが、結構旧型のトラムが走っていていい雰囲気なのだが、いたずら書きが多いのにはちょっと閉口する。
 9時過ぎにホテルを出発し、地下鉄のレップブリカ駅から地下鉄3号線で3駅目のドゥオーモへ向かう。
 地下鉄駅から地上に上がれば目的地のドゥオーモは目の前だが、運の悪いことに丁度正面は修復作業中であった。
 まあヨーロッパの有名な建築物は修復していることが多いので、こればかりはしょうがない。
 ドゥオーモ広場はまだ早い時間のためか、結構閑散としていたのが印象的だが人が多くなるとジプシーとかが出てくるのでそれなりに気をつける必要がありそうだ。
 とりあえず中に入るべく入り口に向かい、簡単な荷物検査をうけて内部に入ると天井の高さに圧倒される。
 内部はフラッシュを使わなければ撮影禁止ではない模様なので、一応撮影しておくが光量が足りず、ちょととブレた写真ばかりになってしまった。
 内部を一通り見学した後は、ガレリアを抜けてスカラ座の前まで行ってみる。
 スカラ座前にはレオナルド・ダヴィンチの像があり、2人にはちょっと早いが周囲のベンチで一休みしてもらっている間に、スカラ座前でトラムの撮影タイムとさせてもらう。
 
 しばらく撮影した後、ドゥオーモの上に上がるべく裏側にある、エレベーター乗り場へ移動。
 それなりに待っている人が多く、10分ほどの待ち合わせの後、上に上がることが出来た。
 外周部の回廊をのんびり見物するが、さらに狭い階段を通って上に上がれるようだ。
 義母には階段がつらそうなことから、ちょっと待っていてもらって妻と二人だけで見学させてもらう。
 上からの眺めは高層建築が少なく、中世の都市の面影を良く残しているといった印象を受ける。
 ドゥオーモ見学が終わると、近くのカフェのオープンテラスで一休みとなり、妻のほうは道行くミラノっ子のファッションチェックに余念がない。
 個人的にはミラノの女性はあまりスカートを履いていないのが印象的だ。
 
 その後はトリノ通を散策し、そろそろお昼になることからサンジョルジュ教会のあたりのパラステリアで軽い昼食とする。
 食後はドゥオーモ方面に戻りながら、サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会を外から見学するが、義母の方は向かい側に有る宝石店のオパールのネックレスが気になったようだ。
 このときは買わなかったが、私が写真を取っている間ショーウィンドウに飾られるている宝石をチェックしており、後日ここで気に入った宝石を購入していたようだ。
 一度ドゥオーモに戻り、さてこの後はどこを見学すると思案していたところ、丁度市内を循環するサイトシーイングツアーのバスが到着したことから、このバスで有名ところをぐるっと回ることにしよう。
 循環ルートを確認すると、市内の反対側のスフォルツァ城の前で停車する事から、次の目的地はそこにして、道中のガイドを聞きながら市内の名所をのんびりと見て回ることにする。
 バスの方は2階建てと言うことから、2階席に陣取り、観光ガイドも日本語の音声が有ることから安心して観光する事が出来る。
 バスの方は30分ほどでスフォルツァ城に到着したので、私と妻は普通にバスを降りたのだが、義母の方は階段を降りるのに手間取ったようで、そのままバスが発車して離ればなれになるのではないかと不安にさせてしまった。
お城見学は特に建物内部に入るほどでもなく、中庭と城の裏側にあるセンピオーネ公園の散策をする程度で満足してしまう。
途中に義母がジプシーっぽいの女の子に声を掛けられていたが、こちらから強く「No!」と言って追い払う。
 今までジフ゜シーらしき人たちはちょっと見かけたが、声を掛けられたのはこれが初めてで、明日から二人だけになって大丈夫かちょっとだけ心配になる。

 園内の散策が終わるとバス乗り場に戻り、次に来たバスでドゥオーモ広場に戻る。
 そろそろホテルに戻る時間となってきたので、最期にドゥオーモ広場で鳩に餌をあげてから地下鉄でレップブリカに向かう。
 地下鉄の車内では途中駅で扉が閉まりそうな時に無理矢理太めの女性が乗り込もうとして目の前でドアに挟まれていたが、女性あまりの形相に思わず固まってしまった。
 すぐさまそばにいた人がドアをこじ開けていたが、こちらの地下鉄のドアはかなり勢いよく閉まるので、駆け込み乗車に失敗すると痛い目に合うみたいだ。

 
 一度ホテルに荷物を取りにくれば、こちらはもう帰るだけとなるので、地下鉄でミラノ北駅にむかいマルペンサエクスプレスで空港に向かうことにしよう。
 とりあえずミラノ北駅までは2日後の二人の帰国の際にも利用することから一緒に来てもらう。
 地下鉄で3駅のミラノ北駅で空港行きの乗車券を購入済すると、すぐに空港行きのマルペンサ・エクスプレスが発車するようになので一番外れにある乗り場に向かう。
 
 この路線は私鉄と言うこともあり、列車は2階建ての新しい列車で内装もきれいだし、昨日乗ったイタリア国鉄とはずいぶんと印象が異なる。
 とりあえず列車に乗り込むとすぐに発車時間となり、後2泊していく二人をホームに残して出発していく。
 まだ帰らなくて良いのがうらやましいが、二人が無事に帰国出来るかちょっと心配でもあり、複雑な気分だ。
 
 列車の方は1時間弱で無事マルペン空港に到着し、チェックインも無事済ませれば後は待合室で時間をつぶすしかない。
 機内には定刻通り案内され、指定して席に行ってみると3人の家族連れが席がバラバラなので替わってくれないかとのこと。
 とりあえず同じ様な窓際らしいので変わったところB747の2階席の一番前だったためエコノミーでも窮屈な感じがしないで快適に帰ってくることが出来た。

 成田には翌日の夕刻に無事辞到着だが、いつものごとく翌日から会社なのが憂鬱でならないが、こればかりはしょうがないか・・・