2007年 5月28日 2日目 ライン川下り、ケルン移動

 旅行2日目、昨夜は10時に寝たので5時くらいまでは眠るかと思ったが、2時には目が覚めてしまった。
 相変わらず時差ぼけの調整はなかなかうまくならないものだ。

 本日はホテルで朝食を取った後、8時前のICでマインツ経由でライン下りの船乗り場があるビンゲンに向かう。
 列車はニュールンベルク始発のため、出発時刻近くにならないと入線しないことから、しばらく駅構内に停車している列車の撮影タイムとさせてもらうが、好みの被写体がいないことと、光量が不足しているので、撮影条件としてはかなり厳しい。

 列車の方は約5分の遅れで到着し、ユーレイルパスを利用することから、ガラガラの一等車に席を確保する。
 相変わらず妻は進行方向を向いて座っていないと酔いやすい体質なので、進行方向の席は譲ることにするが、この先進行方向の席がなかったときに大丈夫かちょっと気になる。

 フランクフルト中央駅を遅れて出発した列車はあまり速度が上がらず、途中徐行を繰り返しながら空港駅方向へ進行していく。
 空港駅では遅れているのにさらに長目に停車しているので、マインツでの乗り換えが大丈夫かちょっと心配になってくる。
 空港駅を出発し、トンネル内でやっと速度が乗ったと思ったら、突然エアーの抜ける音とともに非常ブレーキが作用して停止してしまった。
 どうも状況がよくわからないが、しばらくして走り始めたので特に気にもとめていなかったが、運転手は回復運転に躍起になっているのか、その後は切れた走りっぷりを披露してもらうことになる。
 列車はかなり快調にとばして、マインツでの乗り換えもまあ何とか接続できそうだと考えていた矢先、2度目非常ブレーキが作用して再度停止してしまった。
 この辺になると何となく、車内で非常弁にイタズラしている不届き者がいるのでは?と勘ぐるようになったが、その後険しい表情をした女性車掌が車内の非常弁をチェックして行くのをみて確信にに変わった。
 結局マインツには20分遅れで到着、乗り継ぎ時間は12分だから連絡はしていないかもと思ったが、コブレンツ行きの各駅停車はちゃんと待っていてくれた。
 ただし、こちらの降りた場所から、コブレンツ行きへのホームは非常に遠く、跨線橋を渡って乗り場に向かっている途中で出発していってしまった。

 この後はビンゲン発9:30のKDラインで川下りをする予定だったが、もうこれで間に合わない。
 あわてて時刻表をひっくり返すが、その後のマインツ始発のKDラインが9:45にあるが、出航まで10分も無いことからこちらも間に合いそうにない。
 結局1本後の船に乗ることにしてマインツ駅構内で多少時間をつぶした後、コブレンツ行きの各駅停車でビンゲン駅に移動する。

 マインツからビンゲンまでは約30分、下車するビンゲン・ライン駅では一瞬降りる駅を間違えたかと思ったが、ライン川の河川敷の工事をしていたため以前と印象が異なっていただけで、無事KDライン乗り場に10時過ぎに到着。

 船の出発は10:30だが、対岸のリューデスハイムへの到着の感じではやや遅れ気味のようだ。
 ここで遅れるようだと、ケルンへの到着がさらに遅れるかもしれないな。
 船を待っているとずいぶんと寒く、天候も小雨がぱらついてくるあいにくのコンディションに若干テンションも下がり気味となる。
 とりあえず船のデッキで過ごすのは無理なことから、船内から景色を楽しむしかないが、ガラス越しだと写真を撮る回数も少なくなりそうだ。

 船は10分遅れでビンゲンを出航し、我々は1階のレストランにとりあえず席を確保する。
二人ともライン下りは初めてではないことから、前回の新婚旅行の時に比べるとのんびり落ち着いて景色を楽しむが、天候がよくないためカメラの出番は縮小傾向となる。
 
船内は月曜日ということなのに結構な大人数が乗船しいたが、ハイライト区間のローレライの先にあるザンク・ゴアールで定番のコースが終了となるため、一気に下船し船内はだいぶ閑散としてしまった。
 我々の方はこの先のボッパルトまで乗船だが、このザンクト・ゴアール〜ボッパルト間は初めての乗船区間となる。
 この区間を乗船しての感想は、やはり有名なリューデスハイム〜ザンクト・ゴアール間が古城が多く、山がちなので見所が多くておすすめなのも頷ける。
 ボッパルトで船を下船するが、駅の方向がイマイチよくわからない、案内板もあるのだが最後まで表示してくれていなかったので途中ちょっと迷いながらも1時過ぎにボッパルト駅に到着。
 列車の到着まで約30分、特急街道だからなにかしら列車がくるだろうとカメラを構えていたら、登場時の塗装に復元された151型が牽引する貨物列車がやってくるが、カメラを向けたとたんバッテリー切れで無反応になり、焦っているうちに通過してしまい結局撮れずじまいだった。 

 我々の乗る列車は5分遅れで到着、1等車は遠いし20分の乗車時間なので2等に席を陣取り、次の乗換駅コブレンツを目指す。
 コブレンツで後続のICに乗り換えだが、ホームの反対側に到着するので乗り換えは楽だが、ドイツの駅では優等列車の到着駅ホームには編成表が掲示してありどの辺で待てばよいのかわかるようになっているが、この駅にはないようだ。

 列車が到着すると1等車は我々が待っていた場所から少し離れているので、ホーム上を急ぎ何とか乗車する。
 
 乗ってしまえばケルンまでは1時間だが、時差ぼけのためか睡魔がおそってくる。
 よく私が妻に列車に乗ると居眠りしていることを指摘し続けたことの復讐なのか、こちらが寝そうになるとカメラを取り出す気配がする。
 ここで寝顔を撮られては沽券に関わるので、落ちそうになりながらも必死に起きているうちにケルンまで逃げ切ることができた。
 とりあえず荷物を軽くするため、先にホテルにチェックインしてから大聖堂の見学に向かうことにしよう。
 本日のホテルは駅前の「Central am Dom」駅から歩いて3分と非常に近くて助かる。

 部屋に荷物を置いた後は、駅前にある大聖堂の見学で、内部をサラッと見学してから高さが100mある大聖堂の塔にあがることにする。
 前回あがったときも息が切れていたが、今回は運動不足が加わり、あがりだしてすぐにギブアップ気味となるが、妻の手前元気いっぱいに見せかけ何とかあがっていく。
途中にある鐘の部分の見学路に寄り道して、平坦路で息を整えてから頂上まで何とあがりきる。
 頂上からの眺めはすばらしいのだが、正直膝が限界で景色を純粋に楽しむどころではなくなっているのが情けないところ。
下りは螺旋階段を反時計回りにひたすら下るが、ここでついに右膝が限界を迎え、何とか手すりに捕まりながも地上に生還。

 下山後はしばらく大聖堂の椅子に座らせてもらい、息を整え膝の回復を待ってライン川の対岸に向かうことにする。
 線路脇の歩道を歩いてライン川の対岸から大聖堂をしばらく眺めた後、上流側にかかるドイツァー橋を渡ってから、オーデコロン発祥の地である4711へ行ってみることにする。(4711は店名です)
 途中ウィンドゥショッピングをしながら6時ころ、4711に到着するが、よく考えてみたら5時で店は終了なので開いているはずもなかった。
 一応高いのか確認してみるとお土産用の小瓶ならかなり安価なようなので、その辺の土産物屋で後ほど購入することにしよう。

 4711を後にして、大聖堂前を通ってホテル近くの土産物屋に4711のオーデコロンがあったので2番目に小さな瓶を購入。
 サンプルのにおいを嗅がせてもらったところ、柑橘類系の香りであった。

 その後は近所のケバブやでドネルケバブとサラダを購入して、ホテルに戻り夕食だ。
 その後このホテルでは無線LANが使えることからメールチェックし、8時頃睡魔に勝てず撃沈してしまう。