2009年 7月3日 1日目 London経由、Stockholm移動

成田出発 BA006便 NRT→LHR

 2年ぶりの旅行となる今回の北欧行きだが、毎度のことながら直前まで仕事が詰まってなかなか簡単に行けそうに無かったが、何とかケリをつけて、出発する事ができた。
 今回は航空券代を抑えるため、いつものJALでは無く、ネットで最安値をつけていたBAを利用することにした。
 成田を11時前に出発するため、早起きして7時前の電車に乗り、成田空港の第1ターミナルには、8時過ぎに無事到着。
 BAの場合24時間前からオンラインチェックインが可能なため、座席については最後方の窓側2列席を確保しておりあんまり窮屈な思いはしないですみそうだ。
 BAのチェックインは8時30分からとなっていたが、列にはもう人が並んでいるようなので係りの人の誘導に従い最後尾につく。
 ただ、オンラインチェックイン済の旅客については手続きがサクサク進むようで5分も待たずに搭乗券を受け取ることができた。
 今回はLondoからStochholmまで、航空券を分けて買っているため、荷物を預けるとヒースロー空港で1度入国手続きをしなければならなくなる。
 乗り継ぎ時間を考えると入国することは避けたかったため、可能な限り荷物を減らして機内持ち込み可能なサイズに抑えたが、チェックインが完了するまではダメ出しされないかちょっとヒヤヒヤ物ではあった。
 手荷物サイズついては係員のOKをもらい、安心してセキュリティチェック・出国審査に向かうことにしよう。
 その前に機内に液体を持ち込むためのジップロックを売店で購入し、パソコン、液体等をより分けてからガラガラのセキュリティチェックへ向かう。
 チェックではパソコン・液体は問題なかったが、思わぬ伏兵として爪切りなどが引っかかった。
 取りあえず機内持ち込みに問題ないので通過するがなかなか厳しいチェックで計3回もX線検査を受けることになってしまう。
 出国審査もブースには人が並んでおらず、最近更新したばかりの真新しいパスポートを提示して、無事出国手続きも終了。
 あとは搭乗口となる15番ゲートに向かう途中、道中のタバコを仕入れれば成田ですることはおしまいだ。
 
 10時20分頃より搭乗が開始され、指定された席に着けば後は12時間の禁煙タイムと身動きできないブロイラー状態を我慢するしかない。
 ただこれまでの旅行に比べると、あまりにもスルスルと機内に入ってしまい、出発するという実感がイマイチ湧いてこない。
 ここのところは妻が一緒旅行だったので、久々の一人旅に多少不安を感じるかもと思ったが、以前のような出発時のほんのわずかな不安も感じなくなってしまってちょっと気がゆるんでいるかもしれないからも引き締めて行くことにしよう。 
   
 飛行機は定刻に出発し、新潟から日本海にでると、シベリア上空へと淡々と進んでいく。
ただいつもよりルートが北よりなのは、ロンドン行きのためだろうか、シベリアと言うよりも、北極海を進んでいく。
 機内の映画も好みの物が無いので、パーソナルモニターもいつもの通りナビゲーションモードにしておくくらいしかない。
 ナビゲーションをモニターしていると追い風が強い様で、対地速度が1000Km/h以上でており、これは思っているよりも早くLondonに着けるかもしれない。
 いつものことながら、往路のヨーロッパ便は元気いっぱいなことから、時間の経過が非常に遅く感じる。
 列車であれば、車窓が楽しめるので退屈はしないが、食事が終われば窓のシェードを下ろして機内を暗くするため、寝ていくくらいしかすねこと貸せない。

 飛行機はその後順調に進み、北極海からスカジナビア半島を縦断し、ノルウェーとスウェーデンの国境を南下してOslo上空より、北海に抜ければ、Londonはもうすぐだ。
 London到着は予定の15時に対して、14時過ぎにはヒースローへのアプローチに入るが、混雑しているため、London上空で1サークルして時間調整し、現地時間の14:40に無事ヒースロー空港に着陸した。


 London到着
 
 着陸後は最近開業した第5ターミナルに駐機し、やっと禁煙から解放されると安堵したいところだが、次の乗り継ぎのため、早めにターミナル3に移動する事にしよう。
 ターミナル間の移動はバスとなり、車内では無事Londonに着いたことを連絡するべく、ロックフリー携帯であるEMOBILEのEMONSTER(S11HT)にヨーロッパでローミングサービスをおこなっているTravelSIMを装着し、自宅に電話かけてみるが、どうもうまくつながらない。
 コールバック方式のため、特殊操作でもあるのかといろいろと悪戦苦闘するが、電波は掴んでローミング中のマークは表示されるが、発信できずに焦る。
 取りあえずターミナル3に到着後は再度セキュリティチェックを抜けるが、成田では、あれほど何度も確認された荷物が、ここではなにも引っかからず、普通に通過できてしまった。
 テロ騒ぎでもっとも標的になるのは、アメリカトイギリスのはずだが、思いの外、チェックのほうはザルになつているようで、こんな調子でテロ防げるのか疑問を持ってしまう。
 ターミナルを進むと、乗り継ぎとなるスカジナビア航空のカウンターがすぐ見つかったことから、搭乗券を受け取り、待合室に進む。
 ただ、搭乗券を受け取っても席についてはゲートのカウンターで再度指定を受けるように言われて、まだ座席は決まっていないようだ。
 2時間くらいの搭乗時間だが、3列席の中央は避けたいところなので、案内が始まったら早めに移動することにしよう。
 取りあえず、12時間ぶりの禁煙解除としたいところだが、以前はあった喫煙所が無くなっている。
 係員に聞いても喫煙所は無いとのつれない回答に、さらに禁煙タイムが5時間延びることにガックリしつつ、携帯の発信を試すことにしよう。

 電話については、しばらく試したが、結局うまくいかないため、あきらめることとして、飲み物を買うために取りあえずポンドを少しばかりキャッシングしてから、付近の売店で飲み物を仕入れる。
 そのうち、搭乗ゲートの案内が始まったのでゲートに移動しよう。
 指定された17番ゲートは結構遠く、15分ほど歩いてゲートに到着。
 カウンターで搭乗券見せると手書きで座席番号を書いてくれた。
 機材については判明してないので、窓際になるかどうかは機内に入ってみないとはっきりしそうもない。
 そのまま待合室に進むと、これから搭乗する機体はDC−9系列の機体のようだ。
 その後すぐに搭乗が始まり、指定された席に着くと、右側後方の窓際席で一安心だ。
 ただ、エンジンがすぐそばにあり、出力をあげたときはちょっとうるさそうだ。
 機内の安全のしおりを確認すると、今回の搭乗機はMD-82とのことで、日本国内では就航していないようだ。
 もっとも同系列のMD8XシリーズはJAL(旧JAS系)で使われているので、国内でもお目にかかれるので、特に新鮮味は無い。

London出発 SK528便 LHR→ARN


 出発の方は定刻どおりでスポットを離れたが、離陸機が多いのかしばらく滑走路付近で待機となり15分ほど待たされた後、無事Londonを離陸。
 順調に離陸上昇を続け、北海上空にでる頃には、厚い雲がたれ込めてきて、今後の天候に若干の不安がよぎる。
 機内では日本時間の午前2時過ぎになるため、ちょっと油断したらあっという間に眠りこけてしまい、起きた頃には2時間のフライトももう終盤だ。
 どうせSASでは、機内サービスは有料で飲み物もでてこないことから、眠ってしまっても特に問題はない。
 

 Stockholm到着 


 現地時間の21時に無事Stockholm アーランダー国際空港に着陸。
 結構風が強いのか、着陸前に揺すられてうんざりしたが、18時間に及ぶ移動もようやく終了だ。
 機外にでれば、後は案内道理にすすみ、入国審査を無事通過してやっと禁煙解除となるのであった。
 取りあえずは一服と行きたいところだが、出口の脇にATMがあるので、まず現金調達のため、キャッシングしておくことにしよう。
 この後の市内への移動に使うアーランダEXPRESSの場所を確認したら、外に出でやっと一服にありつけた。
 時刻はもうすぐ22時になるところだが、緯度が高い北欧のため、まだ周囲は結構明るい。
 喫煙所の前には、タクシーが客待しているが、結構な台数のトヨタのプリウスが混じっている。
 以前はボルボのタクシーが主流だったと思ったが、最近のECOブームで変わってきているのかもしれない。 
 喫煙後は中央駅に移動すべく、アーランダーEXPRESSのチケットを自販機で購入し、地下3階の駅に向かう。

Arlanda Express 乗車

 ホームの案内では列車の出発は5分後とのことで、あまり待たずに済みそうだ。
 駅の作りは、素堀のトンネルに吹き付けコンクリートのみと至ってシンプルで、よほど地盤が固いのだろうと想像してしまう。

 列車の方は出発の3分ほど前に入線し、早速に入ることとしよう。
 最高速度200km/hのアーランダーEXPRESSは乗車時間が20分ほどと短いので、車内の設備も特に長距離を考慮した設備にはなっていない。
 列車は定刻に駅を出発すると、隣の別ターミナル駅で、乗客を多少乗せると、一路Stockholmを目指して、快調に進んでいく。
 速度の方はそれなりに出しているようだが、200km/hの速度がでているかは若干疑問が残るようなスピード感であった。
 イマイチ速度がでていないような?と思っていたら、左側通行のはずなのに、いつの間にか右側に通行に変わっており、本線は別途架線作業車がでて、メンテ中であったため、速度が出ていなかったようだ。

 

 その後は快調にとばして、22時30分頃Stockholm中央駅に到着。

 今晩の宿は駅前のFleys Hotelで、地図を見た記憶を頼りに駅前を探すが、記憶がいい加減だったのか、1ブロック隣を探していて、ちょっと時間をロスしてしまう。
 到着してみれば、アーランEXPRESSの到着ホームのすぐ近くあり、気がつかずにすぐ近くを通り過ぎていた。
 ホテルにチェックインすれば、本日の予定は終了で後は寝るだけだが、指定された2階(日本だと3階)へエレベーターで上がろうとするが、ボタンが反応しない。
 モタモタしているうちに3階に連れてこられてしまったが、そういえば受付で鍵をひねるように言っていたのはエレベーターのことだったと気がつき、エレベーターの鍵穴に鍵を入れてからボタンを押したら、ちゃんと作動して、2階に行くことができた。
 部屋の方は駅前と言うこともあり、あまり広くはないが、一人で2泊するには十分な設備だ。
 後は飲み物を近所の7-11に買いに行き、その後は早々に就寝となる。
 明日の予定は9時過ぎの列車でグリップスホルム宮殿のある、Mariefredへ向かうが、どうせ早起きすることになるだろうから、Stockholm周辺で列車の写真を撮ることにしよう。