2014年 9月18日 7日目 スピシュ城 (Spisske Podharadie)観光日

  Spisske Podharadie行きバス


コシツェ駅前バスターミナル正面
 本日は多少時差ボケが解消したのか、目が覚めたのは6時前。
 昨日の晩から、今日訪れるスビシュキー・ボドフラディへの行き方について、もっと良い案が無いのか漠然と考えていた。
 と言うのもバスの出発は10時40分で、到着は12時過ぎとなり乗り換えなしで行けるのだが、どうも午前中の時間が無駄になってしまうような気がしていた。
 もっとも速いバスは時刻表では見あたらなかったし、出発前に調べた限りでは、バス会社のサイトは見つけられていなかったので、途中で乗換えるルートについてもよく分からなかった。
 そうしている内に突然ひらめいたのは、スピシュキー・ポドフラディの後に廻ろうとしていたレボチャからスピシュキー・ポドフラディにアクセスすればもっと早い時間に出発できて時間を有効に活用できそうだという案であった。
 レボチャは国鉄のスュピスキー・ノバ・ベスからバスでアクセスでき、レボチャを先に見てから、スピシュキー・ポドフラディに行けば良さそうだ。
 スュピスキー・ノバ・ベラ~レボチャ~スピシュキー・ポドフラディの間はそれなりのバスの運行があることは、サイトで見たブログなどで確信していたので、後は列車の時刻を取り急ぎスマホで調べると、7時台にコシツェを出発しないと結局10時40分のバスと大差無い結果になりそうだ。
 しかし時間の方は6時を廻っており、起きたばかりの妻に提案してみるが、出発準備が難しそうだとのことで結局この案は廃案となる。
 昨夜の内に気がついていれば問題なかったが、やっぱり突発の変更は難しい。

 ホテルの朝食は7時からなので、空腹と言うこともあり開店と同時にレストランに向かう。
 メニューの方は、一般的なハム、チースにソーセージといった感じで、余り品数は多い方ではないが、余り多すぎて目移りするよりは良い。
 
 駅に向かう路線バスは9時24分と39分が有ることはリサーチ済みなので、9時15分頃ホテルを出発してバス停に向かう。
 やってきた路線バスに乗り込み、9時30分過ぎにはコシツェ駅に到着。
 早めにやってきたが、今回は荷物も無いことから、妻に荷物番をして貰う必要もなく、それぞれ興味がありそうなところを見て廻るのだった。

 私の方はとりあえず駅構内に向かい、昨日よりは多少列車の動きがあるようなので、構内の様子を撮影したり、駅前でトラムの写真を撮ったりして過ごす。

 バス乗り場にはそろそろ10時20分になる辺りで、移動しバスの到着に備えることにしよう。
 バス乗り場は18番とのことで、乗り場に移動し、スピシュキー・ポドフラディ方面のバスを待つ。
 バスは途中、プレショフ、レボチャを経由してポプラドが終点となるようだ。

 バスは出発時刻の5分前頃にやってきた。
 乗車する人数はそれほど多くないし、ここが始発となるので、余裕を持って席に座れそうだ。
 運転手さんに行き先を告げて料金を払うが、1人当たり4ユーロ強と言うことで、1時間以上乗車するのだが随分とリーズナブルだ。

 乗客は基本的に現地の人ばかりのようだか、乗車してしばらくすると一人旅の日本人女性が乗車してきて、声をかけられた。
 話を聞くと昨日ブタペストに到着し、このお城を見るためだけに6時過ぎの列車で先ほどコシツェに到着し、バスに自信がなかったので日本人がいてちょっと安心したとのこと。
  かなりの強行軍のようで、本日中にブタペストに戻らないといけないようで現地での滞在時間も2時間程度しかいられないらしい。
 それでもどうしてもこれから向かうスピシュ城に行きたかったようで、まだ若そうなのにその行動力に驚かされる。

バスターミナル内

コシツェ駅構内

コシツェ駅構内

駅前のトラム

見え始めたスピシュ城
 バスは予定通りターミナルを出発し、進路を北に取り高速道路を使って経由地のプレショフに到着。
 プレショフのバスターミナルは駅とショッピンセンターに隣接しており、バスに乗車していた乗客が結構入れ替わる。
 バスはしばらく停車するようで、運転手は喫煙しに表に出ている。
 結局10分弱停車してから、やっと動き出した。

 次の区間では最初は高速道路を走行するが、途中のバス停に停車する必要があるため、一般道を走行したり、また高速道路に戻ったりしながら西に向かう。
 途中結構長いトンネルを抜けると、目的地のスピシュ城が見え始めて、テンションが上がってくる。

 バスは12時過ぎに目的地のスピシュキー・ポドフラディに到着。
 次の移動のため、レボチャ行きのバスを時刻表で確認すると時間帯によっては30分間隔、多少間隔が開いても1時間弱のようなので、お城の方をあわてて見る必要もないようだ。

 コシツェに戻る女性も時刻表をチェックして14時30分発のバスで戻ることになるようだ。
 とりあえずお城を目指すことにするが、先ほどの女性は時間がないようなので、自分のペースで見てもらう方がいいだろうとバス停で別れたが、私が調べたルートとは別のルートを取るようだ。

 私が事前に調べた限りでは、バス停から南南西にある駅の北側を通り、墓地の脇を抜けるとお城に徒歩で到達する登山道が有るはずだった。
 こちらの調べた方が悪くてもっと楽なアクセスが有るのかもしれないと思ったが、とりあえず自分の調べた結果を信じて駅の方に進む。
 途中追い越していった車にはどうやら猟で仕留めたらしい鹿が積み込まれており、意外と野生の鹿が出没するようだ。

 GPSを頼りに駅に向かい、駅北側の道をお城方面に向かうと正面にスピシュ城に向かう登山道が見えてきた。
 途中駅脇の踏切を横断することから構内を見てみるがレールは錆びており、定期的に列車が運行している様な様子は見られなかったが、完全に廃線となっているような感じでもないので、たまに貨物列車が運行されるのかもしれない。
 
 さらに進むと道脇には羊の群れがおり、その先はお城へ続く上り坂となっている。
 ここからは結構な日差しの中、意を決し登りはじめが、我々の他には観光客らしき人の姿は余りおらず、時たま下山する人とすれ違う程度だった。
 一応世界遺産に登録されているのだが、観光客のアクセスは余り良くないので、それほど有名になっていないのだろう。

 登山道の周りは牧草地となっており見晴らしがきくが、先ほどの日本人女性の姿は確認できず、どのようなルートを取ったのかちょっと不思議であった。
 意外と長い上り坂で、余裕で上がれると言うほどではないが特に息も切れずに上っていく私に比べ、妻の方は結構息が荒い。
 妻の方は普段ジムで鍛えているはずなのに、普段はオフィスワークのうえ運動もしていない私の方が余裕があることがちょっと気にくわないようだ。
 
 最初の内は登山道も舗装路で歩きやすいが、途中から石畳となり、後半の半分はあぜ道のような未舗装路となる。
 途中写真を撮ったり、休憩したりしながら、麓から約30分でお城の正門前に到着。
 スピシュキー・ポドフラディからは裏手となる正門側には駐車場があり、車でアクセスする人はこちらから簡単にアクセスできるようだ。
 とりあえず入場前に休憩して、水分補給などを行う。

スピシュキー・ポドフラディのバス乗り場

スピシュキー・ポドフラディ駅

登山道入り口の羊

登山道入り口から望むスピシュ城

登山道舗装道路

登山道石畳

登山道未舗装路

   お城見学

スピシュ城入り口
 入り口で入場料5ユーロを払い、内部に入る。
 受付ではガイドを薦められたが、聞いてもよく分からないだろうから遠慮させてもらう。
 内部は昔の火災のため廃墟となっており、かなり朽ちている印象を受ける。
 一部残っている施設については、食堂と礼拝堂、拷問室程度であったが、礼拝堂の向かい側が拷問室となっているレイアウトは理解に苦しむ。
 日本人の感覚的には穢れた施設となる拷問室と礼拝堂は離れた位置に配置するのではないだろうか?
 礼拝の最中に拷問を受ける人の悲鳴が聞こえるようなシチュエーションなど有ってはならないような気がするが、、、
 
 城内部はなかなかよい雰囲気だが、やはり廃墟となっているため適当に歩き回って観光する程度で内部は余り見所はないような気がする。
 やはりこのお城は、外部から眺める方が良いような気がする。
 ただ、お城のロケーションは高い丘の上となるため、外部の眺めは最高だ。
 城内での最高地点となる塔にも上がるが、非常に階段が狭く、さらには入り口には羽アリに注意とあった。
 上がってみると、確かに羽アリが多く余り長くいたい場所ではないため適当に写真を取ったら退散することしよう。

 てっきりお城の築城理由は、東側からの敵の進軍に対する防衛を目的としていたのかも思っていたが、正門の位置や中庭に置かれた大砲の配置を見るとそうでもないような気がする。
 地形的には東側から進軍する場合は高速道路が通っててい比較的平坦な城の北側の谷間を進軍してくると予想され、これを上から迎撃するとするには絶好のポイントのように思える。
 城の南側は急峻な地形の森となっており、騎馬隊では通過が不可能と思えるような地形だ。
 ただ城の正門は東側に対して正面を向けており、大砲は西側を向いているなど、戦闘が発生した場合を考慮すると、スピシュキー・ポドフラディを威嚇する様な配置にも思える。

 内部の見学を終わり、一度正門付近に戻るとバス停で別れた日本人女性が休憩していた。
 無事やってこれたのか思ったが、話を聞いた妻によるとお城に来るまでの道がよく分からなかったらしく、牧草地を突っ切り藪をかき分けて上って来たとのこと。
 さらには、藪の中で野生の鹿と遭遇し、大分怖い目に遭ってきたようだ。
 やはり、登山道の入り口位までは案内してあげた方が良かったようで、悪いことをしたなと反省する。

 彼女の方はバスの時間に間に合わせてそろそろ下山するようだが、我々はまだ中庭の方を廻っていないので、城壁に沿って歩いてみる。 

内部は廃墟

食堂の展示室

内部の教会

スピシュ城東側

塔内部の階段

スビシュ城西側スピシュキー・ポドフラディの町

スビシュ城南側

城内

城内

城内

城内中庭

下山途中

下山途中

   レボチャ行き


町中心部の広場
 14時前にお城を後に、下山を開始する。
 行きと同じルートでバス停に向かうが、丘を下っていると急坂を自転車で物ともせず上がってくる2名連れとすれ違う。
 かなりの急坂なのに全くぶれずに上がってくる辺り、とんでもない脚力の持ち主のようだ。
 さらに進むと今度は自転車を押して歩いてくる人がいる、どうやら先ほどすれ違った2名の関係者のようだが、急坂のため1度止まると再発進できないようで、結構つらそうな感じで自転車を押している。
 しかし、自転車で上がってどうするのだろう?

 意外と早く下山できたようで14時過ぎにはバス停に戻ってきていた。
 バスの時刻を調べると次のバスは15時くらいだ。
 昼食がまだなので、周りにレストランがないか、適当に探すが入りやすそうなところが無いことから、町の中心部にある結局スーパーでパンを買い、軽い昼食とすることにした。
 スーパー前の広場のベンチで食事を取ったら、再度バス停に戻るが遠足の学生らしき団体もおり、バス停ではかなりの大人数がバスを待っていた。
 次の目的地レボチャまでは30分程度なので、コレは立っていくしかないかもしれないな。  
 バス待っていると物乞いの老人がやってきたので、毅然と断るがこんな地方の町でも物乞いがいるのかとちょっと驚く。

 バスの発車時刻に近くなると別方面に向かうバスも次々と到着し、バラけて乗車したため車内の混雑はたいしたことなく、座って行くことができた。
 次の目的地レボチャへの道は丘陵地帯を快調に進み、15時30分頃鉄道駅に近いバスターミナルに到着。
 バスターミナルは町の中心部から外れた城壁の外側に位置しており、GPSを頼りに市街中心部まで行くことにしよう。
 その前に帰りのバスを調べておくが、次の移動先となるスビシュカー・ノバ・ベス行きは20分間隔程度の運行のようだ。
 その先で乗り換える列車についても1時間に1本程度有るので、コシツェに戻るのには支障は無さそうだ。
 
 とりあえず歴史地区の城壁内に向かうため、住宅地の上り坂をぶらぶらと歩いていく。
 
 城壁内へはバスターミナルから徒歩で10分程度到着。
 早速観光という訳では無く、近くのカフェでいきなり休憩していく。
 この町は余り大きくなく、見所は中心部に固まっているから、あわてなくても大丈夫だろう。
 ここのところ毎日休憩のたびにケーキを食べているが、昼食が軽かったことから空腹気味のためここでも食べていくことにしよう。
 しばらく休憩した後、やっと腰を上げて観光にいくが、ガイドブックが無いため適当に中心部の建物を眺めてから、城壁に沿って町を適当に歩く。
 城壁の内側を歩くがあんまり綺麗な印象はない。
 途中では悪ガキがタバコを吸っていたりと、あんまり良い印象の場所ではない。
 
 その後は城壁に沿ってバスターミナルに戻り、17時のバスでスピシュキー・ノバ・ベスに向かう。
 

レボチャバスターミナル

レボチャ城壁内

レボチャの歴史地区

市庁舎と教会

町の路地

城壁内メイン道路

城壁内側

城壁の門

城壁外部

バスターミナル近くの市街地

スピシュキー・ノバ・ベス バスターミナル

   スピシュキー・ノバ・ベス

スピシュキー・ノバ・ベス駅
 レボチャからバスで約30分ほど丘陵地帯を走ると、国鉄への乗換えとなる、スピシュキー・ノバ・ベスのバスターミナルに到着。
 ここからコシツェまでは列車となるので、駅に向かうがスロバキアはどこの町でも駅とバスターミナルが隣接しており、使い勝手がよい。
 列車の方は、18時過ぎの各駅停車となり、コシツェまでは1時間20分程度かかるようだ。
 この街はこの辺りでは結構大きい方だと思うのだが、特急となるICは通過し、快速列車以下の列車しか停車しない。
 快速だとコシツェまで。1時間を切るようだが、そちらを待っていると却ってコシツェ到着が遅くなる。

 乗車する列車が到着するまで、やってくるかは分からないが列車の写真を取るべくホームで待機させてもらう。
 日が傾いてきているので撮影の方は光量が厳しくなってきている。
 結局期待したような貨物列車の通過などはなく、反対方向へ向かう上り列車と下りICが1本づつやってくる程度だった。
 
 乗車列車はほぼ定刻で到着し、開いていた2等コンパートメントでコシツェに向かう。
 沿線は丘陵地帯で川に沿って走るため、結構カーブが多いが、景色はなかなか好みの路線であった。
 明日の移動で再度この路線を通過するので、明日は車窓が楽しめそうだ。
 
 結構駅が多く、こまめに停車しながら日の暮れたコシツェには19時30分頃到着。
 明日はトレンチーンに移動なので、窓口で明日の切符を購入してから、バスでホテルに戻る。
 昨日買ったバスの24時間券は今日の午前で切れているので、切符を買う必要があるが、明日も戻って来るのに必要なので、2人分4枚を自動券売機で購入しておく。
 ただ、自動券売機のボタンの間隔が詰まっている上、暗くて見えにくかったことから間違って子供用を1枚買ってしまっていた。

 バスでホテルに戻ると20時を廻っていた。
 夕食については、ホテルのレストランで取るが、店内のお客は我々だけのようだ。
 メニューについては、妻は魚料理、こちらは鶏料理を注文し、スビシュ城観光が無事終了をした事を祝う。

 今回の旅行では、移動が多い上、情報が少なくちゃんと行けるか不安な箇所だったが、無事目的も果たせたので安心したが、明日以降は余り見所もないので、何となく消化試合のような気分になってくる。

スピシュキー・ノバ・ベス駅に停車中の上り列車

スピシュキー・ノバ・ベス駅を出発する上り列車

コシツェ行きの下り各駅停車

本日の移動経路