2014年 9月19日 8日目 トレンチーン移動・観光日

  IC502列車


コシツェ駅 IC502;列車
 本日はコシツェを発ち、スロバキア西部の街、トレンチーンに移動する。
 今回の旅行計画を練り始めた頃は、本日の内にウィーンに戻る事を考えていたが、スロバキアをもう少し見てみようとお城があったトレンチーンで1泊することにしていた。
 列車の方は9時19分発のIC502列車ブラチスラバ行き(特急)なので、慌ててホテルを出発する必要もない。
 6時過ぎに起き出し、7時から朝食を取り、ホテルをチェックアウトしたのは8時前。
 昨日と同じようにバスで駅に向かい、8時10分過ぎには駅に到着していた。

 出発までは1時間あるが、出発案内にはホームが表示されていない。
 この駅は待合室のような座れるスペースが無いことから、一度隣のバスターミナルに移動して妻にはそちらで待機してもらう。
 私の方はいつものごとく構内をうろついて、適当な被写体が無いか探すが構内の方は相変わらず余り動きがないようだ。

 9時前にはホームが確定したので妻と合流し列車に乗り込む。
 今回はちょっと距離があるので、1等車にしていたが、1等車は最後尾に連結されていた。
 今回は比較的長い移動であり、途中居眠りしてしまうことも考え、荷物についてはボックスシートの足下に置いていくことにした。
 1等車内は余り乗客もおらず、閑散としているが出発前に携帯電話で話ながら、私の背後の席に座った紳士がいたが、しばらくしたらホームに降りていた。
 妻の方は不審に思ったようで、行動が不自然なことから、ひょっとすると置引きを狙っていたのでは話していた。

 出発は定刻より焼く5分遅れで、9時25分過ぎにコシツェを出発。
 スロバキアを東から西に横断するルートのため、それなりに距離があり、乗車時間は約4時間となる。
 最初の区間は昨日乗車済みだが、夕暮れ時で最後の方は景色が見れなかったので、改めて車窓を眺めていくことにしよう。
 最初の停車駅キサックを過ぎると、列車は山沿いの区間に入り、曲線が多くなるため余り速度は上がらないようだ。
 
 ポフラドを過ぎると、右手の車窓にはタトラ山が見え始めるが、山頂の辺りは雲に隠れてよく見えない。
 アルプスほどではないがそれなりに急峻な山のようで、途中まで上れる登山鉄道も有るようなので、機会が有れば訪れてみるのも悪く無さそうだ。

 1等車の車内はWIFIが飛んでおり、乗客は無料で接続できるようだが、正直通信速度は余り早くない。
 たた、今回はSIMカードを調達していないので、ホテルのWIFI以外では接続できなかったことを考えるとそれなりに便利なサービスだ。
 
 沿線は山間の谷間といった感じで山岳路線が好きな私としては、飽きない路線だ。
 意外と高低差が有るようで、かなり大規模なオメガカーブで高低差を稼いでいる。
 また周辺は林業が盛んなようで、あちこちの駅で木材を貨車に積み込んでいたり、大がかりな製材所が散在していた。

 途中から何故かGPSロガーの受信が不能となり、故障かも?と思ったが、スマートフォンのGPSでも受信不能な状態なので、何らかの障害かもしれない。
 ひょっとすると列車の窓ガラスが熱線吸収ガラスで、電波を通さないかもと思ったが、コシツェ出発時には普通に受信していたので、原因はよく分からない。

 列車は途中のジリナまではほぼ定刻であっが、その後は線路のリハビリ工事の真っ最中のようで、改良ためたんせん運行となっているようで、徐行や停車を繰り返してズルズルと遅れ、トレンチーンには20分程度遅れて13時40分頃到着となる。

 トレンチーン駅もホームや軌道のバラストが新しいので最近改良したばかりのようだ。
 横断地下道はまだ一部工事中で、コンクリート打ちっ放しで内装工事はまだ終わっていない。
 それに反して駅舎の方は従来のままのようで大分古めかしい印象をうける。
 

コシツェ駅 IC502;列車

タトラ山

トレンチーン駅前

  トレンチーン市内観光
 まずはホテルにチェックインすべく、駅を西に行ったお城の有る丘の麓のグランドホテルトレンチーンに向かう。
 駅横の公園を抜けて、大通りを地下道で渡れば、ホテルまでは10分程度の道のりだ。
 ホテルのチェックインも問題なく、部屋に入ってみると前室付きのなかなか広い部屋であった。
 窓からはお城も見えるしなかなか良いホテルのようだ。

 とりあえず久し振りの喫煙行くため、レセプションで喫煙エリアの位置を訪ねると、ホテルのオーナーが案内してくれた。
 喫煙しつつ、雑談しているとオーナーから意外なことを聞かれた。
 オーナー「君はタケナカの関係者か?」
 私 「? タケナカって、コンストラクター(建設業者)のタケナカ(竹中工務店)ですか?」
 オーナー「そうそう、違うの?この街で工事している人がたまに泊まりに来るので、関係者かと思った」

 話を聞いてみると、この辺りでは日本の竹中工務店が建設工事を行っているようで、関係者の日本人が多いので、てっきり私も関係者と思われたようだ。
 後にネットで調べると、竹中工務店はトレンチーンの郊外、工場の建設工事を受注しているようで、日本のゼネコンがヨーロッパで事業を展開しているとはこのときは予想もしなかった。
 
 部屋に戻ると、早速観光するため外出することにしよう。
 レセブションで地図をもらうと先ほどのオーナーがお城への上り口となる路地まで案内してくれた。
 早速上っても良いのだが、その前に腹ごしらえと言うことで、ホテル裏の広場で店を探していると、結婚式らしき一団が広場をやってくる。
 新婦は現地の人のようだが、新郎はどうやら日本人のようだ。
 おそらく先ほど聞かれた竹中工務店の関係者かもしれない。
 新郎新婦の後からは親族友人が後に続き、それなりの大人数だが、新郎側の関係者はご両親と思われる2名のみだ。
 端から見ると、新郎以外に日本人がいないこの一団の中にいるご両親の姿は困惑気味のようにも見えて、もの凄いアウェー感が滲み出ている。
 綺麗なお嫁さんを息子さんがもらって嬉しいに違いないとは思うが、国際結婚って大変そうだ。

トレンチーン城

結婚式の一団
 
 結婚式の一団を見送ると、お城への上り口脇にあったレストランでちょっと遅めの昼食にする。
 余り時間をかけたくないこともあり、注文したのは2人ともハンバーガーであった。
 味は特筆するような物でもないが、とにかくフライドポテトの量が多く、半分くらいは残してしまった。

 食後は案内の看板に従い、坂を上がっていく。
 それほど高低差も無いので、麓の広場から10分強で入り口に到着。
 切符売り場の年配の女性の説明では館内に入るにはガイドツアーしかないようだ。
 別に内部は余り興味がなかったので、外周部だけ見ることは可能か聞くと、そういうタイプのチケツトも有るようだ。
 また、写真を撮るなら撮影用のチケットもいるとのこと。
 入場料を支払い前庭に向かうと、トレンチーンしがいが一望できる。

 適当に風景や、お城の写真を撮りながら外周部を散策するが、お城の建物内に入るわけでもないので観光するのにはそれほど時間はかからない。
 一応後で調べるとこのお城はスロバキア三大名城の1つとのことで、1つめは昨日行ったスピシュ城、2つ目はここトレンチーン城で、3目は明日向かう予定のバラチスラバ城である。
 今回は城巡りの旅にするつもりは全くなかったのだが、計画立案時に偶然ガイドブックで目に付いたところを選んだら、そのようになってしまっていたようだ。

 麓の広場に戻ってくると時刻は16時過ぎで、他にはこれと言った名所もないようなので、ウィンドゥショッピングに向かう妻と、ちょっと気になる路線があるのでそちらの偵察に生きたい私で別行動にすることにした。
 妻の方はスマートフォンのGPSMAPが使えるようになっているので、ショッピングセンターとホテルの位置を確認してもらえば、後は迷う心配も無さそうだ。
 故知背は取り急ぎ駅に向かうが、目的地はトレンチーンから2駅東に行ったトレンチーンスカ・テプラ駅から出ているトレンチーン電気鉄道だ。
 道すがら列車の時刻を確認すると、出発まで10分しかない。
 これはその後の列車にしないとだめかもしれないと思いつつ、取り急ぎ駅に向かう。
 
 駅に到着すると工事の影響か列車は10分程度遅れているようでまだ到着していなかった。
 取り急ぎ混雑する窓口でやきもきしながら、何とか切符を入手すると、すぐにも出発しそうな感じなので、走ってホームに向かう。
 余り余裕は無かったようで、私が乗り込むと大して間をおかず列車は発車する。
 次の列車は1時間後になってしまうため、ここで列車に乗れたのは幸先が良さそうだ。

城への階段

城への上り坂

城からの展望

城内

城内

城内

ホテル裏広場

  トレンチーン電気鉄道探索


トレンチーン電気鉄道 車庫
 トレンチーンから乗車した列車は快速列車だったため途中駅は通過して、10分弱で目的地トレンチーンスカ・テプラ駅に到着。
 こちらの駅もホームの改装工事を行ったばかりのようで、構内は非常に綺麗である。
 目的のトレンチーン電気鉄道は駅前から出ているはずと思ったら、駅の改装工事の際に、駅舎に隣接した1番線に乗り入れられるようになっていた。
 しかし、ホームに行ってみるとレールは錆びて列車が動いている様子はない。
 錆び方から見ると、ここ数日は運行していないような感じで、列車が動かなくなって相当な時間が経過したようには見られない。
 ホームの先はすぐ車庫になっているが、見える範囲からは車両の存在は確認できない。
 一度駅舎に戻り、駅員に聞いてみると英語が通じないがバス代行と言うことは理解できた。
 駅のホームの新しさからしたら廃止は無さそうなので、何らかの理由で運休の日に当たったかもしれない。

 せっかく来たのに残念だが、こればかりはしょうがない。
 動いていなければここにいる意味はないため、すぐに戻ることにしよう。
 トレンチーン行きの切符を買い、次の列車を調べると17時35分発で2番線のようだ。
 ホームに出て2番線に向かおうとするが、不思議なことにこの駅の1番線はトレンチーン電気鉄道となっており、同じホームの反対側は3番線だ。
 2番線が無いぞ?と思いつつ、1番と3番ならここに来るのではと思いつつ、待っていたホームは下り線のホームだった。
 そのうちやってきた列車は何故か、線路を挟んだ4番線に入ってくる。
 急いでそちらのホームに向かわねば、と思ったが待っていた場所が悪く、地下通路の入り口まで300mくらい有る。
 正直走っても間に合わなさそうだと言うことで、この列車は見送ることにした。
 乗車するつもりだった列車はすぐ出発し、仮に走っても乗れそうには無かったようだ。
 しかし何で存在しない2番線と案内されているのに列車は4番に来るのか?
 いろいろと疑問に思いつつ、次は4番線の地下通路に近い場所で列車の動きを見ながら対応する事にして、この疑問を解くべく探ってみることにした。
 どうせ次の列車は1時間後になるので、いろいろと確認する時間には事欠かなさそうだ。
 待合室に戻り、行き先案内の電光表示版から規則性を見ていると、何故か下り列車は線路幅が狭く物理的に入線不可能な1番線からの出発となっている。
 ここでようやく、番線の表示方法が日本と異なることが理解できた。
 案内に表示されている数字は番線ではなく、プラットホームそのものの数を表示しているようだ。
 この駅の配線は2面6線となっているが日本の場合、番線はあくまで線路を意味しているのに対して、こちらの表示はプラットホームの面数を意味していると言うことだった。
 そのため表示されているのは駅舎から何枚目のホームという意味のようだ。
 そんな案内方法なのに、ホームには一般的な番線表示もしているからおかしな事になってくる。
 もっとも最初に存在しない2番線からの発車の時点で気がつかない方もどうかしているが、せっかくやって来たのに目的の列車が運休だったショックのせいだと思いたい。
 
 トレンチーンに戻る列車まで時間があり、日が暮れて大分気温が下がって寒くなってきたが、一応通過列車が有るのかもしれないと思い、ホーム上でしばしカメラを構えて待機する。
 一応妻に電話してみるが、妻の電話は電池切れのようで圏外となっている。
  通話用と地図用のスマートフォンで2台を持たせているが、ほとんど使わない通話用の電話の電池切れには気がついていないのだろう。
 もっとも充電器は私が持っているので、気がついてもどうしようもないので戻るのが遅くなることを連絡するのはあきらめるしかない。
 
 結局18時前に出発する列車は工事の影響か30分遅れて、やってきた。
 帰りの列車はまだ乗ったことがなかった2階建ての電車タイプである。
 2階席に席を確保して、2駅先のトレンチーンに戻り、ホテルに着いたのは19時前であった。
 妻の方には帰りか遅いので多少心配をかけたようだが、電話が電池切れだったので連絡が付けられなかったのはしょうがない。
 食事についてはあまり食欲がないので、妻が用意してくれたパンとバナナで軽く済ます。
 食後はライトアツプされたトレンチーン城を取りにちょっと外出する程度で、適当なところで就寝することにした。
 
 明日はブラチスラバ経由でウィーンに戻るが観光できる最後の日になる。
 今回の旅行ももうすぐ終わりだ。
  

トレンチーンスカ・テプラ駅

帰りの列車

トレンチーン城夜景

本日の移動経路