2001.6.11 釜山観光

 プロローグ
 4月より福岡に転勤になり、韓国が近いから行こうかと思っていたら会社の有志で行く計画があるらしいのでそれに乗ることにした。
 当初は5月中旬に決行の予定であったが、参加者の都合により6月に変更になった。
 しかし、私の仕事の予定では6月は忙しそうだということから当初は行くつもりがなかったが、抱えている仕事にストップが掛かって暇になったので急遽参加させていただいた。
 でも、いくら安いと言っても1泊2日の海外旅行とはちょっと思いもよらなかった。

 今回の参加者は 営業部 I氏 上司のA氏 K氏 同期 I君 協力会社 F君 事務のTさん アルバイトT嬢 K嬢 私の計9名で大所帯であった。

 
ビートル2乗船
 11日の朝7時30分天神の西鉄改札に家が遠いから直接行く I氏を除き全員集合し、タクシーに分乗して博多港に向かう。
 海外旅行は7回目だが、船で出るのは初めての体験だ。
 あんまり船は得意ではないが、JR九州ご自慢の高速船なのでまあ大丈夫だろう。
 毎度の出国審査も無事通過し、待合室へ行くが飛行機と違って金属探知機がないので、身に付けている金属製品を鞄にしまう必要もなかった。

 今回の便は博多港8:45発の101便で、乗船時間は約3時間なので昼前には釜山に到着だ。





 我々の席は2階の最後方で、上司達は早々と飲み会モードに突入しているが、日本の感覚を引きずっていてこの先大丈夫か?先行きがちょっと不安だ。(この不安は後ほど現実のものとなる。)
 今回、船の方は韓国側のジュビ(韓国語でツバメ)が当てられていた。
(ビートルはJR九州のB2と韓国側のジュビの2隻で運行されている。)
 確かジュビはJR九州のお古だったと思うので、ちょっとくたびれた印象が漂っている。

 予定通りに出航すると、しばらく博多湾の中を比較的ゆっくり進んで行くが、船ってこんなに機敏だったっけ?と関心するほど軽快に進んでいく。
 博多湾を抜けると、本領発揮でグングン加速し、船体を持ち上げる翼走体制に移行するが、動力がジェットエンジンのため、まるで飛行機に乗ってる様な錯覚を覚える。
座席にはシートベルトもあるので一層その感が強い。
 私が船が苦手な理由にあの重油の臭いがあるが、まだジェット燃料の灯油っぽい臭いのほうが飛行機で慣れているので船酔いの心配もなさそうだ。
 でも船内の騒音は結構うるさく、乗り心地も気流の悪い時の飛行機みたいで入国の書類を書こうと思ってもまともに字が書けない。
 ビートルを利用する人は陸にいるうちに書類を書いて置くのが無難なようです。
 暇なので、1階前方のラウンジにいくが、揺れがひどくて何かに捕まっていないと立っていられない。
 船内は一応免税のはずだが、ジュース類は日本の観光地価格並で安くはない。
 ウーロン茶1本150円は暴利ではないか?
途中博多に向かうB2とすれ違うが、時速80キロなのでさすがに速い。
 後ろの窓から航跡を見てみると結構蛇行しており、意外に風が強いのか?

 酒盛りしていた人たちは適当なところで眠ってしまったが、同期の I 君今一元気がないようだと思ったら、どうやら船酔いらしい。
 つり好きで良く釣り船に乗っているのに酔うとは情けないと思いつつも、通常の船の揺れとは違うので、飛行機の揺れがダメな人は酔ってしまうようだ。

 
釜山到着
 若干名無事でない人が居たが、私的には問題なく釜山に到着した。
船から見る釜山の街は、高層建築が建ち並びかなりの大都会のようだ。
入国審査、税関も無事通過し両替所でウォンに換金してから、ガイドの金さんと合流する。
釜山港の構内には,でかでかと射撃場の広告が出ており、ちっょとそそられる物があるが今回は団体旅行なので自重する事にしよう。
 我々は9人の大所帯のた、マイクロバス1台が貸し切りになっており、らくちんだ。
 とりあえず昼食のため、石焼きビビンバの店に連れて行ってもらうが、ガイドの金さんがいろいろ説明しているのに、釜山5回目で慣れている(つもり?) I 氏がいろいろ茶々を入れたり、勝手に自分で説明するので金さんの表情がだんだん不機嫌になっていくのがわかる。
 これは不味いパターンだと思って、とりあえず I 氏を押さえに掛かるが、これは先が思いやられるぞー。
 隙を見て食事の前に金さんに謝り、チップを渡してフォローしておくが、何でなんでこんな事までと頭が痛くなってきた。
 
 竜頭山公園近くのビビンバ屋に入ると、どうやら観光客を相手にしている店のようで周りには日本人しか居なかった。全員石焼きビビンバとチヂミを頼むが、以前ソウルの焼き肉屋でぼられれたのが脳裏をかすめる。
 結果的はまあちょっと高めかなという程度で、味の方もまあまあといったところ。
ただ、ここでも I 爺様の暴走がとどまる所を知らず、隣の席の団体にちょっかいを出したり、自分で持ってきた豆を広げ始めるなど、頭痛の種が増えていくのであった。
 頼む誰かこの暴走爺様を日本に強制送還してくれ!!
 このころになると、こちらも相当不機嫌になり、来た事を後悔するほどであった。

 食後は定番の観光コースということで竜頭山公園へ、と言ってもプサンタワーくらいしかないので上にあがってみるが、高所恐怖症の人がおおいのか、上がったのは私を含め3人だけ。
でも、100m以上の高さがあるのでさすがに眺めは最高であった。



本来なら、この後はチャガルチ市場に行くのが定番なのだが、海産物を見てもしょうがないので国際市場でメガネを作るため、メガネ屋に案内してもらう。
 国際市場はなんとなく上野のアメ横に似た雰囲気だ。

 今回は、度付きのサングラスが欲しかったので、レンズ、フレームを選んで頼むと1万円ジャストで、相変わらず韓国のメガネの安さは際だっている。
 予想以上に安かったので他にももう一つメガネを作る事にしたが、適当にフレームを選んだので後でよく見たら怪しい中国人風になっていた。
 でも二つ合わせて2万円しないので、国内で作る事を考えたら、旅費を出して遊びに来るついでにメガネを作るのがいいかもしれない。
 メガネができるまで作業時間は大体30分程度なので、他の人達はコピーブランドの店を覗きにいったようだが、興味ないので店のベンチで時間を潰す。











 メガネができた後は、ホテルにチェックインするため、またバスでホテルのある海雲台に向かう。
 海雲台は釜山の東側約20kmのリゾート地で釜山の中心部から車で約40分程度のところにある。
 現在地下鉄工事中で、まもなく開通する予定なので開通後は一気に便利になるが、現在は車が事実上の交通手段のようだ。(一応国鉄もあるが本数が少ない)

 我々の宿泊するのはパラダイスビーチホテルでカジノ、免税店を併設する高級ホテルで、ガイドブックの高級ホテル欄の最初に乗っているほど良いホテルであるが、いつも経済的ホテルを利用している自分にはちょっと場違いに思える。
 取りあえず、チェックインして部屋に荷物を置いた後は一応免税店に連れて行かれる。
 まあ、ツアーの宿命の様なものなのでしょうがないがお付き合いするか、別に買いたいものがあるわけでもないし、、、
 免税店に向かう道すがら、すぐそばに射撃場ある事を金さんが教えてくれたので、ストレス発散に後で行ってみる事にする。一人ではなんなので、F君を誘ったらやってみたいとのことなので適当なとこで行くことにしよう。


 夜遊び編
 免税店から戻り、食事に行くためホテルのロビーに集合すると見知らぬ女性がいた。
 どうやら、I氏が以前釜山に来たときに案内してくれたガイドのようで、これから食事に案内してくれるとのことだが、私が集合する前に本来のガイドの金さんと鉢合わせし、客を取るのか?ともめた経緯があったらしい。
 この後案内してくれるガイドは李さんといい、まだガイド歴4ヶ月だそうで、ベテランの金さんみたいな人に目を付けられると死活問題らしかった。
 どうやら、I氏がその辺を説明せずに呼び出して、事情を知らずに来て初めて大問題であることが発覚したようである。
 I 氏の相変わらず周りの都合を考えない行動に嫌気がさしたが、本人は全く事の重大さに気がついてない。
こうして、日本人を快く思わない人たちが増えていくのかと妙に納得した。

 取りあえず李さんの案内で、ホテルそばの焼き肉屋でちょっと早めの夕食として牛カルビ、豚カルビやキムチに舌鼓を打つ。
 やっぱり本場だけあってキムチもうまい。
 テーブルの上には、なぜか青唐辛子があるので、どうやって食べるのか聞いたらそのまま生で食べるらしい。
 一応、李さんがこれは辛い、これは辛くないと選別してくれるが、どれを見ても同じにしか見えない。
 辛くないのを1本食べてみるが別に何ともない。調子にのってこれは辛いと言われた物も食べてみるが、大したことなかった。
 なんだ、青唐辛子も大したことないなと余裕をかましていたら、これは激辛だと言うのを勧めてきた。
 どうせ大したないだろうと1本丸ごと食べてみるが、ちょっと辛いかもと言う程度でどこが激辛なのかと言おうと飲み込んだ瞬間、まさに火を噴く辛さがこみ上げてきた。
 口の中に有る間は何ともないのに、飲み込んだ瞬間に様相が一変、涙は止まらず辛さで声が出ない状態になってしまった。
 周りの人は顔が真っ赤だと言うし、毛穴が開いて汗がにじみ出てくるのがわかる。
しばらくはウーロン茶をがぶ飲みしたが、かなりのダメージを受けた感じで食事どころではなくなってしまった。


 食事の最後は、カルビタンや冷麺で締めて、釜山の街の中心街に行くことにするが、ホテルに戻る途中コンビニの前で見慣れぬコインロッカーの小さいような機械を発見する。

 李さんに聞くと、なんとこれは携帯電話の充電器らしい。
 李さんの携帯がやけに小さいなと思っていたら、韓国の携帯電話は実用性を無視して超小型化を押し進めたらしい。
 韓国の携帯の小ささは日本の比ではなく、日本携帯は小さすぎると思っていたら大間違いで、韓国の携帯は日本のモデルよりさらに2周りは小さい。
 それまで、「日本の精密機器の技術は世界一」みたいに思っていたのでかなり衝撃をうけたが、良く聞いてみたらバッテリーが1日持たない事も良くあるらしく、こういった街頭での充電サービスが結構繁盛しているようだった。
 うーんでも実用性を犠牲にしてまで小さくする必要があるのかと思うが、いずれはその辺の問題もクリアしてくると思うと、日本のメーカーもうかうかしてられないのでは?




 タクシー3台に分乗して、釜山のチャガルチ市場に韓海苔を買いに行く。
 チャガルチの入口の屋台で、トッポキと韓国巻き寿司、中に黒蜜が入った餅など食べ歩きを行った後、韓国海苔を売っているチャガルチ市場に移動する。



チャガルチ市場の海産物センター1階は生け簀になっており、魚市場の脇で客があの魚が食べたいと注文すると捌いて、調理してくれるようだ。
ただ、魚市場独特の臭いがあり、いくら新鮮でもこの臭いの中で食事するのはちょっとしんどそうだ。
 海苔を買うのはここの2階で、アメ横の海産物屋みたいな乗りだ。
 みんなは、韓国海苔をダンボールで買っていたが、1人暮らし私は買って帰っても食べきれないので今回は見てるだけである。


 海苔のあとは、女性陣の強い要望でコピーブランドの店に連れて行ってもらう。
 国際市場の鞄屋だが、一応、表から見える所は普通の物しか売られておらず、ここじゃないのかと思ったら2階の特別な部屋に案内された。
 通された部屋は、ビィトンとプラダのコピーがメインで売られていた。
 基本的に買うのは女性陣だけだが主婦のTさん、さすがに値切りがうまいと言うか店の主人もたじたじといった感じで強引に値切っていく。
 さすがに見ているこちらのほうが、店の主人が可哀想になってきた。
店内を見ていると、プラダのゴルフバックがあったので一瞬買おうかなとも思ったが、クラブが入ってなければ、博多の税関で没収されるのは目に見えているので辞めておくことにしよう。
それに、プラタ゛なんてガラじゃないし、、、
 女性陣はきっちり希望の値段まで値切って満足げに店を後にするが、博多に入国するとき没収にならないんだろうか?
 買い物の後はマクドナルドでちょっと休憩下のち、私の希望で地下鉄に乗って何駅か移動してからホテルに帰る事にする。
 地下鉄のチャガルチ駅から釜山鎮まで5駅ほど移動の後、タクシーでホテル戻る。











 釜山のカジノ
 今回泊まったパラダイスホテルはカジノがあるので、運試しということで意気込んで乗り込んでみると、宴会場見たいなところで、ルーレット、ブラックジャクが細々と行われていた。
 なんか想像していたのとずいぶん落差があるなあ。
 華やかさも全然ないし、ちょっと高級な雀荘みたいだな。
 客も日本人しかいないため、どうも競輪場か、オートレースの様な空気が流れている。
 みんなあんまりちゃんとした格好をしてないせいもあると思うが、ジャージでカジノに来るなよといった感じの人々が数名見られた。

 カジノに行ったのは夜の12時頃で、別の用があるらしい人達と別れ、A氏、K氏と私の3人で先に始めていてた。
 当初はブラックジャックに挑戦しようと思っていたが、手頃なレートのテーブルは満席で客が動く気配がない。
高いレートのところではやりたくないので、予定変更してルーレットに挑戦する事にする。
 取りあえず、現金5千円と10000ウォン(千円相当でホテルのサービス)のチップ交換券で挑戦するが、直接数字を当てに行くのは難しそうなので、確率が1/3の掛け方(1〜12、13〜24、25〜36のどこに来るかを当てる物)で勝負する事にした。まあ最初は当たったり外れたりしながら、ちょっとは増えたが、所詮は博打の才能がないので、消耗戦の様相を呈して来て最後には全部すってしまった。
 確率1/3で当たれば元金が3倍になるやり方なので、3回に1回当てればチャラ、2回に1回当てないとプラスにはならないので、大勝ちするのはちょっと難しいだろうな。
 でも、1時間程度遊ばせてもらったのでこんな物でしょう。
 途中から残りの人も合流したが、みんなサービスの引換券分しかやらないようだ。
 おかげで、他のテーブルではチップがドサッと掛けられているのに、こちらのテーブルでは1人がチップ1枚とか2枚と非常にレベルの低いテーブルとなってしまったようだ。
 ディーラーのお姉さん方もそれほど上級者が付いてないようで、ルーレーットに入れた球が勢いよく外に飛びだして行くことがあるなど、ちょっと見られないような事もあった。

 みんなチップがなくなりかけた頃、一人の成金親父がほのぼのしていたテーブルに乱入してきた。
この親父、チップの掛け方がちょっといやらしく(枠からちょっとはみ出てとなりのマスだとか因縁をつける様な感じ)、とたんに支配人らしき人が張り付いたり、ディーラーも屈強な感じの男性に替わり、それまでのほのぼのムードが一変してしまった事から部屋に引き上げることにした。
 でも、自称賭け事好きのK嬢、サービスの引換券でチップ4枚から始めたのに、いつの間にか20枚くらいに増やしていた、うーん、なかなかやるな!

 部屋に戻ると、すでに午前3時前、いつものようにメールを送っておくように接続するが、うまく繋がらない。
今回は、荷物の軽量化を図りノートパソコンではなく、ザウルスを持ってきていたが、今一駄目なようだ。
一応事前の練習もしておいたのだが、眠いし今回はあきらめる事にしよう。


 
6月12日 実弾射撃
 本日の起床は9:30、昨日ちょっと夜更かししたので起き出すのが遅い。
 この日は射撃場に行くK氏、F君と私の3人を除き釜山市内に早朝から出かけてことになっており、別行動となった。
 実際に射撃を行うのはF君と私だけだが、K氏がどんな物なのか見てみたいそうなので3人で行くことにしていた。
 とりあえずホテルで朝食を取ってから、10:30頃、ホテルから歩いて3分の射撃場に向かう。
まだ新しい、ビルの4階に射撃場があり2人の受付を済ますが、平日の午前中の割には結構込んでいるようだ。
 待ち時間の間にどの銃を撃つか選んでおくが、最初は口径の小さいのにしようかと22口径の銃を選んだらそれは女性用らしいので9mmの自動拳銃にしておく。
 私が選んだのはチェコ製のCZ75B、結構マイナーな存在ながら旧西側の銃にはない加工精度の精密さと使用している材料の良さ(非常に堅い鋼を使用)に定評がある通好みの名銃である。
 F君はアメリカ陸軍制式採用のイタリア製ベレッタを選んでいた。

この射撃場は待ち時間にモニターで実際撃っている人の姿が見られるようになっており、前組の人の様子がよく分かる。
 我々の前のおじさんはどうやらリボルバーを撃っているようだが、まさにおっかなびっくりで撃つ瞬間に顔をそむけていた。
 姿勢は完全なへっぴり腰で何でこんな人が撃っているのか不思議でしょうがないが、そんなに反動がきついのか?とちょっと不安がよぎる。
 我々の番になり、銀行の金庫室のような分厚い防弾扉をくぐり抜けシューティングレンジに入ると中は硝煙の臭いが充満しており、一気に気分が高揚する。


 一応全員に安全指導の係官が付くようで、防弾チョッキを着せられて基本的な銃のレクチャーを受ける。
 基本的に弾丸の装填以外は分かるので、狙い方は教わらなかった。
 生まれて初めて銃を手渡されて、意外に重いことに感激していたら係官が銃の説明を始め「この銃はイタリアのベレッタで、、、、」 「???」 チョット待って私のはCZ75の筈だが? 
 指摘するとどうやらF君と取り違えられていたらしい。
もうすでに構え始めているF君に待ったをかけて銃を交換してもらうが、 一目見れば違いは一目瞭然なのにそんなこともわからないほど舞い上がっていたらしい。
 気を取り直し、7m先の標的に銃を構えるが意外と重くて、狙いが定まらない。
 5発発砲したのち、一度標的を手元に引き寄せて弾着を確認すると全体的に下側に弾が集まっているようだ。
 係官のアドバイスだと引き金を引くときに力が入って銃口が下に下がっているらしい。
  弾着の傾向もつかめたし、今度は標的を10mに設定して標的のちょっと上を狙って残り5発を撃ってみるとまあまあ、中心に近づいてきたようだ。
 全弾撃っての感想は意外と反動がなかったということだろうか、オートマチックなのでスライドがブローバックして衝撃を吸収しているらしい。この程度なら100発くらい楽勝で撃てそうだ。
 一応最後に係官の採点があり、初めてにしては結構うまいとお褒めの言葉を頂いた。
標的の採点結果は75点で、こんな物かと思ったらF君は80点だった。
 一応標的の距離が違うので簡単には比較できないと言われたが、ちょっと悔しいので私だけ再度チャレンジさせて頂く。
 今度は標的を10mだけで距離を変えず、先ほどつかんだ感覚で撃ってみると結構いい線で当たっており、今度の採点は90点だったので気分を良くして射撃場を後にするのだった。
 今回は20発で止めておくが、結構気持ち良くて病みつきになりそうだ。


 射撃場を後にすると、その後は特に予定はないが1:30に集合なのでそれほど時間がないことから、海雲台駅のほうまで、ぶらぶら散策する事にする。

 国鉄海雲台駅まで、行ってみると結構ホテルの辺りから距離がある。
約15分程度歩いて、無事到着すると釜山までのムグンファ号がすぐ発車するようだ。
 でも市内からタクシーで戻ってくる時間はないようなので、今回は見るだけであきらめておくか。
 そろそろ昼飯時なので、何処かで食事でもと思ったが、ハングル文字が全然分からないので、昨日夕食を食べた焼き肉屋でカルビタンの昼食とする。

 食後はもう集合時間なので、ホテルのロビーに戻ると市内に行っていた人たちと無事合流が、I 氏の姿がない。
  また、何かやったのか?と思ったら港に直接行くから荷物を持ってきてくれとのこと。
我々はツアーなのでこの後免税店に行くのであるが、ガイドとしては直接港に行かれるのは面白くないだろうなと思ったら案の上、金さんの表情はさえない。
 後で厄介物がいなくて助かったとも言っていたので、相当腹に据えかねていたのだろう。


 ホテルよりバスで釜山港に向かうが、途中お約束の免税店に寄る。
 一応留守番している人たちに簡単にお土産を買っていくがあんまり安くはないな。

 後は釜山港で問題児 I 氏と合流したらビートルに乗船して日本に帰るだけだ。
 帰りのビートルはみんな疲れが出たのか、爆睡モードでほとんど記憶がない。
 博多港の入国審査も税関もみんな無事に通過でき、解散の後はそれぞれ家路につくのであった。

 後日談
 翌日会社に出社すると支社長以下の留守番組から一言。
「爺様は国際問題を起こさなかったか?」
「分かっていたなら教えといてくださいよ〜。」(T_T)
やっぱり1人旅のほうがよけいな気を使わなくていいや、、、