平成18年度富士総合火力演習
8月26日に東富士演習場で開催された総合火力演習を見学してきました。
今年は26日と27日に実施され、26日は関係者用の見学となっていましたが、防衛関連の仕事をしている友人の誘いで、見学させていただきました。
天気の方は当日の朝まで雨が降っていましたが、演習時は雨も上がり快晴と言うわけでは無かったですが、無事開催されました。
演習の開始は10:20で、10:20〜11:15の前段と11:30〜12:00の後団段の2部構成となっています。
前段では陸上自衛隊の主要装備の紹介、後段は実践形式での演習の構成となっていました。
10:20に最初はF2支援戦闘機の爆撃で演習がスタートします。
§1.前段演習 1.演習開始(前段) |
2.F2支援戦闘機の爆撃進入 |
目標地点となる3段山へマーキングの発煙弾が撃ち込まれます。 近くに見えますが、観客席からはおよそ3〜4kmの距離があるそうです。 |
航空自衛隊のF2支援戦闘機が爆撃進入してきます。 実際の爆撃は危険な?ことから実際には爆弾は投下せず、地上にセットしてあった爆薬をF2の通過に合わせて起爆させます。 F2ばかりカメラで追いかけてたので、爆発のシーンは撮影してません。 というか見てもいません。 |
3.特科火力 |
4.99式自走砲の弾着 |
航空支援の後は特科火力のデモです。 203mmと155mmりゅう弾砲が炸裂します。 写真は99式自走155mmりゅう弾砲で最大射程は30KM、御殿場から打つと、小田原まで届くらしい。 |
意外と弾着までは時間がかかり、発射後5〜10秒程度で弾着します。 ちなみに弾着の炸裂音は弾着後10秒程度で観客席に戻ってきました。 |
5.120mm迫撃砲 | 6.迫撃砲弾の弾着 |
120mm迫撃砲の発射シーン 迫撃砲弾は速度が遅いため、タイミングが合えば、写真に納めることが可能でした。 |
砲弾の速度が遅いため、到達まではカナリ時間がかかりました。 ちなみに弾着の頃合いを見計らってアナウンスがあるので、いきなり爆発したということはありません。 |
7.対戦車へリAH-1S |
8.CH−47 |
9.誘導弾の発射 |
10.命中 |
誘導弾の発射は64式、70式、87式、96式などが行われましたが、新しい物ほど飛翔速度が速くなっていることが実感できます。 ただしこの日は1発不発がありしまた。 「発射用意、 テーッ」のかけ声の後も発射が無く、しばらく気まずい沈黙が流れてました。 引き金を引いた隊員さんもさぞかし焦ったことでしょう。 |
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11.90式戦車の登場 |
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前段の最後は主力戦車90式の登場です。 さすがに真打ちの登場に会場の興奮は最高潮と言った感じで、一斉にどよめきが起こってました。 90式は走行しながらの射撃を披露しましたが、どこで打つのかタイミングがつかめず、写真が撮れなかったのが悔やまれます。 もっとも周りの人がみんな身を乗り出しているので、まともにカメラなど構えられない状況でした。 さすがに目の前で120mm砲をぶっ放すのは凄い迫力で、発射の度に衝撃が伝わってきます。 90式の退場で前段の演習は終了で、15分の休憩の後後段演習となります。 他には兵員や装甲車のデモも有りましたが、ほとんど写真も撮らずに見入ってました。 |
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§2.後段演習 1.偵察ヘOH−1 |
2.AH-1Sの射撃 |
後段は実践形式で侵攻するため、最初は偵察ヘリOH−1が登場します。 敵をOH−1により発見したとの想定で状況が進行していきます。 |
前段でも射撃をしてましたが、撮影は露出が合わず失敗してました。 |
UH−1による機銃掃射 |
再度AH−1S |
3.CH−47による高機動車の空輸 |
4.87式警戒車による射撃 |
CH−47により高機動車を戦線に投入するところです。 空輸後は地上の兵員により速やかに展開が行われます。 |
87式偵察警戒車による機関砲の射撃。 |
5.74式戦車の登場 |
射撃 |
目標地点に発煙弾の撃ち込まれ、74式戦車が支援を行います。 |
油圧サスペンションを駆使して、車体後方を持ち上げています。 105mm砲が炸裂。 |
6.92式地雷処理車 |
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92式地雷処理車がロケット弾で爆導策を地雷原に展開させ、爆破処理により地雷原に突撃ルートをこじ開けます。 |
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7.90式戦車の突撃 突撃ルートの確保により、90式戦車が敵陣に突撃します。 突撃の後、敵を殲滅したことにより状況は終了です。 左写真は本日のベストショット:90式の発射炎を納めた1枚。 この1枚が撮れただけでも、来た甲斐が有ったという物です。 もっとも狙って撮れる物ではないので、発射しそうになったらとにかくカメラのメモリーが続く限り連写の連続でした。 |
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展開していた戦車が引き上げるところで、ちょっとしたパレードになっていました。 この後は、登場した兵器を演習場に並べて一般公開となります。 一番人気はやはり90式戦車で黒山の人だかりとなっていました。 |
なかなか見れない総合火力演習でしたが、大興奮の一日となり、来年もチケットが手に入ればぜひ行きたいところです。
全体の進行状況もつかめ次回が有ればもう少し良い写真が撮れそうです。
ちなみに今回の演習での撮影枚数は、370枚約950MBとなりました。