マドリッド近郊の電車

マドリッド近郊の電車は大別して3系式のようでありました。(旅行中はそれしか見なかったです)

1.通勤型

通勤型(マドリッド アトーチャ駅) 通勤型車内
マドリッド近郊で一番走っていた形式(正式形式は不明)前面左上の数字は製造番号、Mは電動車の表示らしい。
 分類的には通勤型に区分けされるような。
 3両1ユニットの構成で、3,6,9両で運用されていた。
 ドア配置は両開きの3ドアで、戸袋はなく外開きのプラグドアのようだ。 パンタグラフはシングルアームを2基装備しているが、進行方向により使い分けている。
 運転室脇の窓についている黒い板はリモコン式のバックミラー、駅での安全確認に使用されていた。
 車内の座席配置は2+2のセミクロスシートだが、ロングシートの部分は、跳ね上げ式の補助シートとなっていた。通路もかなり広めにとっている。 窓ガラスはスモークが入っていて、ブラインドは装備していない。窓はアクリル製らしく、ほとんどの窓にコインで擦った傷がつけられている。

 
2.ダブルデッカー

オール2階建のダブルデッカー、形式はこいつも不明
6両の固定編成、両端が制御電動車のようで、機器が集約されている。運転台の屋根にあるのは抵抗器のようであるが、制御用抵抗か発電ブレーキ用抵抗かは判断できなかった。(かなり新しい形式なので、抵抗制御ではなさそう。)
 車内の座席配置は、2+3のクロスシートで近郊路線の着席率のアップに貢献しているようだ。
ダブルデッカー


3.近郊型

各駅停車用(アランフェス駅) 快速用(トレド駅)
 近郊路線の在来形式で、少しばかり古そうであるが、整備状況はかなり良好であった。中距離電車として使用されている模様。3両1ユニットをで1M2Tの構成となっていた。パンタグラフはシングルアームを2基装備し、ドア配置は両開きの2ドアでとなっている。
 各駅停車用(写真左)と快速(写真右)があり、写真ではわかりにくいが各駅停車用が赤色、快速用はオレンジに塗られている。また、快速用は前面に快速のマークをが付いている。
 座席配置は一般型は2+3のクロスシート、快速型は2+2の転換式クロスシートで、快速料金を取られることから差別化が図られている。