スペインのローカル線用車両

非電化路線用ディーゼルカー

 地方の非電化路線で使用されていた3両固定編成のデイーゼルカー。
 RENFEの標準形式のようで、他の形式は見かけなかった。(他の地方に行けば、もっと別の車両があると思うが。)
 両端がエンジン搭載の動力車で、中間車は動力なしの付随車の3両で編成。
屋根の上のコブのような出っ張りはクーラーのようである。
ドア配置は、外吊式片開きのデッキ付き2ドアで、室内は1両当り3つに分割されている。
写真左)走行用エンジン
 インテークの本数から、直列6気筒を搭載している模様。加速はそれほど早いというほどではないが、変速操作を頻繁に行っていたのが印象的。
 省エネルギーのためか、留置中の車両は発車直前までエンジンを停止しており、日本のようにアイドリングのままにしておかないようだ。

写真右) 密着式自動連結器(電気連結器付き)を装備している。結構解結があるようだ。暖かい地方なのに、スノープラウを装備してるのは???
車内) シートは2+2の転換式クロスシートを採用しており、クッションも厚めで乗り心地は悪くないが、シートピッチはやや狭いような。デッキで3つに車内が分割されているため、室内は少し狭い印象をうける。貫通ドア上の送風口の汚れ具合から想像できるようにかなり車内はディーゼルの排気ガスくさい。