現在Bトレのレイアウトが1年以上放置されているが、昨年9月にスイスに行った際、ベルニナ線に乗車したことで、制作熱に火がついた。
制作の構想自体はかなり前から有ることはあったのだが、昨年から今年に掛けて時間がとれず、制作には至らなかったが、7月以降まとまった時間が出来たことから、試作を兼ねて制作に着手するのであった。
実物はスイスサンモリッツからベルニナ峠を越えてイタリアのティラノまでを結ぶ国際ローカル線だが、看板に偽りありの氷河急行では見えない氷河が見える路線として観光客に人気が高い。
レーティシュパーンは会社の方針として、スイスに多いラックレールを使わずに通常の粘着運転で峠を越える方針となっており、高低差を克服するため、あちこちにループ線を設けて葛折りに線路が設置されているのが特徴である。
線路規格
軌 間 1.000m
電気方式 DC1000v架空線式(Rhbの他路線はAC11kV
16.7Hz )
最急勾配 70パーミル
最急曲線 45m
高度差 約1800m
使用車両
ベルニナ線専用の電動客車として、Abe4/4 T、U、Vが存在する。
Abe4/4 U 41〜49 9両
Abe4/4 V 51〜56 6両
Abe4/4 Tはイベント用と事業車として在籍
そのほかにベルニナ線内では架線から集電するが、電気方式の地が他線に入線する際にはディーゼルを使用するハイブリッドのGem4/4が存在する。
Gem4/4 801、802 2両在籍
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Abe4/4 U 43号機 ティラノにて |
プロトタイプの解説
Abe4/4 U 41号機、43号機
Abe4/4 U型のT期配備車両
出力 680kW
自重 41t
全長 16.5m
最高速度 65km/h
制御方式 抵抗制御
駆動方式 吊り掛け式
ベルニナ線の主力電車で、電車であるが2両でペアを組んで機関車の様に客車を牽引する。
現在9両在籍しているが、2010年以降新型車と置き換える計画もある。
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模型制作編
制作上の特徴
スケール 1/150 軌間 6.5mm
NスケールのホディにZゲージの線路を使用することで狭軌感を出すこととした。
実物は軌間1mのメーターゲージのため、通常の9mmだと実物のイメージと異なることから、最近製品が多くなってきたZゲージの国産製品を利用する事とした。
動力装置はアキア製のZJゲージ485系の全長を延長して使用している。
ブラインド販売のため動力車のみを買うのは不可能だあったことと、それなりの両数が必要になるのでネットオークションで出物があるたびに落札して数量を確保した。
基本的に1両数万円のメルクリンZでは怖くて簡単に改造に使用できない。
使用材料
ボ デ ィ :ケント紙
屋 根 板 :GM製クハ76の屋根板を使用
台 車 :GM製TR47を元に板バネを追加してそれらしく仕立てました。
(車輪は軸位置を変更して6.5mmに改軌)
パンタグラフ :TOMIXPS33Bを改造(上半分を切断して、真ちゅう線でV字型のアームに形状変更)
ライトケース :銀河モデルのシールドビームと埋め込み用ライトを使用
ワ イ パ ー :銀河モデルワイパー
ラ ン ボ ー ド:GM製
デカール :K−TRADING製インクジェットプリンター用
連 結 器 :実車はセンターバッファーのネジ式ですが、さすがにそこまで再現するのは難しいので、
マイクロエースのボディマウントタイプの自動連結器を採用しています。
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模型写真
41号機:トレーラー
43号機:動力車
現在別途46号機を制作中。
Abe4/4Vの53号機、56号機も完成しているが、試作要素が強く、若干イメージと異なるので、今後再度制作に入る予定。
車体はケント紙にCADでラインを書いて、デザインナイフで窓を切り出して制作。
ロゴ関係はインクジェット対応の白色デカールに下地の色ごと印刷して張り付けたが、境目に白いデカールの下地が見えてしまうので、タッチアップしてごまかしている。
動力装置は途中で車体を3分割に切断して、ユニバーサルジョイントを真ちゅうパイプで延長した物を挟むことで、全体を延長して使用。
動力装置の写真は今後の量産時に制作方法を紹介予定。
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(列車重心位置が高いことと、軌間が狭いため、走行中のふらつきが私の技術力では、解消できないため増備計画については、中止となりました。) |
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