旅立ち 9月14日
長年の夢であったポルトガルへ旅立ちのため、しばらく留守とする我が家の戸締りを確 認したあと、足取りも軽くアパートを後にした。しかし、向かう先は成田APではなく なぜか正反対の方向の会社であった。しばらく休む会社のみんなに挨拶などということは 一切なく、出発直前まで激務に追われていたのだった。
とても筆舌に尽くせないような1日を過ごした後、へろへろになりながら東京駅へ向か
う道すがら荷物が重いともうすでにバテ気味の私と反対の方向へ向かう今回の同行者A
と遭遇。 東京駅の総武線ホームでもう一人の同行者N嬢と落ち合うと今回私のわがままで乗
ることにしたNEXで一路成田空港へ。(千葉に住んでると乗る機会がないんですよ。)
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成田空港
セキュリティチェックも出国手続きも何の滞りもなく済ませ16番ゲートへ進むとヌメ
アから到着したB747-400が静かに翼を休めていた。
今回のフライトは21:55発のエールフ
ランス273便、パリ到着は現地時間で4:35、8時間の時差があるので所要時間約13時間の
ロングフライトである。待合室での会話にだいぶフランス語(たぶん?)が混じりだし
ついにヨーロッパに行くのかと実感する。 |
成田 → パリ シャルルドゴール2. AF273便
指定されたシートは残念ながら窓際ではなく機体中央の席で楽しみ半減と言った
ところか、どうせ夜だしシベリアの大地は見られないと一人納得した。
そうこうしているうちに、順調にエンジンを始動し滑走路へ。
満席の乗客のため、離陸滑走を始めても一向にリフトオフする様子がない、さすがにフル
ペイロードでは簡単に浮かないらしい。離陸後の上昇も心なしかゆっくりなような?
後は機内食を食べたら早々に寝るしかないと思いつつも隣の親父が何度も体をぶつけ
てくるので寝られやしない。
でも13時間も座った割に座席がいいのか不思議と体が痛くならなかったのには感心。 |
パリ トランジット 15日早朝
13時間のフライトの後、パリのシャルルドゴール空港に無事LANDING。
とてつもなくでかい空港なのか、いくらタキシングしてもなかなかターミナルに着か
ない。
空港のつくりの立派さには、日本の建築物の貧弱さを痛感させられる。
成田での説明では乗り継ぎまで日本人専用のラウンジで休憩できると聞かされてい
たが、時差ボケと浮かれきった3人は間違って表に出てしまった。
どうも入国審査の兄ちゃんがちゃんとスタンプ押さなかったため(スタンプなかったら
密入国になるんじゃないの?)押してもらうよう交渉しているときに案内を見落としたらしい。予期せぬ外界に喜ぶものの、周りの人が全員犯罪者に思えて突然挙動不審となる自分がいた。
とりあえず空港内を探索となり、早朝のため人のまばらな中TGVのホームへ行っ
てみたが、朝の5時代ではさすがに通勤列車程度しか走ってなくあきらめて引き返す。
そうそう、上司に買い物を頼まれてたっけと免税店でオーデコロンを買う。ヘタクソな
英語が通じてほっとするが、なんとお釣りがフランで帰ってきてしまい(当然といえば当
然だが、この先フランなんか使うこと無いだろう)、いきなり財布の中がインターナショ
ナルになってしまった。(円、ドル、フラン、ペセタの4種類)
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パリ → マドリッド AF1000便
マドリッドまでの機材はA321で始めてのナローボディだが、我々の席は機体の最後方
で、気のせいか他の席よりシートピッチが狭いような?今度は窓が近いから外が見える。
離陸前にコンコルドを発見、いつか必ず乗ってやると密かに誓う。
3時間のパリ滞在で、シャルルドゴールをTAKEOFF!でも7時を回ってるのに夜明けの気配もないとはどういうことだ?
夜明けとともに、眼下に茶色い大地と大西洋が広がりだしたが、時差ぼけの3人は、z
zz....
約2時間のフライトでマドリッドに到着となったが、なんか田舎の空港という雰囲気で
ここが1国の首都の空港かと首を傾げてしまうほどさびしいところであった。 |
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