12月30日 ポルトガル移動日2日目
     イルン→エボラ

 

シュード急行2日目
 今朝は昨日から引き続きシュード急行で移動中。
目が覚めると時間は5時位でどうやら、スペインとポルトガルの国境近辺のようだ。
列車のほうは結構速度が早いようなのは結構なのだが、どうもカーブ中でのカントが不足気味のようだ。
寝ている最中に体ごと外側に持って行かれることが多々あり、あんまり熟睡はできなかった。
時差が有るので、1時間時間を戻すがポルトガル時間でまだ4時過ぎでは早朝のためどうしよう無い。
食堂車が開く頃まで2度寝して過ごす。

7時過ぎに食堂車に行ってみると、もうすでに開店しているようだが、あんまりお客はいないようだ。
どうも他の乗客は夜が遅かったのか寝坊気味らしい。
どんなメニューが有るのかと楽しみにしていたら、どうやらパンとコーヒーのセットメニューしかないようだ。ちょっと期待はずれだが、しょうがない。あまり凝ったものは車内で調理できないのだろう。
食事も終わり支払いを済まそうとしたらどうやら寝台料金に含まれているようだ。
こみこみの食事ならやけに簡単なメニューなのもうなずけるか。
食事をしている間に車掌氏が昨日預けた切符を返してくれて、部屋に戻ってみるとベットが片付けられていた。

その後列車は8時過ぎにコインブラからポルトガルの幹線に入るとさらに速度を上げてリスボンを目指すが、まだ到着まで2時間以上ある。
暇に飽かせて、車窓に見入ったりたまにビュッフェにコーヒーでみ飲みに行ったりしながら時間をつぶし、10時45分定刻にリスボン、サンタ・アポローニャ駅に無事到着だ。

リスボン乗り換え
 やっとリスボンに到着だが、ここが本日の目的地では無い。
昨日から移動の連続で少々疲れたが、ここからさらに船で対岸に渡り、列車を2本乗り継いでエボラを目指さねばならない。
もっとも次の列車までしばらく時間が有るので、リスボンでちょっと気分転換していくことにしよう。
とりあえず、エスクードが無いことから構内の両替所で残りのフランを全部エスクードに変更する。

まず最初は荷物をおいて身軽になりたいので、フェリーの発着するテレイロ・ド・バソまで歩いて行き、コインロッカーに荷物を放り込んで市内観光に向かう。
リスボンの街もさすがに3度目なのでもうすでに地図も不要だ。
まずはコメルシオ広場に向かうと、ニューイヤーイベント用らしい櫓が組まれていた。
バイシャに歩いていくと、クリスマスの飾り付けがされておりなかなか華やかだが、こういった飾りはいつまでしておくのだろう?
もう12月30日だが、新年までは飾っておくのだろうか?

まだちょっと食事には早いかなと言う気もしたが、バイシャのレストランで早めの昼食とする。
そう言えばここの所あまりまともな食事をしていなかったっけ。とりあえず軽くと言うことでシーフードリゾットにしておこう。
       
     
食後はバイシャ近辺をうろついた後、いつも行くセ大聖堂をのぞきに行くことにしよう。
中はどうやらミサの真っ最中の様らしい、じゃまにならないよう外から覗くだけにして、しばらく前のベンチので休憩する。
そろそろ対岸に渡っておいたほうが良いかな?
別にフェリーは30分ごとに有るからあわてる必要は無いが、対岸のバレイロに進むことにしよう。
荷物を引き出し、フェリーに乗り込むと座席は満員の様だ。仕方ないので甲板に出てみるが、風もなとんどないせいか全く寒く無いというかかなり暖かい。
2,3日前のパリでは氷点下にふるえていたが、さすがに南に下がると暖流の影響で暖かいようだ。
こんなに暖かいとコートなんていらないね。

30分程度の船旅も無事終了。
ここは外海ではなくあくまで川なのでそれほど揺れないので助かる。
エボラ方面に向かうベージャ行きの列車は1時間後だが、ホームはずいぶん多くの人が列車を待っている。
昨日みたいに座れないといやなので、今度もちょっと奮発して1等車にしておくことにしよう。
だが、どうやら乗客が多いのは先発のファーロ行きの様だ。
先行列車が入線したらほとんどの乗客が列車に乗ってしまいいきなりホームが閑散としてしまった。
      
 しばらく列車を待っているとどうやら私が乗るベージャ行きが入線してくるようだ。
ホームには相変わらず乗客が少ないなと思っていたら、入線した列車は3両しか客車を牽いていなかった。
定刻に発車となるが、さすがに大型の機関車で3両の客車では力を持て余しているのか、グングン加速して行く。
次の乗換駅カサブランカまで1時間強、車内のビュッフェでコーヒーでもと思っていたらいつまで立っても準備中の様だ。
そのうちカサブランカに到着したので乗り換えるが、結局コーヒーは飲めずじまい。2時間程度の路線で1時間準備中とはどういうことだよ?
カサブランカで最終ランナーに乗り換えるが、今度は機関車に客車1両だ。
車内もさらっと客がいる程度で、かなり閑散としている。何となく僻地に来たぞという実感がわいてくるよ。

 17時過ぎにエボラに無事到着するが、駅前から街の中心まで正確な距離が分からないので、タクシーで中心のジラルド広場に行ってもらう。
今晩の宿はまだ決めていないので、とりあえずガイドブック片手に2泊聞いてみるとどこも満員の様だ。
最初2,3件はまだ大丈夫と思っていたが、さすがに7件を過ぎたあたりで今晩の宿も怪しくなり、ちょっと不安がよぎる。
結局今晩1晩だけ空いているホテルを見つけて何とか安堵するが、明日の晩はどうしよう。
ガイドブックでは町中に宿があふれていると書いてあったが、あんまり見かけなかったぞ。
まあ、明日観光しながら宿を探すか、最悪リスボンに引き返した方が賢明かもしれないな。
予定ではここで新年を迎える予定だったが難しいかもしれないな。
もっともここは日本から適当なところが予約できなかったので、こうなるかもしれないとはちょっと予想してたが、、、、
でもいくら予約が必要でも野郎1人でカップル向きのポウサーダとかに予約は入れたくないし、しょうがないか。