9月30日 日本帰国

 10日間に渡る旅行も本日で最終日、今日で日本に帰るのだが1時くらいの飛行機でベルリンを発つのであまりゆっくりと観光と言うわけにはいかないようだ。
 昨日に引き続き8時頃食堂に行ったら相変わらず混んでいて席に座ることができないので、さっさと見切りをつけて駅近くのマクドナルドに向かう事にする。
マクドナルドに向かう道端にはずいぶんと観客らしき人たちが集まっており、どうやらホテル近くの道がマラソンコースに設定されているようだ。
でも何時来るのか分からないので、先にマクドナルドに行って食事にすることにしよう。

ベルリンマラソン

ベルリンマラソン
 マクドナルドの席は丁度道路を見下ろせる場所だったので、マラソンが始まるまでゆっくり朝食にさせて貰おう。
そのうち男子の選手の一郡が通り過ぎるのが見えたので、店を出て沿道に向かう。
どうやら今日は市電も運休の様なので、道路中央に設置されている市電の停留所から見学させて貰うことにする。
最初は道路の片側しか使用していなかったのだが、一般市民が走り始めたら道路の上下線を目一杯使用して走り始めた。
道路中央にいたため完全に取り残されてしまったが、そのうち終わるだろうとタカをくくっていたのにいつまで経っても人が途切れない。
30分ほど待っていたが、そろそろホテルをチェックアウトしないといけないのでちょっと人が少なくなるのを見計らって脱出する。
でもここで時間をとられたのでテレビ塔に上がれなくなってしまった。

 10時過ぎにホテルをチェックアウトし、Sバーンでフリードリッヒシュトラーゼ駅まで移動するが、ここで初めてネオナチっぽい若者数人を発見する。因縁でも付けられたらイヤなので、そばに近寄らないよう気を付け、ちょっと距離を置いた電車の端の方に乗ることにする。
フリート゜リッヒシュトラーゼ駅でUバーンに乗り換え電車に揺られることしばしで、Kurt-Schumacher-Plに到着。後はここからバスでテーゲル空港に移動したら11時前に無事空港に到着した。
案内を見るとちゃんとパリ行きのエールフランスは運行されるようである。
ここらでアメリカの対アフガンへの報復戦争が始まれば足止めして貰えるかもと密かに期待していたが、その可能性は否定されたようだ。
搭乗手続きはまだ始まっていない様なので、取りあえずターミナルの建物の外でタバコでもふかす事にするが、周りにも肩身が狭そうにタバコを吸う人がおり、何となく妙な親近感を覚える。(-。-)y-〜〜・・・
11時半頃から搭乗手続きが始まり列に並ぶが、カウンターの係員が少ないのかなかなか順番が回ってこない、結局30分ほど待たされた後自分の搭乗手続きを済ます。
一応荷物は成田までスルーで行くが、福岡までは行かないので成田でピックアップするよう注意をうけた。ここからはフランス語でお礼を言って荷物を預けてやっと身軽になったので、お土産で足らない分を買いたしに行くことにする。
今回は成田で6時間の待ち時間があるので、たまたま当日仕事が非番だったT氏を呼びだして暇つぶしの相手になって貰う手はずだったので土産のドイツビールを1本買っておかねば。
他には会社近くの飲み屋に持って行かねばならないワインを一本仕入れ、結局ワイン4本缶ビール2本とかなり重い紙袋を抱えて、待合室に進む事になる。
ここの空港はセキュリティーが結構厳しく、上着類もX線検査に通すよう言われた。これではまたカバンを開けろと言われるだろうと覚悟したら意外とすんなり通ってしまった。

ベルリンテーゲル空港

シャルル・ド・ゴール空港
 
 ベルリン→パリ JL4408便(AFとのコードシェア)

 ベルリンからパリまではエールフランスのA319で移動となる。
今回は窓側と指定するのを忘れていたが、ちゃんと窓際になっていたので一安心。13時頃にベルリンテーゲル空港を離陸し、一路パリを目指す。機内では、往路のパリ→ミュンヘンでちゃんとした食事が出なかったので昼食は出ないのかもと思ったらちゃんとした食事が出てきた。
エールフランスの食事ではおなじみのチーズもちゃんと付いてるし、JALの食事に比べたらやっぱりこっちの方が美味いな。
途中かなり大きな川が見えたので、ライン川かと思っていたら丁度ケルンの上空で、大聖堂や中央駅がよく分かった。
2,3日前まであそこら辺に居たのだなあなどと、旅も終了間際と言うことでちょっと感傷的になっているようだ。
パリには定刻に到着だが、この飛行機も沖止めでバスでターミナルへ移動する。
当初の予定では、パリで4時間の乗り継ぎ時間があったので市内まで行ってみようかと思っていたが、往路の出国審査の混雑を見たらちょっと止めておくかと言うことでおとなしく出発ロビーで時間を潰すことにする。
でも出国審査場は全然混雑しておらず、この間の混雑は何だったのだろう。これなら市内に行っても大丈夫だったかもしれないが、どうせ3ヶ月後にまた来るのでその時ゆっくり見ればいいか。
搭乗券はベルリンで受け取っていたのでさっさと搭乗ゲートまで進んでも良いのだが、まだ私の乗る便の搭乗手続きが始まってないようなのでしばらくチェックインカウンター前のベンチでタバコでもふかしていることにしよう。そのうちちょっと見なりの怪しい奴が火を貸してくれと言ってきたが、ほとんど吸う所が無いほど短いタバコを差し出した。
一応荷物をガードしつつ火を着けてやるとそのまま立ち去ったが、隙を見せたらやばかったのかもしれない。
私の周りには日本人ツアー客が多かったので、その一行と勘違いされたせいもあると思うが、、、、
出発まで2時間になったところで搭乗ゲートに進むが、相変わらず荷物検査ではカバンを開けさせられた。
これでパリの対戦成績は1勝3敗と負けが込んできたがいつもの事なのでしょうがないか。


 パリ→成田 JL406便
 パリからはJALのため案内放送も日本語がメインとなりやっと帰るという実感がわいて来た。
席に着くと往路に引き続き隣の席は空席のようだ。通路側には娘さんの所に3ヶ月ほど遊びに来ていたという品の良いご婦人が座っていた。
ただ、ちょっとこの方話し好きと言った感じで一人にして欲しかったのにしばらく話しにつき合わされた。
定刻にゲートを離れ一路滑走路を目指すが、凄い混雑でなかなか離陸の順番が回ってこない。
15分ほど滑走路エンドで待機した後やっと離陸となるが、離陸滑走がいつもにもましてゆっくりな様な?と思っていたら滑走路終端付近の接地帯で何とかリフトオフした。
やっと上がったと思った瞬間、細かく連続したガガガッと言う振動が5秒ほど続いた。(注:車輪の格納音ではないよ。)
明らかに失速警報でスティックシェーカーが作動している様だ、その後の上昇も異常にゆっくりでなかなか高度が上がらない。
よけいなことを知っていると冷や汗をかく羽目になるが、このときばかりは思わず十字を切りそうになった。
そんな事など知らない周りの人は談笑していたが、ホントに知らぬが仏と言うことか。

その後は特に問題も無く巡航飛行に移行して日本を目指すが、てっきりあの離陸ではエンジントラブルでもあったのかと思ったが、大丈夫なようだ。今時ペイロードの計算を間違えるとは思わないが、何であんな離陸になったのか不思議だ。
すぐに食事になるので、洋風をチョイスしたらすき焼き風ご飯であった。
どこが洋風なのかと思いながら食べてみると、さすがフランスで炊いたご飯だけの事はある。ベチャベチャで全く美味く無い。
やっぱりJALの食事は期待できないようだ。
食後はさっさと寝ることにして、気が付いたらもう朝食の時間でハバロフスク近郊の様だ、ほとんど眠り放しで退屈する事も無かったので助かった。
午後2時前に無事成田に着陸したが、どうやらこちらの天気は雨の様だ。
入国審査、税関でワインの納税と順調に進みゲートで連絡してあったT氏と合流し、しばらくターミナル2の和食屋で時間を潰す事にする。
久しぶりの和食だが私は別に海外でご飯と梅干しが欲しくなるタイプでは無いので、特に和食だからと言うことで感激するほどではない。

ハバロフスク近郊
 成田→福岡 JL385便
 しばらくT氏に相手して貰えて助かった、一人で何も無い成田でボーとしているのもツライし、、、
7時40分の出発のため、7時頃国内線ターミナルに行くと何か地方空港のターミナルと言った感じでここが一国の首都の空港かと目を疑う。
まあ国内線は羽田がメインなのは分かるが、乗り継ぎの外国人から見たら笑われるかもしれない。

 福岡への便はB-767でこいつに乗るのも久しぶりだ。
乗ってしまえば二時間弱で福岡に到着し、タクシーで家に着いたのは10時過ぎだった。
でも普段は旅行から戻った次の日は休養日で休みにしているのだが、今回は日程の都合で明日からすぐ仕事である。
来週の日曜は資格試験だし、明日からはハードな日々が続きそうだ。