2003.1.2 7日目 Hamburg観光

 この日の予定は1日ハンブルク市内の観光のため、比較的ゆっくり動き出す。
 天気の方も余り良くはないが、雨が降ってないので特に観光の支障になるようなこともなさそうだ。

 9時過ぎにホテルを出発し、とりあえずオールドハンブルクと呼ばれる聖ミヒャエル教会を中心としたあたりに地下鉄で向かう。
 中央駅から地下鉄で3つ目のRodingsmarketで下車して、ダイヒ通りから倉庫街に抜けてみることにしよう。

 ダイヒ通りの方は魚料理を食べさせるレストランが立ち並ぶ様だが、流石に時間が早いせいかまだ空いている店はないし、なんか閑散としている。
 店が開いてないところをうろついてもしょうがないので、倉庫街の方に進むと、遊歩道が設置してあって古い煉瓦作りの倉庫街を見学できるようになっていた。
 この倉庫はまだ現役の様で色々なトレーラーが出入りしているが、一般人が立ち入れるのは歩道橋の様になっている遊歩道部分だけのようで地上には降りられないみたいだ。 

 しばらくは倉庫街の当たりをうろうろしていたが、エルベ側に沿って、ザンクト・パウリ桟橋方面に歩いていくことにしよう。
 気温がかなり寒いせいか、道路が凍結していてちょっと滑りそうになりながらも桟橋に到着、時間はもうすぐ11時になるところだ。
 港巡りの遊覧船の時刻を見てみると、15分後に出航するので、切符を買って船に向かうことにしよう。

 切符売り場から桟橋まではちょっと離れており、切符売り場で教えてももらた場所に行ってみると同じ様な船が多く、正直どの船に乗ればいいのかよく分からず、ちょっと迷う。
 船の入り口で切符を見せて聞きながら、3隻目で自分の乗る船を発見し無事乗船すると、中は遊覧船というよりレストランと言った感じだった。
 とりあえずちょっと早いけど昼食と言うことで、ベタベタな感じもするがハンブルグに来たらハンバーグを食べねばと、1皿注文する。
 出てきたのは、1口ハンバーグと言った感じで比較的小振りな感じ。
 味の方は、なんとなくレンジで暖めたレトルトみたいな物なのでちょっと期待はずれだ。

 遊覧船の方は当初の予定より15分遅れて出航するが、さすがに国際港だけあって、大型コンテナ船がそこら中に停泊しているのは圧巻だ。
 ドックもあちこちにあり、中には余り目にすることのない浮きドックも有ったりしてなかなか興味が尽きない。
 この港自体はエルベ川をさかのぼった所にあり、外洋に直接面している訳ではないので波もほとんどなく、まあまあのクルージングであった。
 乗船時間は約1時間だが、出航が遅れたので、桟橋に戻ってきたときには12時半を過ぎていた。
 
 遊覧船の後は、帆船を博物館としたリックマーリックマース号を見学する事にする。
 内部はレストランを兼ねているが、正直あんまり見所が無いような感じだ。
 船尾の船長室などは当時のまま保存されているのだが、それほど年代物の船と言うわけでも無いので、意外と設備が整っている印象を受ける。
 それ以外は模型とパネル展示がメインで、説明がドイツ表記のため相変わらず何が書いてあるか、さっぱりだ。
 最後にエンジンルームまで覗いてみたが、ぱっと見では綺麗すぎて、現代の船と大差ないような感じだった。
 
 
 
 意外と大したこと無かったリックマーリックマース号を後にすると、聖ミヒャエル教会の塔に上がって見ることにしよう。
 高さは70〜80m有るので階段だったら大変そうだが、ちゃんとエレベーターが付いているので、楽に上がれるようだ。
 上がってみると、海からの風が強く、気温が低いことも有り体感温度はかなり低い。
 余り長居はできそうにないので、一通り風景の写真を取るが、天候が優れないせいか、いまいちぱっとしないな、、、

 いい加減外を歩いているのが辛くなったこともあって、近くに有るハンブルク歴史博物館を覗いてみることにしよう。
 内部はかなり広くて、1階はハンブルクの生活に関する展示が行われているが、展示品が多いこともあり、のんびり見ていたら時間がいくらあっても足りなさそうだ。
 2階に上がってみると、海運の街らしく船関係の歴史についての展示が多く、工学的な内容なので見ていて飽きない。
 3階の一部は巨大な1番ゲージの鉄道模型レイアウトとなっており、1両の長さが50cmくらいありそうな巨大な機関車が走り回っていた。
 模型の方はなかなかギミックにとんでいて、蒸気機関車にはちゃんと発煙装置が組み込まれており、煙を吐きながら走る様は見ていて楽しい。 

  博物館を後にすると、歓楽街レーパーバーンのはずれにあるザンクト・パウリ駅から地下鉄で中央駅にもどる。
 この後は本日のメイイベントともいえる模型の買い出しだ。
 明日以降はフランクフルトまで大都会には寄らないし、フランクフルトの到着は日曜のため買い物をするなら今日がラストチャンスとなる。
 事前にネットでメルクリンのホームページより取り扱い店のリストを入手していたので、住所を頼りにいってみるとあっさり模型店を発見。
 とりあえず今回購入しようとしていた製品はリストにまとめていたので店の人にリストを見せると、どうやらレール関係はほぼ在庫があるが、機関車や客車は置いてないようだ。
 どうもこの店はHOとNゲージがメインの様で、Zゲージは端の方に少ししか置いてない。
 リストの品を全部集めるには、この店のほかにも何件か廻ってみる必要が有りそうだが、レールだけでもここで購入しておくことにしよう。
 場所が分かっていたのはこの店だけだったので、ほかの店の住所を見せて地図上でどの辺かを聞いていたら、この店はメルクリンの正規販売店では無いことが判明した。
 私が住所をもとに捜していた店はこの店の3軒隣で、たまたますぐそばに2軒模型屋が有ったので勘違いして入っていたようだ。
 すぐそばに正規販売店が有るのなら、機関車類はそこに有るかもしれない、残りはそちらで聞いてみることにしよう。
 購入した物を包装してもらう間、店内を適当ら覗いていると、日本の700系新幹線と、JR九州の白いツバメが売られているのを発見した。
 まさかドイツでこんな物が売られているとは思わなかったが、買う人いるのかな?

 今回は購入額もかなり高価なことから、免税手続きをするために書類をつくって貰ってから、3軒と隣向かう。
 先ほどのリストを店の主人に見せると一応大丈夫の様だが、リストを見てから1つづ倉庫から出してくるので、全部そろうまでやたらと時間が掛かる。
 ただ、最初の店で足りなかったレールの一部と架線集電システムはここでも在庫切れのようだ。
 店の主人の話ではクリスマスシーズンで売れてしまい、まだ入荷してこないとのこと。
 今回は来る時期が悪かった様だが仕方がない、レールについては日本で通販で購入するしかないようだが、日本だと定価の2倍になるのがちょっとネックだなあ。
 とりあえず車両関係はほぼそろったので、今回は当初予定していた買い物の内、8割くらいはそろえることができたので良しとしよう。
 他の店に行ってもいいのだが、聞いた限りではちょっと郊外の方に行かないと店がないようなので今回はあきらめることにしよう。
 
 買い物を終えると、もう外は真っ暗なのでホテルに引き上げることにするが、明日からしばらく壊れやすい模型を持っての移動となるのがちょっと心配だなぁ。