2003.1.1 6日目 Bremen観光

 この日ハンブルグからICで1時間のブレーメンに観光に行く。
 朝食は祝日のため食堂の開始時刻が遅くなるのでホテルでは食べずに駅で済ますことにしよう。
 8時過ぎのIC「Lorelei」はさすがに元旦のためガラガラの様だ。
 私が座った1等車には他に乗客がいない、、、、

 ブレーメンまでノンストップで約1時間。
 ホームに降り立つと寒さで頬が痛いし、ホームも凍り付いていて気を付けないと転びそうだ。
 とりあえず駅前にでて見ると、市電は普通に運転しているようなので、1日乗車券を購入してから市電に乗車する。
 
 中央駅から聖ペトリ聖堂近く停留所まで約5分、別に市電を利用するほどの距離では無かったが、とにかく寒いので歩く気にはならない。

 マルクト広場に行くと、朝が早いせいか人影がほとんどない。
 大低の人は昨日の夜に騒いでいるので、今日は寝坊しているのかもしれない。

 その後、市庁舎やペトリ大聖堂の周りを適当に散策するが、まだ掃除のおじさん以外には誰も人と会わないのが不気味だ。
 市庁舎の脇を歩いていると、何気なく見た先にはブレーメンの音楽隊の銅像があったのだが、隅の方にひっそりと置かれていて、ちょっと人通りが多かったら見落としてしまいそうだ。
 実物を見ると意外と小さくちょっとがっかりだが、まあこんなものになのかな。

 市庁舎周辺を適当にうろついてから、ベットヒャー通りをのぞきに行ってみる。
 この通りは、ガラス細工や陶器などの店が並んでいるのだが、流石に祝日の朝では開いている店は1件も無い。
 というかここも歩いている人がおらず、まるでゴーストタウンの様だ。
 きれいな通りなのだが、何となく薄気味悪いので、通りを抜けてヴェーザー川のほとりまで行ってみる。
 だんだん寒さに耐えられなくなってきたので、どこかでお茶でも飲んで暖まりたい所だが、駅に戻るまではだめみたいだな。
 川には帆船を利用したレストランがあるのでちょっと期待したが当然営業などしていない。
 
 川べりは寒さが堪えるので、再度市庁舎方面にもどる事にしよう。
 どこか店とかやってないかな、このままでは凍死してしまいそうだ。
 市街地にいるのに何となく遭難したような雰囲気になってきた。
 まだ時間は10時半頃なので、観光を切り上げるのは早いし、この後どうしょうかちょっと悩むな、、、、

 市庁舎前で、ローラント像を写真に収めてから、駅に向かう通り道となるゼーゲ通りへ向かう。
 通りの両側はブティックなどが建ち並び、ちょっと高級そうな印象を受けるのだが、相変わらず歩いている人はほとんどいない。
 
 駅に向かう途中の公園脇では、雪の降りしきる中一人の物乞いがたたずんでいた。
 まだ結構若そうな上、比較的身なりも悪くないようだが、なんで物乞いなんかしてるのかちょっと不思議だ。
 最近ドイツ不景気だと聞いているがその影響なのかな?
 ほとんど人通りがないところで施しを待っているせいか、もの凄く期待した目で見られるとちょと気合い負けしてしまう。
 流石にちょっと可哀想と思ったのと、何となくそのまま立ち去れない気分にさせられたので、ポケットの中にあった2ユーロをあげることにする。
 どうゆら他の人は1ユーロ以下しかあげてないみたいで、ちょっと大げさに感謝された。

 駅方面に向かいながら、シュノーア地区という木組みの家が多数残る場所に行き忘れたのを思い出して、結構駅近くまで戻っていたが、途中の停留所から市電に乗って最初に下りた停留所まで市電で移動することにする。

 シュノーア地区は、木組みの家と狭い路地が続きなかなか良い雰囲気だ。
 所々に、さらに細い路地がのびているので、適当に路地を散策してみる。
 路地の奥の方にも結構雰囲気の良さそうなカフェが何軒か有るのだが、やってないのがちょっと残念。
 ここの地区も相変わらず、ほとんど人を見かけず、私と同じ様な観光客が他に2人居るだけだ。
 貸し切りみたいで良い反面、ちょっと薄気味悪い気分にさせられるのも事実で、何となく早く立ち去ろうかと思ってしまう。
 
 そろそろ時間も12時に近づいてきたので、市電で駅に戻ってどこか近くの街を経由してハンブルグに戻ることにしよう。

 オスナブリュック経由でハノーバーへ
 駅のノルド・ゼーで白身魚のフライを挟んだサンドウィッチを購入して12時過ぎにするREに乗車する。
 そのままハンブルグに戻ってもちょっと時間が中途半端なので、オスナブリュック、ハノーバー経由で戻ることにしよう。
 オスナブリュックまでは約1時間の乗車だが、道中特に何事もなく普通に到着。

 13時半頃のICでハノーバーに向かうが、どうやら遅れているらしく、寒いホーム上でしばらくふるえて待つ。
 やっと到着した列車に乗り込むと、1等車はコンパートメントのみの様だが、空いてる部屋は1カ所しかない。
 ただ、その空いている部屋も床一面にピーナッツの食べカスが散乱していてちょっと遠慮したい気分だ。
 何でこんなに散らかって居るのかとちょっと疑問に思ったが、オスナブリュックの駅で1組の中国人らしき人たちの団体が、入れ替わり下りていったのを思い出した。 
 中国人は床に平気でコ゜ミを捨てると言うのはどこかで聞いたことがあるので、多分彼らが下手人だろう。
 2等の方はもっと混雑しているし、仕方ないのでこのまま行くことにするか、、、、

 ハノーバーまで約2時間強、途中の天気はちょっと荒れ模様の様だが、無事に3時過ぎにハノーバーに到着。
 ここの駅も2001年夏のドイツ旅行で乗り換えた事がある駅なので、構内は見覚えがある。

 手持ちのトーマスクック時刻表は役に立たないので、構内の時刻表でハンブルク行きを調べて見ると4時のICEが有るようだ。
 構内の売店で、ちょっとしたおやつを仕入れてホームに上がってみると、15:30のハンブルグ行きのICEが接続待ちのため停車していた。
 停まっていたのはまだ乗車したことのないICE2なので、そのまま乗車してハンブルクを目指すことにする。
 結局16時前に発車となったので、本来乗る予定の列車と大差ない結果となった。
 初めての乗車するICE2だが、車内にのつくりはICE1と全く一緒だ。

 道中は結構な吹雪となったが、最高速度200km/hで疾走して17時頃ハンブルクに戻ってきた。
 とりあえず夕食をどうするかと思ったが、駅構内の売店くらいしか営業していないので、ドネルケパブとサラダを買ってホテルで食べることにしよう。