フランクフルト移動
ロストック→ハンブルク
この日で今回の旅行も最終日。
夜の飛行機で日本に発つのでフランクフルトに移動する必要がある。
もともとこの日はフランクフルトでの買い物程度にしか予定を考えていなかったので、どこかを観光するようなつもりもない。
ロストックからフランクフルトへは直通列車がないので、ベルリン経由かハンブルグ経由の乗り換えでの移動となる。
時間的にはハンブルク経由の方が1時間早く、フランクフルトには14:00に到着するので、後の買い物を考えると、こちらの方が少し余裕が有りそうだ。
ホテルを7時30分頃チェックアウトし、ロストックを8時に出発するICに乗車すると1等車は1両しか連結されておらず、どのコンパートメントにも先客が居るようだ。
そのまま車内を移動して2等車に行ってみるとこちらの方はそれほど混雑していないようなので、2等車に席を確保する。
ハンブルクまでは約2時間の乗車時間で、道中は特に特筆するような事も無いが、ハンブルク手前で信号待ちらしき停車で10分ほど遅れた関係で、ハンブルグでのICEとの乗り継ぎ時間がちょっとせわしなくなってしまった。 |
ハンブルク→フランクフルト
ハンブルクで5分の乗り継ぎの後、チューリッヒ行きのICE−1に乗車する。
1等車は適度な混雑だが、予約されていない1人掛けの席を無事確保してフランクフルトを目指す。
フランクフルトまでは約3時間30分、1時間ほど走った後ハノーバーからはフルダまで高速線を走るが、車窓を見ている限りあんまりスピードはだして無いみたいだ。
線路脇には防音壁が並んでいて、何んとなく新幹線の車窓とダブル感じがする。
丁度お昼になったので、食堂車に行ってみると、以外と空いていて難なく席を確保できた。
今回は、ほうれん草とソーセージの炒め物で軽く昼食にする。
食事をしながら車窓を眺めていると、ここ数日各地で洪水が起きているニュースで見たとおり、あちこちで牧草地が冠水している。
旅行中あんまり大雨と言うことは無かったけど、暖冬のせいによる雪解け水が原因のようだ。 |
フルダで高速線を下りて、フランクフルトまでは在来線を走り、予定通り14時にフランクフルトに到着。
フランクフルトの駅構内には103型電気機関車が留置されていたが、ナンバープレートも外された状態で、廃車後の解体待ちの様な姿をさらしている。
もう来年辺りになると一般路線では走ってる姿を見るのも難しくなりそうだ。
フランクフラト中心部へ
鉄道での移動はこれで終了、後は空港へ向かうだけだが当初の予定では模型を買いに行くはずだった。
この日は日曜のためお店が休業しているのは確実だが、ひょっとしたらやっているかも知れないので一応確認に行くことにしよう。
荷物をコインロッカーに放り込んでからUバーンで2駅目のレーマーまで移動する。
表に出てみるとレーマー広場は木組みの建物が建ち並び、なかなかの雰囲気だ。
とりあえず広場周辺を散策し、ニコライ教会を覗いたりした後、目当ての模型屋に向かうことにする。
模型屋の方はあっさりと見つかったが、やはり日曜と言うことで閉まっているようだ。
ハンブルクの方で8割位は得られたので、問題は無いが不足する分をここでとも思ったがやっぱりだめだったか・・・ |
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空港に向かうにはまだ時間があるので、すぐそばのゲーテハウスに行ってみることにしよう。
場所的にはレーマーからそれほど離れていないのだが、地図が分かりづらくてちょっと迷ったが、何とか到着。
内部はゲーテの生家を公開しているのだが、ここは大戦中の爆撃で焼失したため、戦後忠実に復元したいるようだ。
正直ゲーテの著作は読んでもいないので、展示内容についてはあんまり良く理解できなかった。
ゲーテハウスを後にすると4時前なので、そろそろ中央駅に戻りお土産でも調達することにしよう。
帰りは市電で中央駅まで戻り、地下街のスーパーでお土産のチョコレートなどを無事調達。
フランクフルトでテロ騒ぎ?
スーパーを出て地下街を中央駅に向かって歩き出すと、警官が血相変えて外へ出るように誘導している。
何を行っているか分からないが、なんか尋常では無い様子だ。
一瞬火事かも?と思い外に出ると駅前広場は人でごったがえしている。
なんか様子がおかしいが、とりあえず荷物を引き出しに中央駅の正面に向かうと、ここでも警官が構内の旅客を外へ誘導しており中に入ることができない。
荷物はロッカーに入れたままなので、このままでは空港へ向かうことができないし、どうなってんだ?
とりあえずDBの職員を捕まえて状況を聞くが、余り要領を得ず警察が駅を封鎖したとしか分からなかった。
まだ飛行機の時間まで多少余裕があるが、余り長引く様だと乗り遅れるかも知れない。
広場で周りの人たちの様子を見ると、低空で飛行している小型飛行機の様子をうかがっているようだ。
駅が閉鎖されたことと、小型飛行機が低空でとんでいる事から私が導き出した推理は、多分自爆テロの疑いが濃厚なのではないだろうかと言うことだ。 |
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しばらく駅前で様子を見ているが、状況はいっこうに変わらないようだ。
相変わらず小型機は低空を旋回しているし、テロなのは間違いない。
上空では旅客機が旋回しているし、多分空港も閉鎖になって上空待機している事が予想できた。
私が乗る飛行機も4時頃到着して折り返すはずだから、まだ空港に着陸していないだろう。
情報収集と万が一事態が打開しなかった場合の対策のため、JALの現地事務所に電話する事にしてみるが、日曜のため本日は休みのテープが廻っているだけだ。
非常時なのだから誰か職員が出てこないのかよ〜と悪態をつきながらもう一つ時刻表に載っていたフリーダイヤルの発券カウンターに電話しようとすると、何故か繋がらない。
おかしいなと思い現地の人に確認すると、フリーダイヤルは公衆電話からでは通じないことが判明、連絡する手段がたたれたようだ。
このころになると1日位帰るのが遅れてもいいかなどと、ずいぶん楽天的に考え始めるようになっていた。
初めてのヨーロッパ一人旅の時に帰りのリスボン→パリが欠航になった際の慌てぶりに比べたらずいぶん余裕ができたもんだ。
電話の件はあきらめて事態が打開するのを待つほかは無いみたい・・・
上空で待機している旅客機の数もずいぶん増えたようだし・・・・
最悪、私が乗る飛行機もどこか別の代替空港へ向かうかも知れないなどと思っていたら、聞き慣れな爆音が響きわたってきた。
上空を見上げると、薄いガスを引いて2機編隊のF16が上空を旋回し始めた。
この段階で小型機によるテロだと確信したが、戦闘機が出てきてどうすんだろ。
こんな市街地の上では撃墜するわけにも行かないだろうけど、個人的に目の前で撃墜してみてもらいたいのが本音だ。
結局戦闘機が出てきても事態に変化は無しで、悠然と小型機は市街地を飛び回っている。
このままではラチが開かないな、とりあえずJALと連絡つかないとこちらの行動のしようがない。
幸い最初に泊まったインターシティーホテルがすぐそばなので、そこで助けを求めることにしよう。
ホテルに向かいフロントで事情を話して電話を貸してほしいと頼んだが、宿泊客でないのでだめとの事、何だよ先日泊まったのにとも思ったが貸してくれないのではしょうがない。
あきらめて駅に向かうとちょうど規制が解除されたようで、駅に入れるようになったようだ。
時間の方は5時過ぎで、飛行機の時間には問題ないが、ダイヤの方は大混乱でしばらく列車が出発する気配はないようだ。
ならSバーンでと思い地下に向かうが、こちらも列車が止まってしまっていて、いつ運転されるかも分からない状態だ。
しょうがないのでタクシーで空港に向かうことにしよう。
ただ空港までいくら掛かるが分からないので、ATMで現金を引き出してからタクシー乗り場に向かう。
助かったことに乗り場ではそれほど人が並んでおらず、10分程度の待ち時間で無事タクシーを確保する。
とりあえずドイツ語で空港へ行くよう頼むが、相変わらず発音が悪くて通じないようだ。
英語で言ったら理解してもらえたので、問題は無いがちょっと凹む。
空港方面へは他にも行く人がいるらしいので、トルコ系のおじいさんと相乗りとなった。
ドライバーからの情報では、やはり小型機を使ったテロのようだが、燃料切れでどうやら着陸したらしいことが判明。
人騒がせなくせに根性無しめとやもいつつ、事態は収拾の方向で進んでいるのに一安心。
初めてアウトバーンを走り、15分ほどで空港に無事到着。
料金は20ユーロ程度で別に現金を降ろさなくても良かったようだ。
すぐにカウンターに向かいチェックインするとテロの影響で出発するスポットが分からないので、後で確認するよう注意されたがそれ以外は問題ないようだ。
しばらく空港内をうろついて時間を潰した後、出国審査を済まし税関で免税分の還付を受けてからスポットへ向かう。
まだ出発まで多少時間が有るようなので待合室はガラガラだ。
カウンターでは日本新聞を置いているので、1部貰ってしばらくぶりに日本の情報にふれるが、相変わらず北朝鮮がらみのニュースが多いようだ。
出発はテロの影響で1時間ほど遅れだが、特別乗り遅れた人がいるわけではなく、機内は満席だ。
離陸してしまえばいつもの帰りと同じで、食事以外はひたすら眠り続け、夕方16時頃無事成田に到着。
成田では3時間ほど乗り継ぎ時間があるが、無性に寿司が食べたくなったので、食事などをしながら適当に過ごし、19時の福岡行きで福岡にもどれは今回の旅行も無事終了だ。
さて明日は入院前検査なので、仕事では無いが余り寝坊できそうもない。
早いところ時差ボケから抜け出さないといないな。 |
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