2002.9.13 1日目 福岡→Paris 移動

福岡→成田 

 さあ、今日からスイスへ旅行なのだが、いつもの様に軽やかに出発というほどではなかった。
 と言うのも仕事が中途半端に残っており、会社の人に引き継いできたのだが、引継ぎが十分だったかどうか気になってしょうがない。
 そんなに心配ならば止めておいたほうが良いのではと昨日もずいぶん悩んだものだ。
 取引先の方からもせっかくだから行ってくればと涙が出そうになるほど有りがたい言葉をいただき、たまにしかないのチャンスなので行かせてもらうことにするが、何か引っかかるな。
 とりあえずは毎日会社に電話して、後はメールで何とかすることにしよう。
 
 最近は福岡からの出発が多いのだが、Paris行きの飛行機に乗るためには福岡を7時30分に飛び立つ連絡便に乗らないといけない。
 いつも予約の時点では関西空港経由で頼むのだが、冬のポルトガルに続いて今回も後から成田経由に変更されてしまった。
 関西経由なら9時の出発だし、Parisの到着はそれほど変わらないので、そちっの方が良いのだが、所詮は特典航空券でタダで行かせてもらう身ではそんな我侭も言えないか、、、、
 
 5時45分ごろアパートを出発しいつものとおり福岡空港にタクシーで到着。
 チェックインは6時からだから慌てていってもしょうがないのだが、どうも空港には早く来てしまう。
 到着してすぐにチェック開始となり、最近いつもリクエストしている右側最後列の窓側席を無事確保する。
 いつも書いている事だが、ここだけは窓際でも2列の席だし、窓と席の間にちょっとしたスペースがあるので窮屈でないお気に入りの場所なのだ。
 狭い機内で12時間も過ごすのであれば、少しでも快適に過ごすためにいろいろ工夫というか小細工が必要だ。
 予定の席を確保できれば、後はお決まりの朝食を空港内で取ったりしていたら、すぐに搭乗開始の時間になった。
 今回の機材は成田便ではいつもお世話になっているB767だが、いつもの国内線仕様ではなく、シートにテレビが付いてる国際線仕様みたい。
 もっとも飛んでしまえばいつものごとく眠りこけて、気がついたらもう成田の直前だ。
 飛行機は予定通り成田に到着し、出発ロビーに向かうとものすごい人出で、出国手続きへの入り口からはるか彼方まで、行列が並んでいる。
 これは時間が掛かりそうだがしょうがない、あきらめて列の後方に並び、20分ほど並んだ後、無事出国手続きが完了。
 ただちょっと不満なのは、出国スタンプをいいかげんな位置に押されて、最初は何処に押されたのかわからなかったことだ。
 まあ、普通はあんまりこんなことは気にしないのかも知れないが、だんだんパスポートにスタンプが追加されていく様を一人ほくそえんでいる自分としてはもっちと綺麗に押せないものかと思うのだが、、、、

成田→Paris

 出国手続きが済めば道中の分のタバコを買いに免税店に寄ってから、指定されたB73ゲートに行くとなぜかアエロフロート機が止まっていた。
 あれれ、と思っているとどうやら隣B72に変更になっていたようだ。
 ちゃんとインフォメーションを見ておけば判ることだが、旅するたびに緊張感が無くなっているのかも、、、、
 こんなことでは正月の二の舞になるかも知れないから気を引き締めていかないと危ないな。

 一応仕事のことが気になるので会社の方に電話を入れると今のところ問題なとのこと。
 まあ、機内に入ってしまえばもう戻って来れないから、後は任せるしかないのでずいぶん気が楽になった。
 飛行機は予定どおりの出発でParis到着もほぼ予定通りとのこと、後は機内食と一緒にワインを飲んで、さっさと一眠りしようと思ったが途中ものすごく気流の悪いところが有り、寝入りばなをたたき起こされてからはなんとなく寝そびれてしまった。
 その後は、たまにうつらうつらする程度で、12時間に及びフライトの間、暇を持て余すだけだった。
 まあ初めてヨーロッパに行く頃は期待半分、不安半分で結構この長時間フライトを楽しんでいたが、最近はダレて体が固まるから早く着いてくれ〜と思う程度ではっきり言って苦行となりつつある。
 特に最近はJALを使っているせいか、海外に向かう緊張感がまるでない。


Paris到着



 12時間のロングフライトの後、いつもヨーロッパのゲートウェイにしているCDG空港に到着、ただいつもと進入ルートが違うようで、パリ市街をかすめていく。
 おかげでエッフェル塔を上空から眺められたが、ベルト着用のサインが出ているので、電子機器を使うことは出来ず、写真は取れずじまいだ。
 しかし、いつも思うことだがCDGは馬鹿でかくて、いつまでも誘導路を走っていっても、スポットに到着しない。
 地上をタキシングすること約15分でスポットインとなるが、いつものFターミナルでは無く、沖止めとなってしまった。

 ターミナルに向かい、いつものとおり入国手続き、荷物を受け取り外に出ると、これまたいつもと変わらず、市内へ向かうRER線に向かう。
 今回は、冬に来た時のユーロがあまっているので、別に両替する必要は無い。
 どうせ明日にはスイスへ出国してしまうから所持金もそれほど必要ないし、晩飯分くらい有れば十分でしょう。
 RERで北駅へ、そこで地下鉄に乗り換え隣の東駅で降りれば、今晩の宿ミノテルは駅の真正面だ。
 いつもはここから大して離れていないフローラを使うのだが、今回はちょっと浮気してというか、スイスでのホテル代がバカ高なのでここでちょっと浮かすことにしたのである。
 もっともこの選択は大失敗だったようだ。
 2つ星のホテルだから部屋が狭いのはしょうがないが、壁が異常に薄くて隣の音が筒抜けだ。
 やっぱり浮気しちゃだめだった見たいだな、フローラの方が断然良かったよ、、、 うーん数千円けちってこのざまとは情けない。

 とりあえず1泊だからあきらめて、明日のバーゼルまでの切符を手配しに行くことにしよう。
 東駅の窓口であっさり明日の切符と指定席を確保すると、いつもなら何処かに観光に行くところなのだが、今回は少しでも荷物を減らしたかったためパリのガイドブックは置いてきてしまい、今まで行ったところぐらいしか判らない状態だった。
 別にエッフェル塔や凱旋門ももう食傷気味だし、ちょっとした散歩がてら北駅まで向かい、ユーロスターやタリス、TGVをぼんやり眺めてからホテルに戻ることにする。
 一応晩飯に途中でサンドウィッチを仕入れていくが、店で待っているとちょっとダンディーな地元のおっさんが話しかけてきたのでしばらく世間話をすることにする。
 一応英語話してくれるので簡単なコミュニケーションは何とかなる。
 おっさんからの情報だと、天気が良いのは今日までで明日からは崩れるようだ。
 とりあえず明日移動するので問題は無いだろう。
 パリの休日を楽しんでいきなと言って立ち去るおっさんにお礼をいってホテルに戻るともうかなり薄暗くなっているので、今日は少し早いがホテルに引きこもって明日の準備することにする。
 
 部屋で適当にテレビをつけながら明日以降の予定のチェックに機材のチェックをしていると、なんと大相撲名古屋場所の放送が始まった。
 力士の紹介に決まり手などをフランス語風に読んでいるのを聞くとちょっと失笑もの。
一応夜8時くらいのゴールデンタイムなのだが、流しても見る人が居るのかかなり疑問なのだが?
 
 明日は7時半の列車でバーゼルへ移動だが、どうせ勝手に早起きしてしまうだろうから問題無いな。
 一応少しでも遅くまで起きている努力はしたが9時頃に限界となり、知らず知らずのうちに撃沈してしまっていたようだ。