チューリッヒ→フランクフルト移動
本日で今回の旅行も最終日、フランクフルトを夜9時に出発するJALで発つのでフランクフルトに移動する必要がある。
ただ、フランクフルトまで行くだけなら半日も有れば十分なのだが、今回の旅行の有る意味、真の目的となるヨーロッパ鉄道乗車区間のネットワークを作り上げるために、現在ドイツ領内で飛び地となっている区間を乗り潰す必要がある。
昨年のドイツ旅行ではライン川を船で下ったので、この区間を列車で往復すればネットワークが完成する。
本日最初の移動は8時過ぎのICEでフランクフルトに移動。
ちょっと早めに駅に行ったので、この日もホテルでの朝食は取らずじまいだ。
|
|
フランクフルトまではICEで約4時間なので、昼過ぎには到着だ。
定刻に列車は出発するが、指定されたコンパートメントは私一人なので気楽だ。
本当はコンパートメントよりはオープン座席の方が良かったのだが、指定の段階でこちらしか空いていなかったみたい。
多分途中からは他の乗客が来るのだろうし、他に人がいるとコンパートメント内は結構窮屈まので今の内にくつろいでおくことにしよう。
列車は1時間でドイツとの国境バーゼルに到着、スイスに入国したのはこの駅だったので8日ぶりに戻ってきた事になる。
ここで進行方向を変えるため、しばらく停車となる。
車内放送ではパスポートがどうのこうのと言っているから、そのうち出国の手続きに入国管理官が来るのかと思っていたが、ライン川を越えたところにある次の停車駅ドイツ側のバーゼルバッド駅に着いても誰もこなかった。
車内で出国の手続きは初めてだと思ってちょっと期待してたんだが、ちょっと意外だな。
イタリアのティラノへ行ったときもスイスからの出国は比較的簡単だったので、入国時で無ければいい加減なのかもしれない。
バーゼルバッド駅からは他の乗客もやってきて、コンパートメント内はほとんど満席だ。
私の指定席は窓際ではないので、ここからは車窓を楽しめるほどではなくなってしまった。
列車はフランス国境沿いに北上をしてフラクフルトに向かうが、途中居眠りしてたらあっという間にフランクフルトに到着してしまった。 |
フランクフルトに到着すれば、後はライン川に沿ってコブレンツまで行って空港に戻るだけだが、どうせなら行きはライン川の右岸線に乗って帰りは左岸線で戻る事にする。
左岸線の方が本線で列車の本数も多いのだが、空港に向かうことを考えると、帰りを左岸線にした方が都合がよい。
切符売り場でコブレンツまでの切符を購入するが、座席指定をするわけではないのでいちいちメモを用意しなくても口頭で買える。
ちょっとはドイツ語も様になってきたかななどとちょっと自惚れも入るが、大した事は話してないんだよなあ。
列車の発車まで1時間半近く有るので、フランクフルトの市内でも見てこようかなと思って外に出ると、大粒の雨が降り始めた。
余り遠くまで行っている余裕もないし、面倒くさくなったので、駅構内をブラブラし時間を潰すことに予定を変更。 |
フランクフルト→コブレンツ
構内にの売店にはブルストが売っているので、ちょっと小腹が空いたので、赤っぽい色と白の2種類を買ってみるが、白い方は意外とあっさりしていて好みではないな。
赤っぽいほうはスパスイが効いていて、こちらの方がうまいように思える。
値段は一つ2.5ユーロで、スイスに比べたらべらぼうに安い気がするよ。
2時前の列車でコブレンツに向けて出発。
ローカル列車の割に結構な速度で突っ走るので乗っていて気分がいい。
ただ天気は何となく雲行きが怪しいのが気にかかる。
ライン川沿いの区間に来れば古城がそこかしこに有り、去年船で通過したときにはそれほど忙しく無かったのだが、流石に列車だと次から次に現れては消えるので、ゆっくり鑑賞するには船の方が良さそうだ。 |
途中古城の写真を撮ろうとも思ったが、天気は最悪なことに土砂降りとなってしまい、窓を開けられそうにもない。
途中プァルツ城だけは駅に停車していたのでカメラに納める事ができたが、後はほとんど撮れずじまいだ。
最後はローレライの下をトンネルで通過すれば、後はそれほど見所も無く、3時半頃無事コブレンツに到着。
これでリスボンから、パリ経由でベルリンまで列車で移動した区間がつながって、後はシベリア鉄道でウラジオストックからモスクワ経由で、ベルリンまで繋げれば昔からの夢であるユーラシア大陸を鉄道で横断したことになるのだが、これが一番実現するのが難しいか。
|
コブレンツ→フランクフルト空港
コブレンツからは5時前のインターシティでフランクフルト空港まで移動すれば今回の旅行もおしまいだ。
とりあえず駅前に行くが、去年と違って構内は工事中のため雑然としている。
乗客がごった返しており、通路を進むのも一苦労だ。
仮設の切符売り場でフランクフルトまでの切符を購入。
ここでもメモを見せずに何とか通じたようだ。
後はホームで列車の到着を待つだけだが、天気は大荒れとなってしまい、強風が吹き荒れ、大粒の雨が横殴りでふりつけてくる。
|
天候不順のせいか列車の方は遅れ気味で、10分遅れで、インターシティが到着、車内は意外と混んでいるが、何とか空席を確保。
ただ、ライン側の窓際席は一杯で景色は楽しめそうに無い。
山側は線路そばまで、崖が迫っていて、あんまり大した景色ではないな。
乗ってしまえば快調に飛ばして、約1時間でフランクフルト空港に到着。
|
|
日本帰国
本日の列車での移動はこれにて完了。
後は日本に戻るだけだが、JALのカウンターがある第二ターミナルは結構遠いようだ。
工事をしているおかげでかなり遠回りをさせられたうえ、ターミナル間を結ぶスカイレールを利用して何とか到着。
出発までは3時間有るからチェックインカウンターも混んでないように思えたが、座席の方はすでに満席で、窓際の希望は叶えられず、何とか通路側に席を確保する。
最初は真ん中の席だったようだが、何とか変更してもらえて助かった。
JALの現地職員の女性はみんなすごいメイクでちょっと怖いというか、ゴツイ印象を受ける。
別に派手とかそう言うのではなく、顔が描いてあるというのが第一印象だ。
ただ、こちらのリクエストにも可能な限り対応してくれているので結構親切なのだが、見た目とのギャップがちょっと面白い。 |
チェックインを済ませば、後は出国審査にセキュリティチェックを受けて免税店でもの覗いてしばらく時間を潰すことにするが、改めて購入するような物も無いので、さっさとゲートに向かうことにしよう。
搭乗口のカウンターには日本の新聞が山積みされていたので1部貰って読んでみると、小泉首相の北朝鮮訪問と拉致を認めた記事ががでかでかと乗っていた。
やっぱりやってやがったかと思いつつ、昨年のGWにキム・ジョンイルの息子らしきキム・ジョンナムを成田で拘束しておきながら、そのまま返した外務省にちょっと腹が立つなあ。
まあ、これで平和ボケした日本も少しは変わってほしいと願わずにはいられない。
|
8時30分ころ搭乗が始まり、9時過ぎには日本に向けてTAKEOFF。
いつものパリからに比べて多少は日本に近いせいか、いつもよりは1時間搭乗時間が短いのは助かる。
機内ではいつもの帰りと同じで、爆睡状態だったので日本までの11時間はあっと言うまだ。
夕方4時過ぎに無事な成田に到着すると、何となく湿度が高いせいか空気がまとわりついてくるように感じる。
後はしばらくの待ち合わせの後福岡行きの連絡便に搭乗。
今回は国際仕様のB777だったが、幸運なことにビジネスクラスの席にアップグレードされていた。
国際先仕様ビジネスは初めて座るが、座席のリクライニングなどの使い方がよく分からず、乗り慣れてないのが、一発で分かってしまう。
ただリクライニングがかなり倒れるので、福岡到着までまた爆睡していた。
これでヨーロッパまで行ければ、ずいぶん楽なんだろうけど、そこまで高い金は払えないな。
夜10時前に福岡に到着し、タクシーで自宅に向かうが、仕事で明日からはまたハードな日々になりそうなのがちょっと鬱だ。 |
|