本日は1日ウィーン観光のため慌てて起き出す必要は無く、8時過ぎに動き出して朝食を取りに食堂に行くとどの机も満員のうえ、空くのを待ってる人までいる始末。
ここで並んでまで食べなくても良いかと、朝食はどこかで食べることにして市内観光に繰り出すことにする。
天気はどうも余り雲行きが良くない様だが、とりあえず雨は降ってないので何とかなるかな?
地下鉄ピルグラムガッセ駅でとりあえず72時間有効の市内乗車券を購入し、2駅先のカールスプラッツ駅に向かう。
車内は土曜日のせいか通勤時間帯でも余り混んでいないようだ。
カールスプラッツ駅で下車し、地下道を通って1ブロック北に有るオペラへ向かう。
まずはリンク(環状道路)に沿って配置されている名所を見てみるためリンクを走る路面電車1系統(リンクを時計回りに循環)に乗って市庁舎に向かうことにしよう。
|
|
最初に市庁舎に来たのは、最近JALから送られてきた情報誌の表紙がこの市庁舎だったため、どうせなら人の少ない時間に行って好きなアングルで写真を取れればと考えていた。
だが、到着してみたら何かのイベントのためか真ん前にはテントがでかでかと立てられ、見るも無惨な状態だった。
どのみち天候もイマイチだっため、余り良い写真にはなりそうも無かったが、これでは全然絵になりそうもない。
何かいきなり出鼻からくじかれたような気がするが、他の名所もこんな感じで無ければよいが。
市庁舎の後はリンクを半時計方向に歩き、市庁舎からそれほど離れていない国会議事堂へ向かう。
市庁舎から国会議事堂までは市電で1駅程度でそれほど離れておらず、適当に歩いてもものの5分と掛からない。
国会議事堂の外観はギリシャ神殿風でそれなりに立派なのだが、天気がイマイチのため写真に撮ってもどうもパッとしないな。
|
国会議事堂は前の写真だけでで十分なので、市電から見かけたマリアテレジアの銅像のほうににさらに移動する。
銅像の辺りはまだそれど時間が早くないせいか余り観光客がいない。
こちらも適当に写真を撮る程度で、まだ観光を始めて大して経っていないのにすでにだらけモード全開である。
何となく事前のリサーチを適当にしかしていなかったためか、どうも行き当たりばったりの観光となっている感が否めないが、どうもいつもに比べると明らかにテンションが低いのは何でだろう。
とりあえず市電でオペラまで戻り、ケルントナー通りをシュテファン寺院に向かって歩いていく。
そう言えばまだ朝飯を食べていない事に気がついたので、途中のマックで軽く腹ごしらえして行く事にしよう。
マックを出ると小雨が降り出していたが、傘をホテルに忘れてきたことが判明。
今のところ大した雨ではないから今のところは大丈夫そうだが、本降りになるとまずいな。 |
|
ウィーンの目玉と言えば、ここシュテファンと期待していたのだが、高い南塔は修復工事中だった。
どうも私が旅行する場所は修復作業中のところが多いような気がするが、ひょっとして無意識のうちに修復中の所を選んで旅行しているのではないかという疑問が湧いて来る。
とりあえず内部の見学には支障なしの様なので早速正面に向かうが、出入口の当たりでは中世の音楽家の扮装をした人たちがなにやらコンサートらしきイベントの案内をしていた。
シュテファン内部については正直余り印象に残らなかったのが、本音だ。
ここの所教会もずいぶん見たので、見慣れたと言うよりは見飽きたと言うのが正直なところか?
一応有名だから来てみただけと言う印象は拭えない。
内部はサラッ流して、エレベーターで上がれる北塔に行ってみる。
チケット売場は何処だろうと思っていたら、料金はエレベーター内部で支払うシステムのようだ。
5人も乗ったらいっぱいのエレベーターで1分も掛からず北塔の上に上がると、シュテンファンのカラフルな屋根が視界に飛び込んでくる。
塔から見られる風景もそれなりに良いのだが、意外と高さが高くないためかそれほど視界が開けない。
それに建設用のクレーンが結構目について、何となく興ざめと言った感じもしないでもない。
基本的に北塔はシュテンファンの屋根を間近で見るための施設と思った方が無難みたいだ。
眺望を求めるなら高い南塔に上がった方が良いようだが、南塔は徒歩で上がるしか無いのがちょっと億劫。
北塔を降りるとやっぱり南塔に上がってみるしかないと言うことで、72mの展望台まで登る覚悟を決めるが、ケルンの大聖堂に比べればまだ高さが低いだけ少しは気が楽だ。
ただここの所の運動不足の影響で後の観光に支障をきたすかもとの懸念も有るが、ここまで来たら登るしかないだろう。
北塔はシュテファンの内部から上れたので南塔は反対側だろうと思い、入口を探すが見あたらない。
近くにいた係りの人に確認すると南塔入口は外側からアクセスするようだ。
外から南塔に向かうと工事のための資材が置かれていて結構雑然としている。
入口でチケットを購入し早速上がり始めるがお約束の螺旋階段に目が回りそうだ。
流石に途中休まず上がれる訳もなく、何とか5分ほどで展望台に到着するが、息が上がっているので備え付けのベンチでちょつと休憩。
展望台は売店を兼ねていて外に出られる構造では無く窓から外を見るのだが、修復用の足場とネットが窓に掛かっておりろくに外を見ることができない。
折角上がってきたのにこの仕打ちはないだろう。
一気に脱力し、あきらめて下に降りることにするが、期待を裏切られただけに帰りの階段が異常に堪える・・・ |
シュテファンの南塔を後にするが、流石に疲れたのでシュテファンプラッツの一角のこじんまりとしたカフェでちょっと休憩。
流石に朝飯を食べて大して経っていないことからケーキ類は食べる気にならずお茶だけで済ますが、後でザッハトルテ位は食べてみないと。
カフェを後にすると相変わらず雨が降っているので行きは歩いた道のりを地下鉄でオペラへ引き返す事にする。
この後は1時過ぎに古い路面電車を使用したオールドタイマー・トラムウェイで市内を一周するつもりだったが、まだちょっと時間が有るのでリンクを周回する路線電車でちょっと街全体の大きさを把握しておくことにするか。
乗車した路面電車は反時計方向に廻る2番系統で、リンクの外側にいろいろ見所が有ることから外側に面した道路際を走る2番系統にしたのだ。
リンク(環状道路)は東京の環七とか環八の様な物かと思っていたが、大部分の区間は一方通行で市電だけが車の流れに逆らって走っている。
リンクを1周するのは大体30分くらいで、オペラから1周半して最初に行った市庁舎北側のヴォティーフ教会を覗いてみる。
こちらも正面前にはちょっとしたテントが並んでいたが、市庁舎ほど雑然としてはいない。
中もシェーンブルほど混雑しておらず、ゆっくり見学する事ができる。
|
ヴォティーフ教会を後にすると、そろそろオールドタイマー・トラムウェイの時間に丁度良いので、カールスプラッツ駅に向かう。
雨の方は結構強くなってきたが、車内から見物する分には特に問題とならない。
オールドタイマー・トラムウェイは旧型の2軸単車を使用して、カールスプラッツからウィーン北駅、プラーター公園を廻る観光様電車で、チケットは別に買う必要がある。
車内はサラッと席が埋まる程度、丁度良い人数だ。
観光案内は出発前に地図とガイドが記載された用紙を配るだけで、特に音声の案内は無い。
ただ車内に地図と対応した番号を表示する様なっているので、今どの辺にいるのかは分かるようになっているが、日本語の案内は無い様だ。
リスボンのトラムツアーでは日本語の音声案内も有ったので、ちょっと手抜きという感じもしないでは無い。
|
トラムに揺られて、プラーター公園まで行くが、単車のためか前後動がけっこう激しく乗り心地は余り良くない。
観光案内の番号が次々に進んで行くが、英語のガイドをじっくり読んでいるとすぐ次に行ってしまうので、何が有るのかを確認する程度であんまり観光という雰囲気ではない。
北駅を過ぎると映画「第三の男」で有名な観覧車がみえてくる。
私自身ははこの映画を見ていないが、ウィーンに来る前に見ているともっと違った視点で見られたかも知れないな。
またウィーンに来る機会が有ったら、見ておくことにするか。
トラム観光もサラッと終了し、オペラ前で下車する事にする。
どうやら希望者にはこの後市電博物館まで連れていってくれるようだが、まだ王宮を見ていないので、今回はパスする。 |
オペラで下車すると雨が強くなってきている。
とりあえずオペラ座の向かいのカフェで雨宿りと休憩を兼ねてお茶をしていくが、まだケーキを食べる気分で無いので今回もケーキはパスしておこう。
雨が小降りになったのを見計らって王宮に向かう。
地図をたよりに王宮に向かうが、入口がよく分からずちょっとうろついてしまった。
入口が門の途中に有るのを発見して、銀食器博物館、皇帝の間と見学するが、食器類の豪華さに比べるとどうも皇帝の生活空間が意外と質素だったのが、気に掛かる。
ガイドの内容では、ここの最後の主であったフランツ・ヨーゼフ一世は結構質素な生活を好んだ事が書かれており、華やかな王族のイメージとはずいぶん違う。
王妃エリザベートも、旦那である皇帝をほったらかしているとのことで、ここのガイドの印象だけでは、質実剛健で働き者の皇帝と、我が儘でダイエットマニアの王妃という印象が強く、オーストリア皇帝のイメージがガラガラと崩れ落ちていく感じがする。
王宮見学後はだいぶ雨も強くなってきたこと有り、ちょっと早いがホテルに戻ることにするか。
途中の市電の停留所で小腹が空いたのでホットドッグを買い食いし、市電と地下鉄でホテルにもどる。
初日の感想は準備と気合い不足と行った感じが否めないが、歴史に詳しい人にはもの凄く興味深い街のはずなのにどうも余り見て回りたいところがない。
明日もウィーン観光に一日当てる予定だったが、余り気分が乗らないので本来の趣味である鉄道系にシフトする事にしよう。
当初行くかどうするか迷っていたマリアツェルのナローに朝から乗りに行って、午後はシェーブル宮殿の見学とするか。 |
|