2004年9月29日 3日目 Fussen観光

注) 本ページは妻の検閲を受けていないため、予告なしに内容が改変されることが有ります。(笑)

この日は朝からお城観光で、チケットセンターが開く8時に並ばないといけないため、7時前に起き出し朝食を取ってから、ホテルの前にあるチケットセンターに向かう。
 さすがに8時の受付開始前のため、外で並んでいる人もまだまばらだ。
 これならそれほど待たされることもなく順調にホーエンシュバンガウ城とノイシュバンシュタイ城を見て回ることができそうだ。
 また、前回は行くとができなかったテーゲルベルク山の方へも余裕を持って行けるだろう。

 8時の受付開始と共にチケットを入手すると、9時にホーエンシュバンガウ城の見学をして11時過ぎにノイシュバンシュタイン城に行くスケジュールとなった。
 とりあえず時間は有る事から、アルプ湖の湖畔を経由するルートでホーエンシュバンガウ城へ向かう。
            
 チケットセンターからブラブラ歩くこと10分強で、ホーエンシュバンガウ城に到着。
 城の前庭にはほとんど人がおらず、庭の方をゆっくりと見学することができる。
 前回は見えなかったノイシュバンシュタイ城も今日は天気が良いため、はっきりと見ることができる。
 それにしても人がほとんどこないと思っていたら、チケットセンターから直接ホーエンシュバンガウ城に入るルートは城門の鍵が開けられておらず、外で待ちぼうけを食らっていたようだ。
 鍵が開けられると結構な人数が入ってきたので、遠回りをして正解だったようだ。

 しばらく二人で自分たちの順番がくるのを待った後、2番目のツアーで城内へ入ることとなる。
 以前来ているため、内部に付いては見覚えがあるが、以前は英語のツアーだったため説明がイマイチ理解できていなかったが、今回はガイドの機械を渡されたので、日本語の説明を聞くことができ、新たな発見もそれなりにあった。
 妻の方は当然初めての見学となるわけだが、意外と小さいためお城と言うイメージがなかなか湧かなかったようだ。
 内部もそれなりに古い城で有ることから内装も豪華ではなく、ちょっと拍子抜けしたような感想だった。

 小さい城のためあっという間に見学が終わり、次のノイシュバンシュタイン城に向かうため、チケットセンターまでの近道を降りる。
 さてノイシュバンシュタイン城へのアクセス方法は徒歩、バス、馬車の3パターンがあるが、せっかくの新婚旅行なので、ここは馬車で上がることにする。
 ここの馬車は乗客が満員にならないと出発しないシステムになっているようだが、ちょうど我々が到着した時に1台出発して行ったため、次の馬車が出るまで少し時間がかかりそうだ。
 とりあえず我々の他にはまだ乗客がいないようなので、御者のおじいさんに二人の写真を撮ってもらったりしながら出発までの時間を待つ。
 そのうち乗客がパラパラと集まってくると当初は馬車の後ろの席に陣取っていたのだが、比較的体の小さい日本人は一番前の御者の隣に移るように指示され、見晴らしの良い席でお城に向かうことができるようになった。

 二頭立ての馬車は順調に上り坂を上がり始めたが、途中の馬の様子がおかしいと思う間もなく、尻尾をあげると地雷散布を開始した。
 まさに目の前で散布されるのには正直勘弁してくれと思っていたのだが、妻曰く私がとてもうれしそうだったとのコメントを貰い、そんな趣味は無かったのにとちょっと落ち込む。

 その後は順調に馬車は進み、城の麓の広場に無事到着。
 まだ見学時間までは多少余裕が有ることから、前回寄った土産物屋でコーヒーを飲んで時間をつぶすことにする。
 ここのコーヒーはカップの持ち帰りが可能で、前回は荷物になるからと返してしまったが、今回は二人の記念ということで、二個とも持ち帰られてもらうことにする。
 (このときのカップは私が家でコーヒーを飲むときに使われている。)
 そろそろ時間もちょうど良くなってきたので、ノイシュバンシュタイン城の前庭に進み、我々の順番がくるのを待つことにする。
 妻の方は、ここのお城をとても楽しみにしていたようで、ずいぶん期待した目をしているようであった。
 
 さて大して待つこともなく、我々の順番が来てお城の中へ、前回はガイドフォンによる見学だったが、今回は完全な日本語のガイドになっていたため、以前のようにガイドフォンに集中しているあまり、お城の印象が薄いと言うこともなさそうだ。
 内部の見学は問題なく進むが、妻の方は思っていたより新しいのと、内装に趣味があまり良くないことに期待を裏切られたようだ。
 未完成と言うこともあり、内部の見学は思いの外短いことから、見学が終わっても納得がいかないようであった。
 妻に感想を聞いてみると、中を見るより外から眺めるほうが良いとのことであったが、正直その考えには私も賛同する。
     
 ノイシュバンシュタイン城の見学後は、馬車乗り場の土産物屋で私がチロリアンハットを衝動買いした後、徒歩で麓まで降りることにする。
 このとき買ったチロリアンハットはそのまま旅行中ずっとかぶることになる。

 麓まで降りてくると時間は1時前で、チケットセンターに近いホテルミューラーのテラスで昼食にさせてもらう。
このときのメニューは私はサンドウィッチ、妻はソーセージの盛り合わせをチョイスする。
 食事の方を適当に済ませると、近くの売店で水と非常用食料のスニッカーズを仕入れて、次の目的地テーゲルベルク山のロープーウェイ乗り場に向かうことにする。
 チケットセンター近くの広場でちょうどタクシーを捕まえることができたことから、そのままローフーウェイ乗り場に直行し、約5分で乗り場に到着。
 天気の方は薄曇りで、このままハイキングに行くのは何とかなりそうだ。
 切符売り場で片道チケットを買うと、係の人がトレッキングシューズは有るのか?と聞いてきた。
 調べた限りでは大したことないハイキングコースとの事なので、持ってないがとりあえず適当に返事して、先に進むことにしよう。
 乗り場の方は午後になって上がる人は少ないらしく、我々の他には日本人の女性グループ3人だけのようだ。
 このロープーウェイはノイシュバンシュタイン城を正面から見れる事で有名なため、進行方向右側の良い位置を確保する必要が合ったが、人数が少ないため特に問題なさそうだ。
 ロープーウェイはおおよそ20分間隔程度の運転のため多少、麓の駅で待たされたが2時前には無事出発となる。
      
 ロープーウェイは順調に高度を上げて、右手にはノイシュバンハュタイン城の正面が見える。
 徐々に有名な正面から見下ろすアングルに近づいていくが、これからが一番良いアングルと言うところで手前の岩陰に隠れてしまった。
 有名なアングルからお城を見るためにはかなりハードな登山をしないと見に行けないと言うことから、それに近いアングルでみれただけでも十分納得だ。
 麓から約10分でテーゲルベルク山の山頂駅に無事到着。
 とりあえず頂上でハイキングコースの確認と思っていたが、周囲はすごい霧のためちょっと出発するのは無理そうだ。
 ここまで来て、お城を見下ろせるハイキングコースに行けないのでは引き下がれないが、しばらくカフェで休憩しながら天候の回復を待つことにしよう。

 妻の方は天気の感じからハイキングは中止と言うような事を臭わせていたが、私も口では無理してはいけないと言いつつ、天気がちょっとでも良くなれば行く気は満々で、のんびり休憩している二人の水面下では中止か決行か熾烈な駆け引きが行われていた。
 天気の方は周期的に霧が出たり晴れたりとめまぐるしく変わるが霧が発生してきている方向には雨雲が見られないことから、遂に決行を決意する。
 このとき妻には「俺に命を預けてくれ」と言うつもりが勘違いして「俺と一緒に死んでくれ」話してしまい、無意味に妻の不安をあおってしまった。
  正直妻の方は乗り気ではないようだが、強権を発動してとりあえず道しるべにマリエン橋とかかれている方向へ進み出す。

 ここのハイキングコースは調べた限りでは2時間程度の道のりとの事なので、出発したのが2時30分だから4時半頃にはマリエン橋に到着する見込みであった。
 歩き始めて最初の10分程度は道も良く、見晴らしの良いところなので鼻歌交じりで進んでいくが、森林地帯に入るととたんに道の方は豹変してしまった。
 ところどころに手を使ってよじ登らないといけないような場所が出てきたり、岩場のため歩きにくく、濡れていると滑りやすそうな場所が多くなってきた。
 とりあえず靴の方は多少歩きやすい物をはいていたので危ない場面には遭遇することはなかったが、妻の靴ではちょっとつらかったかもしれず、準備不足であったことを反省する。

 
                   
 妻の方はとりあえず黙ってついてきているが、口数が極端に少なくなり内心はかなり御立腹のようにも見える。
 (妻曰く怒ってはいないとのことだが、もの凄いプレッシャーだ・・・・)
 途中片側が崖になったところを鎖に掴まりながら通過したりしていると、無情にも天気は雨になってしまった。
 とりあえず傘をさして、先を急ぐとやっとノイシュバンシュタインしろを上から見下ろせる場所に到達した。 
 上からお城を見下ろすのはあまりやる人がいないようなので、何とか見せてあげたいと思い無理してつれてきたが、その甲斐あってか妻も喜んでくれているようだった。
 もっとも見下ろせる場所は崖なので、そのシュチュエーションにかなり腰が引けているようだったが・・・

 お城を見下ろせる場所はこの先にも何カ所か有ることから先を急ぐことにするが、いつまでたってもお城が近づいてこない。
 時間はすでに4時半を回っており、当初の予定ではもう到着していても良いはずなのだが、思ってた以上に距離が有るようだ。
 途中現地の女性が追い抜いていったが、どうも我々と歩く速度が違いすぎるようで、あっという間に姿が見えなくなってしまった。
 どうやら現地の人には2時間程度の道のりでも我々が歩くと1.5倍くらい時間がかかるようだ。
 その計算の正しさはマリエン橋到着時に証明され、当初の予定を1時間オーバーした5時30分にマリエン橋に到着した。
 最後の30分は葛折りの山道を下っているため、歩いた距離の割には全然進んだ感じがしなかった。
     
 無事にマリエン橋に到着し、ここからはもう大丈夫と安心しながらお城を横から見ていると、ここで妻が重大な発言をする。
 妻曰く「ここからのアングルの方が、上よりお城がきれいに見える。
 せっかく滅多にみれないアングルから見せてあげようと、山道を歩いたのに結局無駄だったのかな? _| ̄|○ 
 このとき私の頭の中にはあるフレーズが思い起こされた。

 妻とは・・・男の情熱を無効にする存在である。 呉エイジ氏 談 (引用 我が妻との闘争

 妻の爆弾発言にちょっとショックを受けながらも、とりあえずバス乗り場まで移動し、バスで麓まで降りることにする。
 バスの降車場はホテルの前なので、そのままホテルに入り、歩き疲れたのでしばらく休憩してからホテルのレストランで食事する事にした。

 食事に行ったのは8時過ぎで、ホテル内のレストランはなかなか高級な感じで雰囲気が良い。
 今夜のメニューはとりあえず私の方はレバークヌッデルズッペとサーモンのグリル、妻の方は白身魚と笹のような葉を巻いたムニエルとなった。
 飲み物は私はいつものごとく水で、妻はビール好きのため、ビールを頼むが、一口飲んだ後に本日2度目の爆弾発言が。
 「ドイツのビールはおいしくない。
 この発言はドイツ人に対する冒涜だろうと思いつつ、とりあえず日本語が分かりそうなのがいないか周囲をつい確認してしまう小心者の私であった。
 まあ、正直この辺は好みが分かれると思うが、妻の話では日本のスーパードライの方がうまいらしい。
 下戸の私にすればどれも一緒じゃないのかとの思いもあるが、そんな物なのだろうか?
 とりあえずビールは好みではなかったらしいので食事に進むが、味の方はレバーの肉団子を口に入れた時は旨いと思ったが、スープを飲んでみたらとてつもなく塩味かきつかった。
 サーモンのグリルは全く味気なく、妻の方も非常に食べにくそうなため、ここのレストラン印象は非常に良くない。
 最後は食事しながら猛烈な睡魔におそわれ、食事も口に合わなかったことから早々に退散して、部屋で就寝するのであった。

 明日は次の目的地ローテンブルグへ移動だ。