2006年 9月20日 7日目 St.Moritz移動

 この日の早朝はマッターホルンの山頂が朝焼けで赤くなるモルゲンロートが見られた。
 前回は見られなかったが今回見られることが出来て満足だ、義母と妻も初めての滞在で見れたのだから、運がいい。

 本日の予定は10時過ぎの氷河急行でサンモリッツに向かう。
 サンモリッツへの到着は18時くらいとなるため、8時間の乗車時間となり、列車好きの私としては問題ないが、二人とも長すぎて飽きてしまわないかちょっと心配だが景色が良いので大丈夫でしょう。
 列車の方は4人掛けシートに我々3人とツアーのドイツ人とおじいさん(妻はアメリカ人では?とのこと)と相席でツェルマットを出発する。
 ただ、過去の記憶だと、我々が座った側の席はイマイチ景色が良くなかったような気がする。
 車両は氷河急行運行75周年記念の新型パノラマ車両なので、なかなかきれいだし、外観もスイス国旗をモチーフとしており個人的にはイケてると思う。

 
 列車の方は順調に進み、特になにもなく一昨日乗り換えたブリークで進行方向を変える。
 
 ブリークを出ると山岳地帯が本格化し、ラックレールでどんどん高度を稼いでいくが、危惧したとおり景色が良い席は反対側だったのが悔やまれる。
 まあそれでもこちら側の席でもそれなりの景色が見られることから二人とも楽しんでくれているようなので助かった。

 途中のアンデルマットで長時間停車するので一服のために車外に出る。
 最近はヨーロッパの列車も全面禁煙となってきているので喫煙者は肩身が狭くなる一方だ。
 
 
 鉄道会社の境界駅となるディセンティスでレーティッシュバーンに入るとそれまで有ったラックレール区間が無くなり、勾配がずいぶんに緩やかになったように感じる。
 乗車している列車はクール経由となっており、一度クールに寄ってから進行方向を変えて途中まで元来たルートをたどり途中からサンモリッツ方面に分岐する。
 クールの駅では時刻表では結構な長時間停車となっているので一服と写真撮影のためにホームに降りていたが、何となく列車が出発しそうな気配がする。
 ドアが閉じかかったのであわてて車内に戻ると、出発時間ではないのに動き出した。
 他にもホームに出ていた人がいたようで全員乗れたのかと思っていたらねホームを転線するようで、一端駅の外れまで引き上げた後、再度ホームに戻ってきた。
 今度こそ発車まで時間があると言うことで、再度ホームで撮影となるが、クール近郊区間のRhbの車両は京浜急行の旧600系を彷彿とされる電車で運行されているようだ。

 クールを出発すると氷河急行のハイライト、ランドヴァッサー橋を渡るが、窓の開かないパノラマ車のため義母と妻は全体の様子は掴みにくかったかもしれない。
 私の方は明日改めて、この橋の撮影を行う予定なので、明日改めてじっくりと橋を見ることにしよう。
 
 列車はその後特に何事もなく、終点サンモリッツに到着。
 8時間の列車の旅に二人ともちょっとお疲れと言った感じも見られるが、それなりに楽しんでもらえたようだ。

 今夜のホテルは駅前のラ・マーニャでここも前回利用したホテルだ。
 とりあえずホテルにチェックインし、荷物を置くと、今夜の夕食をどうするか悩むところだが、とりあえずみんなあまりおなかが減っていないことから、駅のスナックコーナーでサンドウィッチを仕入れてすますことにする。

 とりあえず妻と二人で買い出しに出かけるとスナックコーナーに本日のスープと書かれていたのでそれも注文するが、後で気が付いたらテイクアウト出来ないとのことで、急遽スープだけ先に食べてからサンドウィッチを持ってホテルに戻る。
  
 軽い夕食をすますと明日は完全に別行動となることから、早々に部屋に引き上げ休むことにするのだった。

 明日は以前から撮影してみたいと思っていたランドヴァッサー橋での撮影だ。
 久々の海外有名撮影地にちょっと興奮してきたが、機材のチェックを終えて、ベッドに入るとすぐに眠ってしまった。