2007年 6月19日 24日目 日本帰国日

 本日で3週間以上に渡る旅行もおしまいで、日本に帰らねばならない。
 正直まだまだ旅行を続けたいところだが、お金も続かないのであきらめて帰ることにしよう。
 
 本日はスタバンゲルを12時45分に出発するSAS機でオスロ経由でフランクフルトに向かい、フランクフルトからはJALで帰国となる。
 飛行機の出発が中途半端な時間のため、10時前にホテルをチェックアウトし駅に隣接するバスターミナルから空港に向かう。
 駅から空港までは30分ほどで到着。
 さっさと荷物を預けて身軽になりたいところだが、実は1つだけ不安なことがあった。
 と言うのもフランクフルトまではSASのホームページで購入していたのだが、オスロ経由の国際線なのに異常に安い値段だったのでほんとに乗れるのかちょっと心配だった。
 あちこち調べた限りではKLMでアムステルダムに向かうと1人7万円以上するのに、SASだとフランクフルトまで一人1万3千円で済んでしまっているのだから何かおかしい様な気もする。
 チェックインカウンターで持参した控えを提出すると特に何事もなく、フランクフルトまでの搭乗券を渡されて手続きは完了だ。
 
 手続きもあっさり終わってしまい、出発まで2時間あることからターミナルに隣接したヘリターミナルの方を覗いてみる。
 何でヘリターミナルが有るのか不思議だったが、丁度着陸した来たヘリから降りてくるのは一昨日の石油博物館で見たサバイバルスーツに身を包んだ一団だ。
 どうやらここのヘリターミナルは洋上の石油採掘基地との連絡用らしい。

 ターミナル内は普通の小さい空港のチェックインカウンターと変わりないが、なぜかロビーの半分をコインロッカーが占拠している。
 このロッカーが小さいことと書かれている注意書きから携帯電話専用のコインロッカーらしいが、採掘基地では携帯電話の持ち込みがダメなのだろうか?
 もっとも遠い洋上だと電波も届かないだろうし、火気厳禁の石油基地では不要の電子機器も持ち込まないようにしているのかも知れない。
 確か携帯電話は防爆仕様になっておらず、ガソリンスタンドで使用するのも実は危険だと何かで読んだことがあるし、持ち込み禁止でもおかしくはないだろう。 
 ヘリターミナルを後にして一般のターミナルに戻るが、特に店も無いようなので内部に入って待合室で待つことにしよう。
 われわれの搭乗するのは12:45発のSK4018便で、出発まで結構あるがする事もなく、見るような店も無いことからベンチに腰掛けて時間を潰す。

 飛行機の方は予定通りの出発となり、B737の窓際堰に収まり、一路オスロを目指す。
 オスロまでは50分のフライトだし国内線のため、機内サービスは飲み物のみとなる。
 次のフランクフルト行きは国際線だし2時間の飛行時間だから機内食が出るだろう。
 途中の経路は山岳地帯となっているようで、雪に覆われた山脈を越えていく。 
 オスロにも定刻よりも少し早く到着したが、次の便までの乗り継ぎ時間が45分しかないので、国際線のターミナルへあわただしく移動する。
 オスロの空港は意外に大きく、次の便の搭乗口まで結構距離がある。
 急いで搭乗口まで来たが、搭乗までは多少時間があるようだ。
 待合室で座ってようか思っていたが、満席で座れるような場所もない。
 仕方ないので免税店の店などを覗いてみるが、ここで買っておくような物があるわけでもなく、ブラブラと構内を歩いて過ごす。

 フランクフルトに向かうSK4755便も満席で、搭乗に手間取り少し遅れての出発となる。
 フランクフルトまでは約2時間で、時間も15時前だからずいぶんとお腹もすいてきた。
 国際線だから機内食が出るものと思っていたが、この便は食事がないらしい。
 ここで食べられると思っていたのでちょっと辛いところだが、フランクフルトまで我慢するしかない。
 
 フランクフルトには16時30分に到着するが、荷物がなかなかか出てこないため外に出たら17時30分を回っていた。
 最初のもくろみでは乗り継ぎのJALまで時間があるので街の中心まで行こうかと考えていたが微妙な時間となってしまったので、あきらめるしかない。
 昼飯も食べ損ねたし、どこか適当なところで食事にしないと正直辛い。
 到着したのは第1ターミナルで成田行きのJALがある第2ターミナルへスカストレインで移動する。
 チェックインは問題なく完了だが、まだ時間が早いらしいので出発するスポットについては案内を確認するようにとのことだった。
 荷物を預け身軽になったことからかなり遅い昼食とするが、第2ターミナルには禄な店がないため再度スカイトレインで第一ターミナルに移動してレストランで食事にする。

 食事が済んだら空港内の店を宛もなく覗いてみるが、結局買うような物もなく、さっさと出国審査をすまして待合室に進むことしよう。
 第2ターミナルに移動し、出国審査、セキュリティチェックを受けてると真正面に免税店が有るので、最後のお土産用にフランケンワインを購入しておく。
 ワインさえ買ってしまえば免税店に用はないことから待合室に進むと、運のいいことに足をゆっくりと延ばして寝っ転がるタイプの椅子が空いており、出発まではカウンターでもらった新聞を読みながら体を伸ばしておくことにしよう。

 搭乗時刻になり、機内に進むと本日も満席なようだ。
 左側の窓際に席を取り、通路側には韓国人のおばさんが座っているので妻に真ん中には行ってもらう。 
 21:00に出発し、しばらく先日陸路で通った辺りを進んでいく。
 スウェーデンを過ぎると日も暮れてしまい後は食事をすれば早々にお休みとなる。
 機内ではほとんど寝てばかりだったが、通路側の韓国人のおばさんの様子がおかしい。
 妻に言わせると泣いているとのことなのだが、どうやらテレビ画面を凝視しているようなので「寒流ドラマ(誤変換にあらず)でも見て泣いてんじゃね?」とあっさり無視することにする。

 その後は順調に飛行を続け、成田到着直前に百里のF−15の編隊とすれ違ったりしながら、15時過ぎに成田に到着。
 ボーディングブリッジを抜けるとなにやら凄い数の報道陣がいる。
 芸能人でも来日しているのかとも思ったが、特に気にも止めず入国審査に向かう。
 (その日のニュースでビリーズブートキャンプのビリーブランクスが到着したことを流していたことからどうやらその報道陣のようだ。)
 最後はいつもの京成線の特急に乗って家に向かうが、3週間以上留守にしていたので、家がちゃんとしているかちょっと気に掛かる。

 旅行も終わったし、そろそろ再就職のために動かないといけないが、ニートの様な生活に順応してきてしまっているのでこの先働き始めるまでが大変だ。
 再就職できてもしばらくは旅行どころではないだろうし、ヨーロッパに行くのはこれが最後になるかも知れないな。