2011年 7月3日 2日目 Wien移動・観光日

Wine到着

 昨夜から夜行列車EN471でWineに向けて移動中で、目が覚めたのは6時前、ドイツとオーストリアの国境付近のPassau付近であった。
 意外と揺れていたようだが、途中では全く目が覚めなかったが、妻の方は揺れに起こされてあまり眠れなかったようだ。
 走行中は意外と音がうるさいかもと思っていたら、開けたつもりもないのに、窓がきちんと閉まっていなかったようで、そこから音が漏れていた。
 天気の方は、小雨がパラつくあいにくの天気だが、Wineまでに回復する事を祈るしかない。

 とりあえず昨夜は眠くてしょうがなかったので、せっかくのシャワーを浴びることにするが、いつまで経っても温い水しかでてこなくて、そのまま浴びたら風邪を引きそうなので、あきらめることにした。
 せっかく奮発してシャワー付きにしたのにこれでは意味がないな。
 部屋の中が狭いので、妻と交代で身支度を済まし、しばらくは車窓を眺めて過ごす。
 速度の方はだいたい160km/h位で、走行しているようで、7時頃にはLinzに到着。
 ここで朝食を積み込んだらしく、出発後にすぐに車掌さんが運んできてくれた。
 Wien到着までまだ2時間ほどあるので、寝台を座席にしてもらいゆっくり朝食とさせてもらう。
 メニューはの方は特に豪華というほどではないが、パンとハム、チーズにヨーグルトという一般的な物であった。
  
 食後は再度車窓を眺めて過ごすが、妻の方は寝たりないようなので、3段寝台の最上段でもう少し寝ていくことにするようだ。
 途中以前に訪れたMariazell Bahnへの乗換駅、St Poltenで後続のRailJetに道を譲るためしばし停車した後、最終区間を走り抜け無事Wine West駅に9時頃到着。 
 ホームにでてみると予想以上に寒く、半袖のままではいられそうにない。
 とりあえず出口に向かっていくと、昨夜のFrankfrtでは3両だった編成がずいぶん増結されて最後尾には車運搬車も3両連結されている。
 昨夜の出発時に3両編成の夜行列車で採算がとれるのかと不思議であったが、これで納得した。
 
 駅舎内に避難し、とりあえず寒さ対策のため、上着を着込んだ後、ホームはずれにあるコインロッカーに荷物を預けてから市内観光に行くことにする。
 ロッカーを後にしようとすると、年輩のご婦人と若い男性のバックパッカーが小銭がないようなので、両替してほしい素振りを見せる。
 とりあえず2ユーロ足りないらしいので、あげることにするが、それでも足りないらしく、結局ロッカー代2.5ユーロをあげることになる。
 結局最初のご婦人は全く関係なかったようで、パッカーは初めからローカー代をもらう算段だったようだ。
 2ユーロあげてから返せというのも面倒なので、そのままあげてしまうが、やはりパックパッカー系には気を緩めないようにしようとちょっと反省。 

寝台列車朝食

ウィーンWest駅
 まずは、市内の移動に必要な1日乗車券を購入すべく、地下の交通センターに向かう。
 1日券の方は問題なくすぐに入手できたが、切符を買う間に待っていた妻が、トラムの模型が売られていることに気づいて教えてくれた。
 値段の方は意外と安くて、HOeサイズの無動力ながら、20〜30ユーロで買えそうだ。
 とりあえず壊れやすい模型を持って観光するのもどうかと思うので、後で買うことにしよう。
 まず最初の観光は、天候が悪くなる前にシェーンブルン宮殿を見ておくことにしよう。
 地下鉄U6でWest駅から2駅目のLangenfeldgasseまで行き、U4線に乗り換え、Schonbrunnまで移動する。
 駅から宮殿までは、徒歩5分ほどだ。

Schonbrunn庭園

グロリエッテ
 宮殿の入り口付近はなにやら、工事をやっているようだが、見学については問題なさそう。
 チケットの方は、見られる部屋数が多いLongツアーコースを選択するが、入場時間が10:11からとなっており、それまでは入れないようなので、庭園の側の方を少し見ておくことにする。
 ただ、相変わらず気温は低いので、外でじっとしているとちょっと寒い。
 建物内の適当なところで、入り口付近のハプスブルク家の家系図を見たりして過ごすしているうちに、時間になったようなのでガイドフォンを借りて、内部の見学に移る。

Schonbrunn
 内部は時間制限の入場をしているにもかかわらず結構な入場者数で、結構混雑している。
 以前に訪れたときは、はガイドフォンを適当にとばしながら進んで行ったが今回はそれなりに説明を聞いて回ったので時間がかかり、見学が終わる頃にはお昼近くになっていた。
  以前にも聞いてたが、皇帝フランツ・ヨーゼフの仕事ぶりの逸話には、いろいろと感心するが、それに引き替え日本の総理のグタグタぶりを見ていると、正直悲しくなってくる。 

 内部の見学後は庭園の方に行くことにするが、庭園への入口がわかりづらく、ちょっとうろうろしてから庭園に移動。
丘の上には、カフェとなっているグロリエッテがあるので、途中の噴水を眺めながら、ゆっくりと上っていく。
 気温の方は相変わらず低いようだが、とりあえず天気も持っているのが助かる。
 グロリエッテにあがると昼時ということもあり、カフェの方で軽い昼飯にさせてもらう。
 店内は混雑気味だが、無事に席は確保できた。
 お隣の席は、初老の日本人夫婦のようだが、特に言葉も交わすことなく、今後のウィーンの攻め方を考えつつ、食事にさせてもらおう。
 二人ともパニーニを注文するが、チーズはおいしいものの、何となく全体的に味付けが薄めな印象を受ける。
 お隣りのご夫婦はちゃんとした料理を頼んでいたが、付け合わせのジャーマンボテトがすごい量で、頼んでいたら完食は難しそうだ。
 グロリエッテでの食事を終えたら、丘を下って宮殿を後にし、地下鉄駅からウィーンの中心部へKarlsplatzにU4線で移動する。
 U4線の地下鉄車両も最近は新型が導入されているようで、在来車両はあまり見かけなくなってしまっていた。
 Karlsplatz駅で下車して、地上にでれは、そこはオペラ座の前なので、しばし近くの交差点から、建物を眺めるが、オペラをいても理解できないし、チケツトの買い方もわからないので内部に入らず、脇のケルントナー通りを北上してStephan寺院の方を目指す。
 目抜き通りのケルントナー通りだが、歩いているのは観光客ばかりのようで、あまり地元の人はいないような雰囲気だ。
 途中の店のショーウィンドーを眺めながら、ブラブラ歩いて10分ほどでStephan寺院に到着。
 寺院の方はちょうど修復工事中のようで、あちこちに足場が築かれ、カバーで覆われているのがちょっと残念。
 天気もあまり良くなく、小雨が降ってきていることから、寺院内部に早めに入る。

オペラ座

Stephan寺院(北塔)
 寺院内部では、どうやら地元合唱隊による合唱が行われているようだが、構成メンバーの年齢層はだいぶ高い。
 さすがに運良く、ウィーン少年合唱隊に巡り会うというわけには行かないようだ。
 とりあえず合唱をしばらく聴いて、一段落したところで内部を1巡してから、屋根のモザイク模様がよく見れる北塔にあがることにしよう。
 狭いエレベーターに乗り込み、上に上がってみると雨が強くなってきているが、屋根がない場所ばかりとなるので、北側屋根の紋章の写真を撮ったらさっさと降りることにさせてもらう。 

 Stephan寺院の観光もこれで終了となるが、雨足が強くなっているようなので、Stephanの向かいにあるカフェでしばらく休憩させてもらうことにしよう。
 それほど歩き回ったというわけではないのだが、運動不足のためか足の裏が痛い。
 せっかくのウィーンということで、コーヒーだけではなく、ザッハトルテも一緒にいただく。
 一応うんちくとして、ザッハトルテにはオレンジマーマレードが入っていることを妻に教えるが、意外と知られていなかったようで食べながら味について確認していたようだ。
 
 さてこれからどこを観光しようかと悩むところだが、天気の方はあまり芳しくない。
 主要な観光地は、環状道路(リンク)のトラム沿いにあることから、トラムに乗ってリンクを周遊する事にしよう。
 王宮については、明日の午前中に時間があるので、後回しにして、リンクを周遊後、ホテルに一度チェックインすることに決定。

 カフェを出ると、先ほどまでよりも雨足が強くなっているが、すぐ前の地下鉄駅に移動して、リンクのトラムと接続する西側のStubentorにU3線で1駅移動。
 Stephanから南に5分でオペラ座前のトラム乗り場に行けるのだが、雨の中を歩きたくないので、ちょっと遠回りのルートをとる。

 Stubentorでトラムの2系統に乗車するが、やってきたのは在来の旧型車ではなく、ポルシェデザインの新型だったのはちょっと残念。
 車内に入り、リンクを時計方向に走るトラムの進行方向左側の座席に陣取り、とりあえずリンク周辺の観光地を車内から見ていくことにしよう。

 さほど前を通った、オペラ座、新王宮、歴史博物館前のマリア・テレジア像。国会議事堂と順調に進んでいくが、次は市庁舎となるところで進路を左に取り、リンクからはずれてしまった。
 これは予想外ということで、直ぐに次の停留場で降りるが雨の方がだいぶひどい、反対方向へ戻るトラム乗り場に行くが、なかなか次のトラムもやってきそうにない。
 この辺で、いろいろと面倒くさくなってきたので、一度ホテルにチェックインすることに方針を変更する。
 直ぐ近くには、地下鉄U2線のLerchenfelder Str.駅があるので、そちらからWien west駅に地下鉄で戻ることにするが、とりあえず入った入り口は反対方向に向かうホームにしか行けないようなので、改めて入り直して、一駅南側のVolkstheater駅でU3線に乗り換える。
 
 Wien west(西)駅に戻ると3時過ぎで、コインロッカーから荷物を引き出して、駅前にあるはずの今夜のホテルに向かう。
 一応天候が悪いので、妻には駅で待機してもらい、ホテルの位置を確認に行くが、予想通り直ぐ近くであまり雨に濡れずにすみそうだ。

 今夜のホテルは、Mercure  Wien  West bahnhofで、チェックインしてみると部屋の広さはまあまあというところ。
 妻の方はバスタブ付きということが助かったようである。
 
成田からの空路の移動に夜行列車とだいぶ強行軍であつたため、妻の方はここでお風呂に入りちょっと休息となったので、私の方は例にごとく、とりあえず近くの地下鉄を乗りに行くことにするのであった。
 地下鉄U6線が地下鉄と言いながら、トラムタイプの車両が走っているのが気にかかったので、とりあえず南側の終点まで乗って見ることにしよう。
 


ザッハトルテ

ホテル室内
 西駅より、U6線の南の終点Siebenhirtenまで、行ってみることにするが、西駅から1駅目のGmpendorrfer Str駅が地上駅だったので、一度降りて1本後の列車の写真を撮ってから、終点まで乗ってみる。
 Gmpendorrfer Strに降り立つと、さっきまでの雨も上がり、ちょっと薄日が差してきた。
 天候が回復してきてくれるのは助かるが、観光中に晴れてほしかった。(何となくこのあたりで、妻が雨女ではないかとの疑惑がわいてくる。)
 後続列車で先に進むが、明日のプラハ行きが出発するWine Meidlingとの乗換駅となるPhiladelphiabuckeをすぎると高架区間となり、その後は郊外の住宅地といったロケーシヨンのようだ。
 終点のSiebenhirtenも駅前には特筆するような物もなく、路線バスとの結節点という程度、後はただの住宅街といった趣である。
 見るような鉄道の施設も特になく、折り返しようの引き上線以外には何もないので、サクッと折り返すことにするが、そのままホテルに戻っても早すぎることから、途中で交差するU4線で再度Schonbrunn方面に向かい、どこか適当な駅で地下鉄の在来車両の写真を撮ることにするのであった。

地下鉄U6線 Gmpendorrfer Str駅

地下鉄U6線

U4線 Unter St.Veit 駅
 U6線の西駅の2駅手前となるLangenfeldgasseでU4線に乗り換え、Schonbrunn方面に向かう。
 U4線のこの区間は掘り割り区間ため、駅のホームで何とか編成を入れて写真を撮れるが、たまにくる在来車両を撮ろうとすると対向列車が被ってしまい、結局まともな写真を撮れずじまいであった。
 その後もちょこちょこと場所を変えるため、U4線を西に進み、Unter St.Veitで時間切れのため西駅に戻ることにした。

 ホテルに戻ると妻の方もだいぶ回復しており、適当なところで夕食を取りに行くことにする。
 あまり遠くまで行くつもりはなかったのと、ホテルの並びに手頃な値段のレストランがあったので、そこに決める。
 妻の方も最近はアルコールを飲んでいなかったがせっかくと言うことで、地ビールを注文。
 以前はドイツのビールはまずいなどと発言して、物議を醸し出しそうになっていたが、ここのビールもとてもうまいと言うほどではなさそうだ。

 料理の方については、私はレバーの肉団子スープとウィーナーシェニッツェル(子牛のカツ)、妻はジャガイモのスープとウィーナーシェニッツェルを注文。
 味の方はよかったのだが、妻には量が多かったらしく、スープだけでほぼ満腹になっているところに、見た目が大きく見えるシェニッツェル出てきたので、メインのシェニッツェルは1/3程度しか食べられないようだ。
 私は一応完食したが、だいぶ残した妻の方は店の人から「何で食べないの?」と結構強く問いつめられていた。(笑)
 妻曰く、味はおいしかったのだが、スープを頼んだのが敗因とのこと。
 ここでのやりとりに懲りたのか、以後は食事の時もメインの1皿しか頼まないようになるのだった

 その後はホテルに戻り、即就寝。
 明日は午後の列車でプラハに移動だ。

本日の移動経路