2014年 10月31日 1日目 フランクフルト移動日

成田出発 JL407便 NRT→FRANKFRT B777-3000
 紆余曲折が有ったものの、何とか休みを確保し、出発する日を迎えたが、前日の夜に追い打ちを掛けるように仕事のトラブルのメールが舞い込んでいた。 一応現地でも対応可能なようにするため、パソコン類を仕事用の装備に出発直前に急遽変更して、バタバタと自宅を出発するのであった。
 本日の搭乗便は昼過ぎのJL407便で、10時前に成田空港に到着すべく、自宅を出発する。
 ここのところ海外出張やら個人の旅行で毎月1回成田空港に来ているので、いつもの通い慣れた道となっている。

 チケットはアップグレードとは言え、ビジネスクラスなのでビジネス用のカウンターで搭乗券を受け取ると、今回はJALのサクララウンジが使用できるようだ。
 個人の旅行ではラウンジとは無縁だったが、出張の際にラウンジが利用できても、いつも他社のラウンジだったため、サクララウンジの利用は初めてである。
 セキュリティチェック、出国審査と抜けたら、出国審査場の前に有るサクララウンジに直行する。
 ラウンジが利用できると言っても下戸のため、お酒類には手を付けず、コーラ0を飲みながら、仕事面でのトラブル対策に頭を悩ますのだった。
 しばらく本社の上役と電話でやりとりした結果、トラブルについてはすぐに解決する必要が無さそうな事が判明し、何か有れば現地で対応する事とした。
 会社とのやりとりで多少問題が軽くなった安心感から多少お腹がすいたので、サクララウンジ名物のカレーを食べにダイニングに移動する。
 ダイニングの方は出発便のピークが近いようで混雑していたが、何とか席を確保してカレーをいただく。
 味の方は確かに名物になるだけの事はあり、なかなかのお味であったが、機内食が食べられなくなるのももったいないので、さらっと味見する程度で済ます。
 時間の方はそろそろ搭乗開始の20分ほど前になったので、本日の搭乗機が待つ63番ゲートに移動する。
 ゲートの方では、JALの職員がハロウィンの仮装をして乗客を出迎えているが、乗客の数もかなり少なく閑散としている。
 まあ、閑散期であるのは確かだが、この様子ならエコノミーでも横になって行けたかもしれない。
 
 搭乗開始は予定通り始まり、個人旅行では滅多にない優先搭乗で機内にはいる。
 今回の席は窓際としたいところであったが、空きが無く、巡航中は個室のようにできる中央列を押さえていた。
 離着陸時は左右の人の視線が後方から有るためちょっと落ち着かない物の、巡航中は隣席との間の仕切りをあげてしまえば、通路を通る人も全く分からないような個室状態となる。
 ただ多少左右の幅が狭く圧迫感が無いわけではないが、機内でプライバシーを確保できるのは大きな魅力である。
 通路に出る際も専用通路があり、隣席の人には全く関係ないので、トイレに席を立つのも全く気兼ねがない。

 飛行機は定刻で出発し、成田空港の16R滑走路から一路ドイツを目指して離陸する。
 機内では外も見れないし、たまには映画でもと思ったが、何故か私の席のエンターテイメントシステムは操作を全く受け付けない。
 照明はおろか、アテンダントをコールするボタンすら反応しないので、通りかかったアテンダントに事情を話して復旧のために再起動してもらう事となる。
 復旧中の画面を見ているとどうやらシステムのOSはスマートホンでおなじみのANDROIDのようである。
 結局10分ほどして無事再起動できたが、相変わらず好みの映画はあまりなく、1本ほど見たら後はナビゲーションモードにしておくのであった。
 機内での食事の方は、最初の昼食のみアテンダントが注文を聞きに来るが、その後はエンターテイメントシステムを使って注文するようだ。
 これなら確かに好きなときに好きな物を頼めるので便利かもしれないが、到着前の食事も自分で注文しないと出てこないので、忘れないようにしないと到着直前にひもじい思いをすることになるかもしれない。

 さてお楽しみの昼食は、洋食コースで前菜は、海老と根菜類、メインはサーロインの松茸ソースがけである。
 最近乗ったマレーシア航空の機内食などは、ビジネスでもエコノミーの食事で皿だけ替えたような感じであったが、さすがにこちらはそのような印象は微塵も無い。
 ただ、まだ精神的に完全復活していなかったようで、いつもなら撮っている料理の写真もこのときは撮ることを忘れていた。

 食後は座席をフラットにして、体力を温存すべくひたすら寝ていくが、ゆったり足が伸ばせるので非常に快適だ。
 いつもは苦行であった往路のヨーロッパ便であるが、この座席ならいつもの倍の時間でも快適に過ごせそうだ。
 
 飛行機は定刻通りの運行で、16時40分に無事フランクフラト空港に着陸した。
 何となく降りるのが惜しいような気もするが、いつものエコノミーではそのようなことは微塵も思わず早く降りたいと思うのに対して、あまりの快適具合に癖になってしまいそうなところである。
 
 降機後は入国審査、税関と順調に抜ければ、2011年以来3年ぶりのフランクフルトだ。
 到着は第2ターミナルのため、スカイトレインでSバーンの駅が有る第1ターミナルに移動する。
 まずはユーロを入手すべく、ATMでキャッシングして現金を入手。
 その後は駅に移動する前に携帯電話のSIMカードを入手すべく、近くの電気店でリベロのカードを購入し、店員さんにお願いしてインターネットの設定までしてもらう。
 開通後は使えるようになるまで時間が多少かかるとのことなので、開通の確認が取れるまではターミナル外の喫煙所に向かい一服しつつ、データ通信が可能になるのを待たせてもらう。
 そのうちSMSで開通の連絡がきたものの、アクセスポイントの設定がよく分からない。
 やはり開通が確認できるまで待って良かったと思いつつ先ほどの電気店に向かい、店員さんに助けを求め無事データ通信できるようにしてもらう。

 ネット環境が整えば、ホテルのある中央駅に向かうため、Sバーン乗り場に移動する。
 キャッシングしたばかりで細かいお金がないことから窓口で中央駅までの切符を購入してから乗り場に向かう。
 列車に乗ってしまえば3駅ほどで勝手知ったるフランクフルト中央駅に到着し、時間の方は18時過ぎとなっていた。
 
 ホテルは今回で4度目の利用となる駅隣接のインターシティホテルで、今夜1泊だけの宿泊となる。
 
 部屋に荷物を置いたら、夕食と明日のコブレンツ行きの切符を手配するため、改めて駅に向かうことにしよう。
 構内の売店でサンドウィッチとコーヒーの軽い夕食を取った後、DB(ドイツ鉄道)の窓口で明朝のICE1等車のチケットを無事購入する。
 用事が済んだ後は特に用もないし、時差ボケで眠いことから部屋に引き上げることにする。
 
 とりあえず仕事関係のメールは来てないか確認したところ、1通も来ておらず明日から3連休なので私が帰国するまでは連絡は来ないだろう。
 ほっとして、少し休憩するかと思いつつベッドに横になったら、あっという間に眠ってしまい、いつの間にか初日は終わっていた。