2014年 9月20日 9日目 ブラチスラバ経由ウィーン移動日

 R(快速)604列車


ホテル外観
 本日の起床も6時と基本的に時差ボケは解消しているが、もう明日は帰国なので再度日本時間に合わせるのが大変そうだ
 このホテルの朝食は本日が土曜日のためか開始時間が8時からとなるため、ゆっくりと動き出す。
 この後の移動で乗車するR(快速)604列車は11時前の出発なので慌てる必要はない。
 
 朝食は開始時間と同時にレストランに行ったが客は我々1組のみで、結構快適なホテルなのにあんまり繁盛していないようだ。
 
 朝食を済ますと出発まで時間があることから散歩がてらホテルの周りをもう一度観光してみる。
 意外とお店などは開店が早いようで、9時前なのにもうあちこちの店が開店し始めている。
 9時前にホテルに戻り、出発の準備を整えてチェックアウトし徒歩で駅に向かう。 
 ブラチスラバまでの移動時間は1時間程度なので、この日は1等車にするが座席指定は必要ないと思っていたため、前日の内に切符を買って座席指定をしておく様なこともなく、乗る前に窓口で切符を買う。

 列車の方は昨日の感じでは上り列車は大分遅れそうだと思っていたが、案内表示を見る限りでは遅れてないようだ。
 妻と交代で荷物番をしながら、駅構内や周囲を散策してみるが、特に気を引くような物はなかった。
 我々の列車の出発の前に下り列車が出発するのだが、駅の窓口が大混雑で切符を買う人が相当貯まっているようでなかなか発車することができないようだ。
 切符を買った人が駆け足で列車に向かい、全員乗り終わる頃には10分程度遅れていたようだ。
 列車の本数が少ないから仕方のない処置とは思うが、窓口の数を増やすとか何らかの対策をした方がよいような気がする。
 
 下り列車が出発すると構内は多少閑散とした印象を受ける。
 適当なところでホームに向かうが、昨日番線間違いのミスがあるので今回は慎重に確認する。
 ホームの電光表示でも行き先と列車名に間違いはないので乗り遅れるようなことは無さそうだ。
 結局工事の影響か、到着列車は結局20分遅れてやってきた。
 1等車の方は混んでおらず、ボックス席を確保して、一路首都ブラチスラバを目指す。
 車両の方は昨日と同様にWIFIが使えるようなので同一形式の車両の様だが、GPSについてはトラブル事もなく、ちゃんと動作しているようだ。

 

トレンチーン駅構内

R604列車

   ブラチスラバ観光

 列車は順調に進み、12時30分頃ブラチスラバ駅に到着。
 今日はここを観光してからウィーンに向かうが、荷物が邪魔でしょうがないので荷物預かり所にまず向かい、余計な荷物を預けて身軽になる。
 その後は観光前に食事にすることにしたが今夜はウィーンでシェニッツェルを食べる予定なので、しっかり食べ過ぎるとそちらが危うくなるため軽めの食事にすべく駅前のスタンドでホットドッグ、ハンバーガーを買って昼食とする。

 食後は市内のブラチスラバ城にまず向かうが、地図も無くお城の場所もよく分かっていないので、構内の地図でまず向かうべき城の位置を確認する。
 ロケーション的に川沿いにあるはずと思って探すと意外と遠くない場所のようだが、徒歩で行くのは微妙な感じだ。
 お城の場所が確認できれば、後は駅前からトラムがあるはずなので、駅を出て左側のトラム乗り場に行くと線路をはがしてて工事中だった。
 トラムで行くのはあきらめてバス乗り場に向かうことにしよう。
 バス乗り場の路線図で系統図を確認して切符を購入するが、いろいろな種類の切符が有るがルールがよく分からないため、格安の切符はあきらめてベーシックの70分間有効チケットを購入。
 もっともそれでもたいした値段ではない。
 やってきたバスに乗り込み、席を確保するが降りるバス停についてはよく分かっていなかったのでGPSのマップとにらめっこしながら、当たりを付けていた辺りで降りるが、結局駅から2つめのバス停であった。

 バス停を後にするととりあえず丘の上にあるお城を目指すが、ルートが分かりずらい。
 GPSのマップを頼りに上がっていくが、いまいちはっきりとしたルートがつかみづらく、多少迷いながらも何とか、お城には到着。
 結構日差しが強いようでかなり暑いため、川から吹いてくる風に当たってしばし涼む。
 お城の内部は見学できるようだが、妻も私も内部には余り興味はない。
 結局中庭だけをちょっと見て、建物内には入らずお城の東側に広がる旧市街の方へ行ってみることにした。
 お城のそばには土産物屋があり覗いてみると、小さな羊のぬいぐるみがあり、どうやら羊がスロバキアのマスコットらしいので、自分用と義理の母の土産に購入していく。
  

ブラチスラバ駅

城からのドナウ川

ブラチスラバ城

ブラチスラバ城

ドナウ川とトラム
 お城南側の道を降りていくと、ドナウ川にかかる橋の北側に出た。
 丘を登ったり降りたりして結構歩いたのでちょっと疲れたことからカフェで休憩していくことにしよう。
 昼食がちょっと軽かったせいもあり、毎度の事ながらケーキでエネルギー補給をさせてもらう。
 
 休憩後は橋を途中まで渡ってみることにするが、橋の歩道からはバラチスラバ城とトラムを絡めて撮れるので、しばし撮影タイムにさせて貰い、妻のみ橋の途中まで行くが私はたもとの辺りでトラムがやって来るのを待ちかまえる。
 どうせ撮るなら、トラムの標準塗装の物が良いと思っていたら、ちょうど良いタイミングで撮ることができた。
 これが派手な広告塗装のトラムだったら、標準塗装が来るまでさらに粘ることになるところだった。

 狙っていた獲物が無事撮れたことから、満足して旧市街に足を伸ばしてみよう。
 旧市街の大通りを歩いていくと、巨大なチェス盤があり、チェスの駒が配置してあるが、対局している人はおらず、子供たちの遊び場になっていた。
 ブラチスラバは観光地としては余り有名ではないと思っていたが、以外と観光客が多いようで、ツアーらしき団体が多く見られ、結構な土産物屋の屋台も出ているようだ。
 適当に旧市街を見て歩くが、ガイドブツクなしでは正直何の建物か分からないので、適当に歩いて雰囲気だけを楽しむような感じとなっている。
 
 そろそろ旧市街も飽きてきたので最後にお土産を購入することにして、近所にスーパーが無いか探してみるが旧市街には無いようだ。
 GPSMAPでショッピングセンターらしき場所を探した結果、最終的にはTESCOを見つけて、そちらで紅茶やチョコレートを仕入れれば、ブラチスラバでの簡単な観光も終わりだ。
 TESCOから駅への帰り道についてはルートがよく分からないが、近くのトラムの停留所で路線図を見ていると、最初にバスを降りた辺りには戻れそうだ。
 とりあえず来たトラムに乗るつもりでいたら、やってきたバスには汽車のマークが付いていることに妻が気がついた。
 おそらく駅に行くのだろうととりあえずバスに乗り込み、後はGPSを頼りに現在位置確認しているとちゃんと駅に戻って来ることができた。

チェス盤

   Wine行き Rex2525列車


Class381
 ブラチスラバの観光も終わり、後は今晩の宿があるウィーンに向かうだけである。
 まずは切符を買いに窓口に向かうが、係の女性は片道切符で買うより往復の方が安いのでそちらを買うように勧めてくれた。
 往復の方が安いというのはにわかには信じられないことだが、時たまこういう事があるようなので、ここでは係員の助言に従い往復切符を購入。
 スロバキアの移動の時より随分と金額が高くなったような気がする。

 その後は手荷物預かり所に向かい荷物を引き出すが、どうやらバツクパッカーの女の子が荷物を預けるのに個数で金額が決まるようなので、いろんな荷物をバッグにくくりつけて、1つとして預けようとしているようだ。
 さすがに鞄を持ち上げたら、紐でぶる下がっているような物はだめだろうと思っていたら、係員にだめ出しされたようで、渋々荷物を分けているようだった。
 女の子と係員のやりとりのおかけで、結構待たされたが無事に荷物を受け取り案内表示で番線が確定するのをしばし待つ。

 番線が確定したら、ホームに向かうが列車の到着まではしばらくありそうだ。
 毎度の事ながら妻に荷物番をして貰い、他のホームに停車している列車の写真を撮りに行く。
 今回は初めてチェコのシュコダ製の新型機関車381型と遭遇したのでしばし観察する。
 全体的なデザインはオーストリアのTaurusを意識しているように見えるが側面にリブを配置しているので何となく旧東側のイメージがつきまとう。
 しかし運転席の横に窓が無いため何となく奇妙な印象をうけるが、バックミラーも付いてないようだし、後方確認はカメラとディスプレイでやっているのだろうか?
 もしそうなら無駄にハイテクの様に気もするが、ネットにもほとんど情報がないので真相のほどはよく分からない。

 乗車する列車がやってくる頃には妻と合流し、オーストリア国鉄の近郊方客車に乗り込む。
 牽引機はディーゼル機関車の2016型(愛称はHercules)で、どうやらオーストリアとブラチスラバの間は非電化区間のようでちょっと意外であった。
 列車は17時前に出発し、乗車時間は1時間強となる。
 列車は2等車だけの編成で、途中で国境を越えるため検札は2回ある。
 結構車内は乗客が多く、9割方の座席は埋まったようだ。

Class2016 Hercules

Wien Hbf Rex2525

Wien Hbf

   Wien到着
 

レバー肉団子スープ
 列車は淡々と進んで、18時前に現在建設中のWine Hbfに到着。
 もともとは、Wien南駅で行き止まりの駅だったが、改良して通過型の駅に変更されている。
 ただまだ工事は完全に終わっておらず、構内はあちこちで工事中だ。
 この後は西駅前のホテルに移動するが、どうもトラムの乗り場かよく分からない。
 多少ウロウロしたが、結局乗り場は地下になっているようで、地下に降りると乗り場があったが、今度は券売機が見あたらない。
 妻にホームで待機して貰い探しに行くが、切符売り場の有人窓口はクローズしている。
 別にクローズしていてもいいが、自動販売機も見あたらない。
 仕方ないので、地下鉄に変更すべく、妻と合流し地下鉄乗り場に移動すると、地下鉄の深いホームに向かう通路の途中でやっと券売機を発見。
 地下鉄だと乗り換えが面倒なので、1本で行けるトラム乗り場に再度戻る。

 やっとのことでトラムに乗るが、トラムの車内にも券売機が有ったようだ。
 一応その可能性については考慮していたが、乗車前に見送っていたトラムでは自動券売機の存在が外部から見えなかったので確信が持てないでいた。

 多少のドタバタもあったが、ホテルには19時前に到着。
 しばし休憩した後、ホテル隣のレストランにウィーナーシェニッツェルを食べに行く。
 思い起こせば3年前、シェニッツェルを注文した際、スープも頼んでいたため、シェニッツェルを食べている途中で満腹になってしまい、残したところをウェイトレスさんに何で食べないのと問い詰められた事に対する再挑戦が今回の目的だ。
 店内に入ると前回のウェイトレスさんは変わっておらずそのままなので、絶好の再戦となるだろう。
 前回の反省を生かし、妻はシェニッェルを単品で注文は。
 私はレバー肉団子のスープとシェニッツェルといつものメニューを頼む。
 
 やってきたシェニッツェルはこんなに大きかったけ?と言うほど巨大で、記憶とサイズが異なっている。
 私の方はのんびり食べていると入らなくなりそうなので、自分のペースで早めに食べる。
 妻の方も自分のペースで問題なく完食したが、付け合わせのポテトはどうも口に合わなかったらしい。
 口に直しのためにちょっと酸味がきいていて私は好きなのだが、なかなか好みが難しいようだ。

 シェニッツェル再戦も無事完了し明日は帰国となるので、早々にホテルに戻り、荷物の準備をしておくことにしよう。

シェニッツェル

本日の移動経路