8月22日 ホーチミン撮影、SE06列車Hue移動日  
 
Ho Chi Ninh市内移動経路図
 
SE06列車移動経路図
 
ホテル正面
本日の起床は午前5時、6時頃に到着と出発する列車があるのでサイゴン駅西側の踏切付近で撮影を行うつもりでいたが、目が覚めると窓の外が明るい。
昨夜アラームをセットして就寝したが鳴った形跡がない。
時間はすでに7時を回っており列車は走り去った後だった。
 後は11時過ぎにサイゴン発の列車があるのでそれだけでも撮影に行くことにしよう。
今日の出発は15時30分のSE06列車なので撮影して戻ってきたら駅に行くことくらいしかすることはなくなってしまった。
ホテルの食堂で朝食を取るがインド系団体旅行客が多い印象だ。
今回の旅行では唯一の4つ星ホテルだったので、特に不満になることはなかった。

荷物の整理を済ませて10時前にホテルを出発するが現金が心もとないのでホテルそばのATMにキャッシングに行くが2か所回ったところどれも作動していなかったので、目的地近くでATMを探すことにしよう。

ホテルからサイゴン駅西側の踏切までは1kmちょっとなので徒歩で15分ほどの道のりだ。
Google MAPを頼りに路地裏を抜けて川沿いの大通り出るが、道路の交通量が多く渡るのがなかなか難しい。
途中歩道上にチェス盤を広げてお茶をしながらチェックに興じる人々がおりなかなか優雅な感じがする。
目的の踏切には迷わず到着するが、SE22列車の出発まではまだ少しある。
到着直前に踏切の警報機が作動し始めたので慌てて踏切に駆け寄るが、ここは本線と車両基地への接続線の踏切がそれぞれ独立しており中間が島のようになる構造なので踏切を渡って内部に入ると丁度車両基地から回送列車が出てくるところであった。
列車が優先して踏切が閉まる感じではなく、列車が踏切の手前で停止して行きかうバイクを止めてからやっと列車が横断するような運用になっていた。
本線のほうはさすがにそのようなことはないが、踏切が交通渋滞を引き起こしているのは間違いなくいずれ立体交差にする必要がありそうな情勢だ。

車両基地からの回送列車が過ぎてすぐに本線側の踏切がなり始めた。
この踏切は係員が踏切間の詰め所に常駐しており、手動でゲートをスライドさせているが結構重そうでなかなかの重労働のように見える。
やってきたのはサイゴン駅に到着する機関車の単機回送でインド製のD13Eだった。
ベトナム国鉄の形式はエンジンの出力で形式名を与えるため、この機関車は1300馬力級のエンジン搭載車となる。

ベトナム国鉄の橋梁
 
車両基地から出てくる回送列車
 
本線を走行する機関車の単機回送
 
踏切待ちの渋滞
 立て続けに2回踏切が閉まったため周囲の道路は大混雑で遥か彼方までバイクが連なっており壮観ではあるが、しばらく踏切間の島で身動きが取れなくなってしまう。
しばらくバイクが少なくなるのを待って、踏切の南側にある大通りATMがあるのでそちらに現金を引き出しに行く。
今度はちゃんと作動していたので問題なくカードでキャッシングし現金不足の懸念は解消した。

すぐに踏切に戻るがさすがに列車の動きがなさそうなので、踏切間の島内にある店でコーヒーを頼んで一息着くことにする。
まだ午前中だが大分気温が高くなってきており、アイスコーヒーを頼むものの氷を見た瞬間以前にお腹を壊したことから、アイスコーヒーのアイス抜きでの注文となった。
結果出てきたのは普通のホットコーヒーになってしまいなんとも間抜けな結末となった。
ただ店の人は英語を話したことから私の注文がおかしなことになった理由も理解してもらえようだ。

しばらく店先の日陰で暑いホットコーヒーを飲みながら待っていると時間よりも大分早めに踏切が鳴り出した。
目当てのSE22列車ではなく、踏切の係員の視線の方向から到着列車のようだ。
位置につき列車を待っているとやって来たのは再度機関車の単機回送でD19Eの前期型だった。
ベトナムの列車の写真をネットで検索すると丸みを帯びた後期型の写真が多いが私が今回見た限りでは前期型ばかりであまり後期型は見ていない。
ただ単にタイミングの問題のようだが、意外と後期型は数が少ないのだろうか?


本線の機関車単機回送 D19E前期型

本線の機関車単機回送  D19E前期型

車両基地への回送列車の続行運転

車両基地入り口から
 
サイゴン駅を出発するSE22列車 D19E後期型が牽引
これでもうしばらくは列車が来ないかと思ったが、先ほど単機回送されたD19Eの前期型と別の回送列車が続行運転で車両基地に引き上て来た。
踏切渋滞を少しでも解消するために2本の列車を一度に車両基地に送り込むための方策かもしれないが結構思い切ったことをする。
時刻表ではDE22列車の動きしか読み取れなかったが現地に来ると車両基地への出入りのため思った以上に列車がやってくるのはうれしい誤算だ。

11時過ぎになると予定どおりSE22列車が発車してくると、今度はD19Eの後期型が牽引していて初めてまとめに写真を撮った気がする。
撮影後は速やかにホテルをチェックアウトするため来た道を戻り、11時20分頃にはホテルに到着。
チェックアウトは12時までなのでとりあえず汗だくのためシャワーを浴びてすっきりしてからチェックアウトする。

ホテルから駅まで歩くのはいろいろと大変そうな上また汗をかきそうなので、今回はGrabを呼ぶことにしよう。
一応フィリピンでも利用しているのでアプリの使用には問題ないがこちらの場合タクシーではなく一般人の車が来るので見つけられるか心配だったが、意外と簡単に合流することができた。
Grabでサイゴン駅までは5分程度で到着だが、迂回気味に大通りを通ったのでそこだけ見れば歩くのも問題なさそうな感じではあったが暑さのせいでやはり歩くのはやめたほうがよさそう。

12時頃にサイゴン駅に到着して駅の写真を撮ったら後は3時間ほど何もすることはない。
荷物を預ける場所もないし動き回るのも難しそうなので駅の待合室でおとなしく時間をつぶすことにする。 

幸いなことに待合室には効きは悪いがクーラーがあるので汗だくで待つ必要はなさそうだ。
構内は売店が数店と後はロッテリアくらいで食事をできそうなのはロッテリアくらいしかない。
外には売店併設の飲食スペースがある店もあるが暑い外にはあまり出たくないので素直にロッテリアで昼食にする。
値段としてはベトナムにしては若干高いかなぁという感じで、店内も昼時にしてはそれ程混んではいない。
食後は待合室のベンチでスマホを見ながら時間をつぶす程度、時たま喫煙に建物の外に出る程度だった。
出発の1時間前くらいから改札が始まったので、構内の売店で水のペットボトルを3本程購入してホームに向かう。
先頭の機関車を見に行こうかと思ったがあいにくとホームから外れた位置になるため、諦めて電源車の開きっぱなしのドアから内部を観察してから自分の号車に移動する。
今回もソフトベッドの下段を予約しており発車まで時間があるため同室の乗客は来ない。
今回は途中のHueまで約22時間の列車の旅で、到着は明日の13時30分頃となる。
Hueの手前の区間にはこの路線で一番の見どころとなるハィヴァン峠があるので、日中の楽しみはその区間となる。

 
サイゴン駅正面
 
サイゴン駅内部
 
サイゴン駅ホーム

SE06列車電源車内部
出発の前には同室の乗客がやってきて、どうやらおばあさんとその息子に孫娘の3人の家族連れのようだ。
おばあさんは下段ベッドで後は上段ベッドにそれぞれ陣取る。
テーブルに果物をいろいろと並べており勧められるが遠慮させてもらった。

出発後は特に何もなく下段のおばあさんはお休みモードのようだ。
ただ日差しがまぶしそうなのでおばあさん側の窓のカーテンは閉めて、私の席側の半分のみ明けさせてもらい車窓を眺めながら過ごす。

昨日通過した区間でもあり特に新しい発見もなく淡々と列車は進んで行く。
今回も若干遅れ気味の運行のようで、各駅とも20分程度の遅れとなっていた。
夕方になり車販の夕食を食べれば特にすることもなく、時たまデッキで喫煙する以外はぼーっと車窓を眺めるだけだが、それも日没までで暗くなった車窓では街中以外はあんまり明かりもなくほとんど暗闇の中を進んでいくようになったため、適当なところで就寝させてもらう。

明日は往路で夜だった区間を日中通過するのでそちらの明るくなってからはまたそちらの車窓を眺めるのみだが往路では寝ていたダナンなどでちょっとホームに降りてみたりするのが楽しみだ。
 
SE06列車ソフトベッド室内
 
車内販売の夕食