コンコルド搭乗編

　コンコルド搭乗記　２００３年５月7日

　　　福岡　　→　Ｎ．Ｙ　Ｊ．Ｆ．Ｋ

プロローグ　ついに念願のコンコルド搭乗のために旅立つ日が来た。　コンコルドに搭乗しようといろいろ動き始めてから、かれこれ３年。　計画した矢先の墜落事故に、9.11のテロなどがあってのびのびになっていたが、運行停止のニュースに踏ん切りがついてとうとう夢が実現するのだ。　出発直前のＧＷ後半３日は風邪のため寝込んでおり、ＳＡＲＳ騒ぎの中行けるのか不安であったが、体調的にはなんとか持ち直すことができたので強行する事にしよう。　ただ、咳が止まらないのでＳＡＲＳを疑われると面倒な事になりそうだ。　今回の航空会社は費用圧縮のため福岡～成田がＪＡＬ、成田～ＮＹはノースウェストの格安航空券の片道放棄とした。　ＮＹまでの往復分の料金と、東京往復の値段がそれほど変わらないのは何か納得が行かない。　成田までは１日に１本飛んでいるＪＡＬだが、ＮＷの出発が１５時過ぎにも関わらず福岡を７時過ぎに出発しなければならない。　おかげで成田で７時間近くの待ち合わせになるが、どうやって暇潰そうかな・・・福岡→成田　ＪＬ１５４便　いつもの如く６時前に家を出発し、タクシーで福岡空港に向かう。　成田までのフライトはJL１５４便、いつもお世話になる便だが今日の機材はＢ７７７のようだ。　成田までの機内はいつもとおり、眠りこけて９時前に無事到着。　今回初めて成田の第２滑走路に降りたけど、への字方の誘導路は確かに使いにくそうだ。　ＮWは第１ターミナルなので連絡バスで移動するが、最近はずっとＪＡＬばかりだったので、第１ターミナルを使うのも２年半ぶりだ。　海外に行き始めた頃は第１ターミナルばかりだったので、久しぶりに訪れると何か懐かしい感じがする。　個人的には、第２ターミナルより第１ターミナルの方が海外に出発する気分になるなぁ。　出発までは６時間以上有るが、ＮＷのカウンターは開いているのでさっさと搭乗手続きを済ますことにしよう。　手続き自体は問題ないが、搭乗口はまだ決まっていないので後でインフォメーションで確認する必要が有るようだ。　確かに６時間前にチェックインする奴も珍しいだろうから当然だろう。　　さてどうやって時間を潰すか思案のしどころだが、特にあてが有るわけでもなくしばらくは展望デッキでボケーと過ごすしかなさそうだ。
成田　→　ＮＹ　ＪＦＫ　ＮＷ１８便　昼前に搭乗口が決まったようで案内が表示された。　いい加減飽きてきたので、出国審査を済まして搭乗口に進むことにするか・・･･　一応手持ちのお金をドルに変えておくが、なんかドル札は玩具のお札みたいで、イマイチありがたみが無いなあ。　　出国審査も無事終了、指定された２１番ゲートに向かう。　確かＮＷはアジア各地から、成田に集めてまたアメリカの各地に散って行くはずだが、ＮＹ行きの機体のアジアからの出発地は日によって変わっているようだ。　ＳＡＲＳが懸念される今の情勢では、どこから来るのかは非常に気になるところ。　とりあえず仕事の具合を聞くついでに会社に電話してネットで調べてもらうか。　会社に電話し成田空港のホームページを開いてもらい、２１番ゲートに到着する飛行機の出発地を調べてもらう。　対応してもらったＴさんいわく、「え～と、何処だろこれ？　Ｂ・Ｅ・Ｉ・Ｊ・Ｉ・Ｎ・Ｇと書いてあるけど・・・・」　「・・・それって、北京では・・・・」 (((,,ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ　　うわーよりによって北京発かよ！　金をけっちたのをこのときばかりは後悔したが今更どうしようも無い。　｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡　とりあえず売店でマスクと除菌シートを購入し、自衛策を取るしか無いだろう。　機内ではマスクをして、搭乗したらすぐに手すりやテーブルを除菌シートで拭いておこう。　１５時頃に搭乗が始まり、機内に入るとＧＷあけのためか機内はガラガラだ。　おかげで窓際の３列を一人で使えるので、横になって行くことにしよう。　定刻に成田を出発するとすぐ食事となるが、手を使って食べるパン類は断って、フォークで食べられる物だけで食事を済ます。　こればかりは神経過敏なくらいの対応をしておかないと後でとんでもないことになるかも知れないし・・・。　食後は３列席に横になって爆睡していくが、途中何度もベルト着用のサインが出るのでその都度シートに座り直す必要があるのがちょっとめんどくさい。　今回は横になって寝て行けたので、いつものヨーロッパ行きに比べたらずいぶん楽に機内ですごすことができ、大して苦痛と思わない内に到着のようだ。　現地時間７日の１６時前にＮＹ、ＪＦＫに無事到着。　北米大陸に来るのは初めてだが、日付変更線のおかげで出発した時点と時間がほとんど変わらないのもなんか違和感がある。
アメリカ初入国　入国審査、税関と特に問題なく通過して表に出るが、入国スタンプを押す余裕がない１ページ目に無理やり押したのはアメリカのプライドというか傲慢さなのかとちょっと勘ぐってしまう。　　今日の宿は２日後のコンコルドが朝早いため、空港近くのシェラトンＪＦＫにしていた。　場所についてはよく分からないが、シャトルバスが有るのでそれに乗る必要がある。　インフォメーションでシャトルバスの乗り場を聞くと、ホテルの予約カウンターで対応しいるとのことなので、そちらに向かう。　予約カウンターにシェラトンに行きたい事を伝えると、電話でバスを読んでくれるシステムのようだ。　指定されたバス乗り場で待つこと２０分でやっとバスにピックアップしてもらい、１０分ほどで無事ホテルに到着。　今日はもう夕方だし、マンハッタンの方に行くのは明日にして、部屋に引きこもることにしよう。　とりあえずメールチェックと思ったら、物の見事にモデムを忘れている事が判明。　部屋にＬＡＮは来てないみたいなので、通信はあきらめるか。　　ホテルのレストランで軽い夕食を取ったら睡魔に耐えられず、８時頃撃沈してしまった。　明日は１日だけのマンハッタン観光だ。