旅行日記その7

9月20日 エルバス観光

 本日はエルバスに滞在、サンタ・ルジア要塞跡に上った後、お祭りがあるので街に行くがブラスバンドが演奏するくらいでいまいち盛り下がっているような?

 地図によると城壁内に 要塞があるようなので行って見るがどうやら軍の施設らしい。写真を撮るのはまずいが、 ゲートガーディアンの機関砲の写真を撮りたいので聞いてみたら「こんなもの撮るの か?」と言うような顔をしながらも快くOKを貰う。でも他の兵士はなんか笑っていたので変な東洋人と思われていたのだろう。坂道をあがると先程の軍の施設が丸見えである。ゲートでは、施設の写真を撮っちゃだめよと言ってたが、これではなんの意味もないのでは?有らぬ誤解を受けると大変なので写真も撮らず早々に立ち去る。
 城壁に沿って街を半周し城跡のカステロを見学した後はこんなとこ ろになぜあるのか良くわからん中華料理店で昼食をとる。 フカヒレスープが無茶苦茶安く、味もなかなかで得した気分。
 現金が残り少ないので銀行で円を両替するが、一度ペセタに換える必要があるらしくどうやら手数料が2倍かかるらしい。 なんか変だと思いつつも他に両替できるところがないので了解すると、3万円で52000エスクード以上戻ってきた。
 そう言えば、テレビで円高とか言っていたような?思わぬところで円高の恩恵をうけ財布は重く足取りは軽く銀行を後にした。(今回の旅行で円を両替したのはこの一回だが、一番レートがいい時だったらしい。)

 午後は単独行動にしてもらいタクシーでエルバス駅へ。時刻表を見るといい時間に列 車があるので何駅か乗って引き返すことにする。列車到着まで構内でブラブラしていると、どうも駅員が飼っているらしい犬がおり他の何人かの乗客には吠えていたが、なぜ か私には吠えないので妙に親近感を覚える。
 列車の到着が近ずくが、切符を発売する気配が無い。他の人に聞くとどうやら車内で買 うらしい。(駅員がいるのになんで?)

写真はエルバス駅
 車内に乗り込みしばらく車窓を楽しんでいると 車掌が来たので目的地を紙に書いて見せると怪訝な表情をしている。なんか言っている が、ポルトガル語なのでわからない、確認するようなのでいいのだと答える。
 しばらく列車は順調に走り、到着した駅を見て絶句した。荒野のど真ん中の無人駅で 駅舎はあるが廃墟同然、人家なんかありゃしない。(車掌氏が何か言ってたのはこんな何もないところで本当に降りるのか確認していたらしい。)不思議そうな顔をしている車掌氏に手 を上げて挨拶すると笑って発車していった。
 予定では40分後にエルバスに戻る列車が 来るはずなので、じたばたせずに待つことしばし。が、予定の時間になっても列車は現れない、どうせ遅れているのだろうと最初のうちは気にもしなかったが10分、15分と経 つうちにに結構不安になってくる。「ひょっとして今日は運休か?」と思い始めたころ、 遠くから汽笛が聞こえて一安心。結局25分遅れで列車が到着。乗りこむのと入れ替わり に若い女性二人組が降りていった。(こんなところで降りてどうすんだろ?)  どうやら、列車には先程降りた2人しか居なかったようで私1人の貸切となってエルバスへ。  
 駅前にでるが、最悪なことにタクシーがいない。電話で呼べるはずも無いので一番原始 的な方法で移動するしかない。たしか市内まで2KMと書いてあったので30分も歩けば着く はずだったが、ここでもガイドブックにだまされ、汗だくになりながら50分近く歩くはめになってしまった。  その日は疲れ果ててすぐに就寝。