レグア往復
見学を終えるとまた市電でカイスダ・リベイラに戻り、さらにサン・ベント駅まで歩いた後列車でどこか適当なとこまで行って見ることにした。これもいつものパターンという気もしないではないが、時刻表を見ているとレグアまで行って帰ってくるのに丁度よい時間なので、窓口で切符を買う。
ただ発音が悪いのか、何度も聞き返されてしまった。
発車直前であったこともあり、車内に入るとほとんど空席が無い。老夫婦の隣が開いていたのでポルトガル語で「座って良いですか」と聞いたら、快くOKを貰うも言葉が通じると思ったのか盛んに話しかけてきた。ポルトガル語は話せないと言ってもお構いなしで、何かいろいろ言って来るがこちらは解らないの一点張りとなる。(全くこっちの人は人の話を聞かないのか?)何とか話しを聴こうとしたがそのうち諦めて二人とも寝てしまった。まあ、ポルトガル語で話しかければ話せると思われてもしょうがないが、英語もわかんないと言ってたしねえ。
列車はぶどう畑の中を快調に走り結構な山間部を過ぎるが、ポルトガルは丘陵地が多いと思っていたので結構新鮮な風景であった。
そのうちドウロ川沿いに出ると列車は東進を続け、それまで町らしい町が無かった風景の中に結構な市街地がでてくるとそこがレグアであった。
駅前の印象はどうってことない地方の小都市といった感じだ、特に観光客らしき人も見かけない。
昼食がまだだったため駅近くのレストランでかなり遅い昼食とする。でも店の女主人にメニューを見せてくれるように言ったが出来るものが限られた様子なので完全にお任せにする。
しばし待った後に野菜を煮込んだスープと鳥のグリルが出てきた、鳥はちょっと焼きすぎかなと言った感じだが、お勧めのタバスコみたいなソースをかけると結構いい感じだ。食後はコーヒーで締めた優雅なランチのお値段は1480エスクード(約700円)ととてもお値打ちであった。言葉が通じないのに一生懸命説明してくれた主人にチップを渡すと、ぱっと表情が明るくなりこちらとしてもうれしくなる。
腹もふくれたし普通ならここから観光になるのだろうが、この町はガイドブックに載ってないし、帰りの列車までそんな時間がないので駅に戻る。
行きは2等車だったが帰りは奮発して1等にすると、車内は初めてのコンパートメントであった。
1等の乗客はほとんどおらず、1室貸し切りでポルトに戻る。
サン・ベント駅到着は18:30ごろ、そろそろ陽も傾いてきたので駅近くのカテドラルを覗いてからホテルに戻る。
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