本日の起床も5時とまだ体が慣れていないみたいで目が早く覚めてしまう。
また時間があるのでメールの送信をしようとしたがうまくつながらない、どうもこのホテルでは回線の品質が良くないのか、諦めることにした。
本日はポルトの北側の玄関口トリンダーデ駅よりギマランイスを目指すが、狭軌の支線系の中間に広軌の幹線系が挟まるので、途中2回乗り換えが必要になる。この辺は、ポルトガル国鉄のホームページで検索済みであったが、線路の幅が違うのはリンクさせていただいてる中尾氏からのメールで初めて知ったものであった。
狭軌の車両はどんな感じなのかと期待していたが、結構新しい気動車で特筆するようなことはない。
ただ、昔の一等車の名残らしき3列シートの部分が2等に格下げされていることぐらいであった。
当然乗車するのは旧1等車であるが、座席の奥行きが足らず、ちょっと座りづらいところがあった。
列車は定刻に発車し最初の乗換駅トローファに時刻とおり到着した。結構時間に正確だなと関心したのもつかの間、連絡列車が到着の時刻になってもやってこない。
駅員を捕まえてどのホームから発車するのか聞いてもわからないらしく、ただ待てと言うだけで結構混乱しているみたいだった。
そのうち1本の列車が到着したので先ほどの駅員にこれか?と列車を指さすと首振ってるので乗らずに待つことしばし。
先ほどの列車が発車してから約10分程で反対方向に向かう列車が到着したので、また駅員に指さすと今度は行け行けと言っているので乗車する。確か印刷しておいた時刻表だと10分ほどで次の乗り換え駅サント・ティルソに到着するはずであったが、いつまでたってもそれらしい駅に到着しない。
20分ほどしてさすがにおかしいと思い、次のちょっと大きな駅で降りてみると、そこはブラガへの乗換駅ニネ駅であった。
時刻表を調べてもすぐに戻る列車は無いし、ブラガ行きがすぐ出るようなのであっさり予定を変更してブラガ観光に切り替えた。
今度はもう間違えるわけには行かないので列車の行き先をじっくり確認し、車内の爺様にもこの列車はブラガに行くのかと念のために聞いておくと大丈夫だとのこと。この爺様、東洋人が珍しいのか列車の中でちろちろこっちを見ているが、視線を合わせるとニコっと笑う。それに連られてこちらも愛想笑いを振りまくこと約10回ほどでブラガに到着した。
先ほどの爺様に別れの挨拶をすると、握手で駅の外にでっていった。爺さん長生きしろよ、などとガラにも無いことを思いながら町の中心へ向かう。 |
ブラガ観光
駅から町の中心までは徒歩で約10分ほどで、まずは最初の見学箇所のセ大聖堂に向かう。
内部の見学は、ガイドの引率で各部屋を案内してもらうが、ここは完全なポルトガル語で何言っているのか全く理解できず、列の最後のほうをついて行くしかない。
まあ、アルバイトと思われる眉毛が妙に凛々しい高校生くらいのガイドが暇そうなの見計らって英語で「これは何だ」位をたまに聞くのが限界であった。
内部の展示物は大司教の法衣や儀式用の道具類などがメインで有ったが、いかんせん情報不足でよくわからないものが多かった。
セ大聖堂の後は市内をぶらついてみるが、祈りの町と言われているだけ有り教会が非常に多い。
ペリカーノ噴水、サンタバルバラ庭園と散策した後、簡単な昼食を取って山の上のボンジュス教会をに行くことにする。 |
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ボンジュス観光
大通りのバス停でバスを待っていると、上品そうなおばさまがバスの時刻を教えてくれた、ボンジュスに行く途中で降りていくのでお礼を言うとすてきな笑顔を残して去っていった。
こっちの人はみんな親切だよなあ。
バスはボンジュス教会の麓までの運行であとはケーブルカーが有るそうだが、とりあえず時間も有ることだし徒歩で上ってみる。
階段はたいして急でもないし、緑が多いせいか時たま吹き抜ける風がとても心地よい。
のんびり歩いて10分強で教会の下のテラスに出る。ここから教会までが8つの階段に分かれており、下5つが五感の階段、上3つを三美徳の階段としているそうで、階段踊り場のレリーフの対応する部分から水を流してそれを表しいる。ただ視力を表すレリーフは人物の目の部分から水が吹き出していたが、ちょっと美的センスを疑ってしまう。
階段を上がって無事教会に到着し、内部を見学した後は景色のいい展望台でしばらく休憩する。
先ほど教会で結婚式を挙げた人々が教会から帰るところらしく、やたらクラクションを鳴らしながら去っていった。 |
さて帰りは、ケーブルカーで楽しようと思い、乗り場に行ってみるとなんとこのケーブルカーは下りのゴンドラのタンクに水を貯めてその重さで動かす仕組みとなっていた。全く電気も何も使っていない本当の意味でエコロジーな乗り物だと関心する。 |
バスで町に戻ってから、駅まで歩いてポルトに戻ることにする。
列車の発車は16:50の予定だが、16:20頃ブラガ駅を発車した。どうやらまだ、ダイヤが乱れたままらしい。
ぼんやり車窓を眺めていると途中他の線路が近づいてくるので直感的にギマランイスに向かう路線だと判断して次のロウサード駅で列車を降りる。
手持ちの資料で調べたところ20分の待ち合わせでサント・ティルソ行きが来るようなので、強行軍ではあるがギマランイスまで行くことに急遽決定する。なんとか明るいうちに城を見ることくらいはできそうだ。
約10分遅れで列車が到着し、次のサント・ティルソでギマランイス行きの狭軌線に乗り換える。
ギマランイス行きの狭軌線の車両はトリンダーデ駅から乗ったものと一緒だった。
ギマランイスまでの車窓は結構な渓流があり、なかなかいい眺めである。ただ鉱山や工場が結構あるらしいが、その廃液で川がワインの様に赤くなっているように見えるけど問題ないのか?
ギマランイスに到着するとすでに日が傾いており、急いで城に行くことにする。
道すがら、東洋人が珍しいらしく老人がこちらを見ているが、簡単に挨拶するとみんなにこにこしながら、挨拶してくれる。でもあんまり続けていると疲れてくるな。 |
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結構長い上り坂を上り終わると、ポルトガルの初代王アフォンソ・エンリケスT世の生まれた城が見えてきた。
さすがに7時を回っており、中に入ることはできないが、外側を一周して町の中心に戻ることにする。
どこかで食事でもと思ったが、良さそうなレストランは全部結婚式後のパーティーで貸し切りになっていた。
結局駅まで戻って駅前のレストランで食事にするが、閉店直前らしくタコのマリネくらいしか残ってないとのこと。それでいいからと食べさしてもらうが、結構おいしくて十分満足できた。
列車の時間まで1時間ほど駅のベンチで過ごすが、夕暮れの風景にここがポルトガルであることを一瞬忘れ、日本にいるような錯覚を覚える。
帰りの列車はほぼ予定通りの運行で10時ころホテルに戻りすぐに就寝する。
今日は予定外の行動も多く、結構ハードな一日であった。
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