本日の移動経路
ケルン → ハノーバー → ブラウンシュバイク → ビンネンブルグ → ヴェルニゲローデ
ケルン → ハノーバー
この日もいつもどおり7時頃起き出して朝食に行くがこのホテルは今まで一番メニューが充実しており朝からしっかり食べる。
でも途中から結構込みだして、キャリアウーマン風の女性と相席になったのでちょっと緊張。(別に話したわけではないが、マナー違反をしないよういつもにもまして気を付けたため。)
8時前にタクシーでホテルを出発するが、駅まで10分程度なので8時丁度に中央駅に到着する。
列車の発車は9時過ぎなので、ホームのベンチでゆっくり待つことにするが、昨日取り損なった機関車の写真を撮りに行くほどの時間はないようだ。
まあ、今日も同じ所に停まっている保証はないし、ICEに乗り遅れたら馬鹿みたいなのであきらめる事にするかと思っていたら、問題の機関車が入線して来るではないか。
取りあえず私がいた位置からは直接写真が撮れないので場所を移動するが、いつまで停車しているか分からないので気をもみながら、向かい側のホームの端に走る。
結局400mほど走る事になってしまったが、無事停まっていてくれた。
走って息が荒い中なんとか写真に納められて満足するが、突然走って現れて写真を撮りまくる東洋人に機関車の運転手も少々呆れ気味だったようだ。
ただこの機関車、廃車や塗装変更でこの姿を見られるのも、後わずからしいのでラッキーだったかもしれない。 |
103型電気機関車(ラインゴルド塗装機)
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ICE(ケルン中央駅)
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9:09のICEでハノーバーを目指すが、この列車が今回の旅行で一番の長時間乗車だ。
車内に入ると指定された席はコンパートメントで、この列車がボン始発であることもあり、すでに先客が居た。
同席者はカウボーイハットを被ったビジネスマン、トルコ系の女性、私と同じような旅行者風の女性の3人であった。
取りあえず、「Morgeeen」と言って入って行くと、向こうもにこやかに挨拶してくれる。
私の席は6人コンパートメントの窓際だが、座席のヘッドレストは壊れているし、座席はなんか薄汚れているようだし、へたっているなという印象を受ける。
この列車は基本的に在来線を走るのでもの凄く早いと言うほどではないが、どうもこの車両造りが雑なのか壁がきしんでギジキシとうるさい。
その内雨が降り出したら、なんと窓の隙間から雨漏りがはじまった。最初は本当かと目を疑ったが、気密構造の車両で窓から雨漏りするとは思わなかった。ドイツ製品も地に落ちたなというのが正直な感想。
幸い私のの席は雨漏りの影響を受けない場所だったのでそのままにしておく。同席の人も途中で下車したので、私の貸し切り状態だから別に問題ないし。
ハノーバー → ブラウンシュバイク
雨漏りのハプニングはあったが、無事12時ごろハノーバーに到着。
次のブラウンシュバイクに向かうIR(地域急行)まで30分ほどあるのため、構内で昼食用のサンドウィチとソーセージを買う。
店のトルコ系らしい人なつこい兄ちゃんが日本人と分かると「アリガトウ」と片言で日本語を話して来たので、上手いよ誉めておく。
食べるのは車内に入ってからと思いホームの自動販売機で飲み物を調達しようとしたら、ユーロしか使えない販売機のようでマルクでは買えなかった。でも、まだユーロって出回ってないんでは無かったっけ?ちょっと不思議。
仕方ないので、先ほどの売店まで戻りジュースを買うと、さっきの兄ちゃんがまた来たねと声をかけてくれた。
ホームに戻り、タバコでもふかしながら列車を待っていると小学生らしい団体が現れかなりにぎやかだ。
でも同じ車両になるのは勘弁だなと思っていたら、一見ジャイアン風の子供が何か言ってきた。
英語が話せるかとというと首を振るが10マルク札を出すので「スモールチェンジか?」と聞くと頷いた。
取りあえず、小銭が余っていたので両替してやるがお礼も言わずそのまま自動販売機の方に向かっていった。
なんか躾の悪い子供だなと思い、やっぱり一緒になるのは御免なので離れた車両に乗ることにしよう。
ちょっと遅れて到着したIRは結構混雑していたが、無事空席を見つけて食事しながらブラウンシュバイクを目指す。
相変わらずこっちのサンドウィッチは塩味がきついし、ソーセージも香辛料が利いていてちょっと辛いな。
まあ、これではみんながビールを飲むのもうなずける。 |
IR ハノーバー中央駅
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ビンネンブルグ
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途中ちょっと信号停車があったので、15分ほど遅れてブラウンシュバイクに到着するが、乗り継ぎのビンネンブルグに向かう列車は待っていてくれるのか分からない。
取りあえず近くの駅員に聞くと、2番線だよと教えてくれたが、ちょっと聞き間違えて到着した7番線で待っていれば良いのかと安心していたら後から再度ここでは無いことを教えてくれた。(ツバイ:2とジィーベン:7を聞き間違えるとはちょっと思わないんだけど、こっちの気のせいか?)
慌てて2番線の気動車に飛び乗ると、間髪おかずに発車となる。教えて貰うのが遅かったら危ないところであった。
こちらの列車は余り込んでいないので、ゆったりと座っていたら途中に学校のある駅があるらしく、結構な混雑になり高校生達と相席となるが、ミュンヘンの高校生に比べると静かで行儀が良いようなので助かる。
結局30分ほどで、ビンネンブルグに到着し、ホームの反対側の気動車に乗り換えて、14:30頃ヴェルニゲローデに到着する。
ヴェルニゲローデ観光
この日は宿を決めてなかったので、カイドブックを頼りに街の中心の方にあるアム・アンガーというホテルに行ってみることにする。
宿はメインストリートのブライデ通りにあり、住所をたよりに行ってみたらすぐ見つかった。
レセプションに行くとおばさんが応対してくれたが、こちらも旅の疲れかボケッとして「May I speak english?」(英語話して良いです?)というつもりが、「Can I speak english?」(私は英語が話せますか?)と言ってしまった。
すぐ間違えに気が付いたが、おばさんは大受けで、涙目で大笑いしながら「もちろん、あなた英語話してるわよ」と言ってくれた。かなり恥ずかしかったが取りあえずつかみはOKと言った感じですぐうち解けられたからまあいいか。
部屋の方はシングルが空いてないので、ダブルをシングルユースで90マルク(5500円程度)とのこと。
値段的には適当かなとは思ったがも取りあえず部屋を見せて貰うと、6畳程度のリビングと20畳の寝室でここってスイートルームじゃ無いの?と言うほどの広さであった。
一応念のために値段を確認すると間違いなく90マルクなのでここにさせて貰うことにする。
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市庁舎
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ヴェルニゲローデ城への観光列車
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荷物を部屋に置いて、観光に向かうがイマイチ天気が怪しいな。
市庁舎近辺に観光名所が色々とあるようなので市庁舎のあるマルクト広場に向かうが、広場に着く頃にはちょっと雨が降り出していた。
市庁舎前には結婚式を挙げたカップルがいたが新婦がとてつもなく太めで、祝福の拍手の間から失笑の声もちらほら聞こえてきた。
まあ確かにドレスがはち切れんばかりと言った感じだったしねぇ。
余り天気が良くないので、先に山の上のヴェルニゲルーデ城に行くことにしよう。
広場裏のシーフェスハウス(傾いた家)前から観光列車に乗りヴェルニゲローデ城に向かう。
大体10分ほどで到着しさっそく城の内部を見学するが、ここも19世紀まで使用されていた城なので意外と内部は近代的な感じ。
ただ、内部は撮影禁止のため写真が撮れないが、なかなか雰囲気のいい城だ。
天気が良ければ結構見晴らしが良さそうなのだが、外は土砂降りでほとんど視界が効かない。
しばらくは城にとどまり、雨が小降りになるのを見計らって観光列車で街に戻る。
街に戻り列車を降りると、以前は水車小屋だったのだが土台が流されて家が傾いてしまったシーフェスハウスの真ん前なのでまじまじと見てみるが、確かにかなり傾いているようだ。内部の見学は出来ないので外から眺めるだけだが、中がどうなっているのかは非常に興味沸くところではある。
一度マルクト広場ににもどり近くのカフェで休憩するが、この辺りは旧東側なので余り英語が通じないようで、ハーブティ1杯を頼むのに結構苦労した。 |
シーフェスハウス |
クラインステハウス |
シーフェスハウスの次は、この町で一番小さいクラインステハウスを見に行く。
確かに小さいのだが日本ならこれくらいの家が結構あるのではというような感じであった。ただドイツ人の感覚からしたらかなり小さいのは確かだとは思うが、、、
後は街の中の路地がいい雰囲気なので、木組の家が残る路地を散策しする。
6時頃宿に戻ることにするが、ミネラルウォーターが欲しかったので近くの商店に入る。
さすがに旧東側ではエビアンやボォルビックといったガス無しのメジャーなミネラルウォーターは全く無く、どう見てもガス入りだろうと言う物しか置いてなかった。
仕方ないのでガス入りを2本買ってホテルに戻る。 |
ヴェルニゲローデ城
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ブライデ通り
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8時頃に夕食と思って外に出てみるがこちらも夜が早いのか、ほとんどの店が閉まっているようだ。
なんとかレストランを見つけて食べてみたかったヴィーナーシュニッツェル(子牛のカツレツ)を頼む。
奥では先ほど市庁舎で結婚式を挙げたカップルがパーティーをしていた。
ヴィーナーシュニッツェルはカツなのでしつこいのかなと思っていたが、レモンを絞って食べると全然しつこくなくていくらでも入ると言った感じであっと言う間に満腹だ。メル・ギブソン似の感じのよいウェイターがデザートを勧めてきたが、もう食べられないのでいつもどおりコーヒーで締めて店を後する。
食後は腹ごなしという訳ではないが、フラフラと駅まで行ってみる。
何気なくホームに出たら丁度列車が走り始めたところで、運転手は私が乗るのか思ったらしく急停車で列車を止めてくれたが、乗るわけではないのでジェスチャーで違う事を伝える。
列車が走り去った後は人気がなく静かだが、明日乗る予定のハルツ狭軌鉄道の駅の方に向かってみると、機関区の方から石炭の燃える匂いが漂ってくる。
夜のSLもいい絵になるので機関区の方に行ってみるが、勝手に入るわけには行かないなと思ったら、丁度近くの建物で職員の人が談笑していた。
言葉は分からないが、カメラを見せて写真を撮らせて欲しいと言うと快く許可してくれて堂々と機関区の中に入り撮影するが、三脚が無いから撮るのが大変だ。取りあえず近くの壁にカメラをかませてブレないようにするがなかなかピタッと停まらない。
15分ほど撮影してまあ納得がいくカットが取れたので、先ほどの職員にお礼を言ってホテルに戻ることにする。
明日はSLに乗ってブロッケン山だ。 |
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