9月28日 ブロッケン山、ベルリン移動日

 本日の移動経路
 ヴェルニゲローデ → ブロッケン → ヴェルニゲローデ → ビンネンブルグ
 → 
ブラウンシュバイク
 → ベルリン 

  ヴェルニゲローデ → ブロッケン

始業検査と給水(ヴェルニゲローデ)

始業検査中(ヴェルニゲローデ)
 この日は8:40頃の列車でブロッケン山に行く予定だが、天気はあいにくの雨模様であった。
どうもこの時期のドイツは日本の梅雨の様で天気に恵まれない。ケルンで会った爺様も9、10月は天気が良くないと言っていたっけ。
8時頃宿をチェックアウトし歩いて駅に向かう。大体徒歩で10分程度なのですぐ到着だが、ハルツ狭軌鉄道の窓口はまだ開いていないようだ。
先にホーム脇の機関区に行って始業点検を行っているSLの写真を撮ることにしよう。
このハルツ狭軌鉄度、観光路線だけでなく地域輸送を担っているのだがほとんどの列車がSLで運転されており、機関区には5、6両のSLが停まっていた。
結構雨が激しくなったので、一度窓口に戻りブロッケン山までの往復切符(42マルク)を購入。
ひょっとしたらジャーマンレイルパスが通用するかと思ったが残念ながら適用にはならないようだ。
発車まで後5分程度になり、客車の前にSLも連結されたので車内に入ると、それまでホームで人を見かけなかったのでガラガラかと思っていたら意外と乗客が多かった。でもいつの間に乗り込んでたんだろう?私が駅に到着してから30分ほどの間は全然他の乗客を見かけなかったのに、、、、

 列車は定刻に出発し、最初のうちはヴェルニゲローデの住宅地をぬけていくが、すぐ針葉樹がうっそうと生える山間部に突入していく。
途中給水のため小休止しながらブロッケン山を目指すが、さすが霧の山だけあり途中から濃い霧でほとんど視界が効かなくなってしまった。
でも途中のハイキングコースでは結構ハイキングを楽しむ人が見られたが、こんなに霧が深くては遭難とか心配では無いんだろうか?

ブロッケン山の旧レーダー施設(現博物館)

ブロッケン山駅
 ヴェルニゲローデから約2時間でブロッケン山に到着だが、さすがに年間の2/3が霧に包まれるだけの事はあり、しっかりと深い霧に視界を遮られることになる。
天気が良ければ山を登ってくるSLの写真が撮れるようだが、これでは無理とか言うレベルの話ではないな。
一応ハイキング用の道は整備されているのだが、ちゃんとした地図もないしこの霧では迷ったら最後に命にかかわるので駅周辺をうろつく程度にする。
最初は博物館に行くが、ここは以前は旧ソ連軍の駐屯地と東ドイツ秘密警察のレーダー施設があり、現在はレーダー施設を博物館に転用していた。外見がモスクに似ていることからブロッケンのモスクの愛称があるらしい。
意外と列車に乗っていた人が多いようで結構人が入っている。
内部は基本的にブロッケン山近辺の自然環境や旧東側時代の施設の展示が行われていた。
博物館の後は魔女の祭壇に行こうかと思ったが、相変わらず視界は悪いし結構寒いのであきらめて近所のカフェでお茶してから次の列車で下山することにする。
当初は13時過ぎの列車で下山の予定であったが、長居しても仕方なさそうなので、11時半の列車でヴェルニゲローデに向かう。
行きと同様途中で結構給水作業を行うのでなかなか先に進まないが、小さなタンク機関車なのでしょうがないのだろう。

3本の列車が給水中

ハルツ狭軌鉄道ヴェルニゲローデ駅
 ヴェルニゲローデ→ベルリン

 結局13時過ぎにヴェルニゲローデに到着するが、私が乗る列車は3時過ぎなのでしばらくSLの写真を撮って過ごす。
でもハルツ狭軌鉄道は運転本数が少ない割に結構入れ替えなどで頻繁に列車の出入りがあり退屈はしない。
写真撮影の合間にDBの駅で食事とブラウンシュバイクからのICEの予約をしようとしたが、混雑しているのか座席指定が取れない。
窓口の係員は指定が無くても乗れるから問題無いとは言っていたが、最後の移動なので座れないかもしれないと言うのはちょっとイヤだなあ。

 このハルツ地方は魔女伝説があり魔女の人形がたくさん売られているが、どれもおどろおどろしい顔をしているものばかりだ。日本ならもう少し愛嬌のある姿にするのだろうが、まあ鬼の一種みたいな物だからしょうがないのかな。
取りあえず、会社の女性陣にお土産くらい買っていこうかと比較的おとなしめの人形を数個買い求める。
食事後は再度SLの写真を撮ってから、3時半頃の快速に乗車し、昨日と逆のルートでブラウンシュバイクに向かう。

ビンネンブルグ→ブラウンシュバイク間のデイーゼルカー

ベルリン行きのICE
 問題のICEは予想どおり満席で、座れない人が通路にも溢れていた。
やっぱり指定が取れないのだから当然かと思いつつも、列車での移動はこの列車か最後だったので、ゆったり座っていきたかった。
ベルリンまでのはブラウンシュバイクからすぐハノーバー〜ベルリン間への高速新線に合流するので結構早いのだが、250km/hの速度が出るはずなのに意外と速度が上がらない。それでも体感速度では200km/h程度は出していたようだが、、、
ベルリンまでは1時間30分の乗車時間だったが、ベルリン市街の外周部シュパンダウ駅で結構人が降りたので最後の区間だけでも座席に座る事にする。
でも列車の終着駅東駅まではまだ30分掛かるので、本当に最後の最後でゆったりと車窓を楽しむことができた。
18時過ぎに東駅に到着し、ホテルがあるアレキサンダーブラッツまでSバーンで移動。
今日明日のホテルはアレキサンダープラッツ駅前のフォーラムというホテルでベルリンでは珍しい37階建ての高層ホテルである。
私の部屋は37階建てのうちの24階で、駅側に面した部屋で真正面にはテレビ塔が鎮座していた。
赤の市庁舎もちょっと先に見えるし、意外と見晴らしの良い部屋で満足だ。

ケーニヒスベルガー クロプセ
 部屋でちょっと休憩した後、8時頃赤の市庁舎近辺のレストランに夕食に出かける。
ベルリン名物の料理は肉団子の煮込みのケーニヒスベルガー クロプセでガイドブックの写真をみせて無事注文する。
味の方は意外と肉団子が柔らかかったが、結構美味かった。
付け合わせのジャガイモも適度な量で、この一皿で十分満腹だ。
ドイツではジャガイモをナイフで切るのは失礼に当たる(シェフに生煮えだアピールするような事になるらしい)との事なのでフォークだけで食べないといけないな。
食後はいつもの通りコーヒーを貰い、満足しながらホテルに戻る。
途中コーヒーを飲みたいのだがお金が足らないから2マルクくれないかと、結構身なりの良い奴に英語で小銭をせびられた。
本当は相手が言っていることが全部分かってたんだけど、いちいち相手にしていられないので英語が分からないと言って理解できない振りして煙に巻く。
ホテルに戻ったら恒例りメールチェックをしたのち就寝する。
明日はベルリン観光だ。