鉄道博物館見学
この日の目覚めも異様に早かったが、2度寝ならぬ3度寝して8時頃動き始める。
最初の目的地、鉄道博物館はホテルから歩いて5分くらいなので開館時間の9時頃ホテルを出発する。
博物館に入ると、入口脇にはHO、N、Zゲージの鉄道模型がショーウインドーに並べられていて、いきなり購買意欲をかき立てられるが、今買っても壊れやすい模型を持っての移動は大変となるので、最終日まで我慢することにしよう。
入場券を購入して、内部に入ると時代区分ごとに模型で当時の設備を再現しているのが、なかなか興味深い。
説明書きはドイツ語だから細かいことは分からないが、大体何であるかはちょっと鉄道に詳しい人なら理解できる内容だ。
1階の奥の方に行くと、保存機関車が展示してあり、ドイツ最初の機関車アドラー号や、ICE3のモックアップ、戦前の傑作機関車で前面にドイツ第三帝国の紋章をつけたE19や、ルードヴィッヒ2世の専用列車などなかなか興味深い車両が置かれている。
ただ、お目当てとしていたVT11.5型ディーゼルカー(昔TEEに使用された車両でタバコのキャスターのCMで登場)が見あたらないのがちょっと残念だ。
2階に上がると、HOゲージの広大なレイアウトがあり、運転する時間を確認すると10時からなので、それまで他を見学する事にしよう。
2階の展示物は大別してドイツの鉄道の歴史と鉄道施設のメカニズムの解説が主な展示内容だ。
歴史関連の展示では大戦中にヒトラーが計画させた軌間3mの巨大列車の模型と図面が非常に興味深い。
戦争に勝っていたら、ヨーロッパ中に路線を引くつもりだったようだが、スケールのでかさは日本の整備新幹線の比では無いな。
車両もオール2階建てで、しかも天井高さや車体の幅も巨大で、映画館車両まで用意しているとはスケールのでかさに恐れ入るばかりだ。
適当に見学していたら、10時近くになったのでレイアウトの展示している部屋に行ってみると、日曜日と言うこともあって家族連れが多いが、結構いい年をしたおじさん達も混じっているので、私くらいの年の人間がいても別に違和感が無いようだ。
日本の秋葉原にある交通博物館では子供の方が圧倒的に多いので、子供に混じって見ているのはちょっと恥ずかしいかもしれないし、、、
展示運転の終了後は館内をまたぶらぶらと見て回り、入り口脇のミュージアムショップへ行ってみる。
ショップ内でメルクリンのカタログを発見したので、今回買おうと思っていた模型の機関車を調べてみると、101型がすでに絶版となっていることを発見。
ショーウィンドーには101型が飾ってあったので、ここで買うか悩んだが、踏ん切りが付かないのでまた後日にしよう。
|
おもちゃ博物館とカイザーブルク見学
交通博物館の後はゲルマン国立博物館の脇をぬけておもちゃ博物館に向かうが、日曜のせいか商店はことごとく閉まっており、街を歩いている人もほとんどいない。
どこかでお茶でも飲んでいこうかと思ったが、やっているのはマックしかないようだ。
仕方がないので、マックでコーヒーを飲んで、一息入れてからマックス橋でちょっと写真を撮ってからおもちゃ博物館に到着。
|
|
|
おもちゃ博物館は、外見だけでは普通の民家と変わらないような感じなのでちょっと迷ったが、11時30分頃無事到着。
内部はドールハウスやブリキのおもちゃなど、多数のコレクションがそろえられており、じっくり見てたら結構時間が掛かりそうだ。
あまりここで時間を取られるわけにも行かないので、内部をさらっと見て1時前には博物館を鳩にする。
ここからカイザーブルク間ではそれほど距離も無いので、徒歩5分くらいでカイザーに到着する。
まずは、中央に建つ見張り台に上がって市街を一通り眺めてるが、ケルン大聖堂ほど高さがあるわけでもないので、それほどすごい眺めではないようだ。
見張り台を後にすると城内を適当に散策してから、中央広場の方に下っていくことにする。
|
カイザーブルクを後にして、聖ゼバルドス、市庁舎を眺めながら中央広場に行くと、クリスマスマーケットで有名な美しの泉がある。
広場内にはクリスマスマーケットの屋台がまだ並んでいるが、流石にクリスマスを過ぎた後では営業している店はほとんどないようだ。
広場に面した聖母教会の中を見学してみようと入口に向かう途中、1人の老人に話しかけられた。
向こうはドイツ語なので分からないと言っていたら、なにやらパンフレットを取り出して、しきりに薦めだした。
そのパンフレットは思いっきり日本語で書かれていたが、表紙には「エホバの証人への誘い」と書かれていた。
流石に入信する気は全くないのでちょっと可哀想なくらい、きっぱりと断ったがこちらの疑問は何でこんなところで日本語のパンフレットまで用意して勧誘するのかに尽きる。
日本語のパンフレットを用意していると言うことは、過去に日本人で入信した人でも居るので有ろうか?
しばらくの間もの凄く疑問に感じていたが、とりあえず日本人に見られた事にはホッとした。
ここのところ中国人か?と聞かれることが多かったので、日本人に見られた事だけでも良しとするか。
聖母教会もさらっと流した後は、ペグニッツ川に掛かるシュピタールでしばし写真タイムの後、ケーニッヒ通りを中央駅方面に向かって進むことにする。 |
|
おなかの方も空いてきたので、どこかで食事でもと思ったが、開いている店はないし、後で中央駅のスナックコーナーに行くしかないようなのでしばらくは我慢することにしようなどと、思っていた矢先、ブルストの屋台が一軒やっているのを発見し、昼食として買い求める。
ただ、このブルストちょっと焼けこげていて、炭の味がするのには閉口だ。
あんまり売れてないので、焼きすぎになってしまったのかもしれない。
ちょっと不満は有るが、腹ごしらえもすんだので職人広場を覗いてから中央駅で、軽くお茶をしてからいったんホテルに戻ることにする。。
|
模型を買いに再度鉄道博物館へ
3時過ぎにいったんホテルに戻って今後の予定を考えることにする。
今日の観光で日曜日にはドイツで買い物するのは無理だと身をもって体感した訳だが、よくよく考えてみると日本帰国日は日曜であることに気が付いた。
模型はこの日にまとめて購入するつもりだったが、おそらく店はやっていないだろうから、最終日のフランクフルトでは無く、ハンブルグで購入することにしよう。
ただ、鉄道博物館で見かけた101型機関車は絶版になっているのが気に掛かるので、見つけた時に買っておくのが賢明だろうということで、再度博物館に買いに行くことにしよう。
4時前にホテルをでて、博物館のミュージアムショプでメルクリンのカタログと模型を無事購入。
表に出るとかなり薄暗くなっているうえ小雨が降り出していた。
そのままホテルに引きこもるのも何なので、食事を兼ねて中央広場まで行ってみることにしよう。
歩いていくのも大した距離ではないのだが、正直かったるいのでオープンハウスから中央駅経由で、レンツキルヒェまで地下鉄を利用する。
オープンハウスから中央駅まで1駅、そこで乗り換えてレンツキルヒェまで1駅と歩いても時間的にはほとんど変わらないが、寒いなか雨が降っていたのでは歩く気にならない。
レンツキルヒェで下りて、表に出てもまだ雨は降っているようだ。
とりあえず傘をさして中央広場に向かうが、途中シュピタールがライトアップされているのを撮影してから、中央広場の美しの泉に向かう。
雨が降っているので、近くのアーケードからしばらく撮影していたが、だんだん冷えてきたので、今日はそろそろこの辺で帰ることにしよう。
再度職人広場を抜けてから、中央駅を経由してホテルに戻り、この日の行動は終了だ。
ただ、明日の晩はミュンヘン発の夜行でハンブルグに向かうが、日中の予定を考えてなかったので、ニュールンベルグの北ににあるバンベルクに行ってみることにしよう。
|
|
おまけ
本日購入の機関車 DB class 101
実機解説
1997〜1998年にかけて製造された高速旅客用機関車。
高速旅客用として有名な名機103型の老朽化にともなう置き換えと、トラブル続発で失敗作と言われる120型の交代用として製造された最高速度220km/hの高速機関車。
ドイツ全土に渡り、120型とともにIC(インターシティ:特急)を牽引するエース的存在。
赤い車体に、前面白帯の塗装は101型の標準塗装だが、実機では車体に広告用の塗装を施した物も多数存在する。
現在145両在籍。
模型の解説
メルクリン社製の1/220スケール 6.5mmゲージ(Zゲージ)の鉄道模型。
現在私が所有する機関車の中ではスイスのRe460とともに牽引力が高く、実機同様ICの牽引に充当されている。
標準塗装の101型はすでにカタログ落ちしているので、今回見かけたついでに鉄道博物館で購入。
小さいくせにパンタグラフを使った架線集電も可能な恐るべき製品。
|
|