2004年10月3日 7日目 sinsheim博物館観光

注) 本ページは妻の検閲を受けていないため、予告なしに内容が改変されることが有ります。(笑)

 この日の予定はハイデヘルクから列車で40分ほどのところにあるジンスハイム博物館を見学してから、この旅行のハイライトとも言えるライン川沿いのOberwesel にある古城ホテルへ移動だ。

 ジンスハイム博物館の開館は9時からのためそれに間に合うよう8時過ぎの列車でハイデルベルク駅を出発する必要がある。
 7時過ぎに朝食を済まして、タクシーでハイデルベルク駅に到着したのは7時30分頃ごろだった。
 ジンスハイム博物館の見学後は一度ハイデルベルクに戻ってくるので、重い荷物は駅のコインロッカーに放り込むが、二人とも荷物が大きいため別々のロッカーに入れなければならない。
 しかも小銭の先払いになっており、2回分の小銭がないことからあわてて構内の売店で買い物をして小銭を確保する羽目になる。
 
 荷物を預けた後は構内を適当にぶらぶらして時間をつぶすが、ドイツの大きな駅ではほとんどどこでも飾ってあるHOゲージのレイアウトなどを覗いたり、構内で列車の写真を撮影したりして過ごす。
 
 ジンスハイムまでの列車は2両連結のディーゼルカーで、所要時間は約40分ほど。
 車内ではのどかな田園風景の車窓を眺めて過ごすが、実は博物館の最寄り駅と思われるジンスハイム博物館駅から博物館までどの程度離れているかがわからず、駅についても果たしてちゃん行くことができるのか不安な道中であった。

 列車は順調に進み、ジンスハイム博物館駅の一つ手前のジンスハイムで小休止の後、目的のジンスハイム博物館駅に到着。
 目的の博物館はどこだろうと思う間もなく、目の前にはコンコルドとツポレフが屋根上に乗ったジンスハイム博物館が広がっていた。
 
 博物館まではおおよそ5分の道乗りだか、1年半ぶりの再会にかなり興奮しており、妻の目から見た私はまるで遊園地に連れて行った幼稚園児のようになっていたとのことだった。

 写真右上:コンコルドを見て興奮しまくりの私。「わーい、こぉんこぉるぅどぉだあ〜(幼児言葉)」と言うような発言が有ったとか無いとか・・・

 博物館の入り口付近では、この日がドイツ統一記念日と言うことも有るのかなにやらイベントが有るようでやたらと大型バイクに乗った人が集結していた。
 正直バイクには興味無いので、そそくさとチケットを購入して目的のコンコルドの機内へ向かう。
 ここの博物館では博物館と3Dシアターのチケットが別々になっているが、今回はお昼までにここを出発しないといけないので博物館のチケットのみを購入した。

 コンコルドは博物館の屋根の上に離陸姿勢で展示されており、朝早いためか見学者はまばらで待たずに機内に入ることができた。
 機内は意外と座席などが撤去されており、壁から座席までアクリルで覆われてオリジナルの内装には一切手が触れられないようになっていた。
 さて最大の関心事である私が搭乗した3D座席の所在が気になるところだが、コクピット周りの見学者の滞留スペースとして2列目までは撤去されていたが、3列目以降は何とか無事残されていた。
 おかげで自分が座った座席を正面からまじまじと見ることができてラッキーだ。
 座席の前ではここに座って超音速飛行をしたことを妻に得々と説明(自慢とも言う)するのであった。
 本来ならまわりの見学者にも自慢したいところだが、そんな語学力がないので妻に自慢できたことだけでも満足せねばならない。

 左写真は今回の博物館での証拠写真。
 右は2003年搭乗時の機体のレジ番号を撮影したもので間違いなく同一の機体で有ることがわかる。

 コンコルドの詳しいレポートはコンコルド再会編を参照。
 
 
 
 コンコルドの見学後は博物館内の他の展示物を適当に眺めて過ごすが、基本的に車関係が多いようで、クラッシクカーからF1までかなりの台数が展示されている。
 他には鉄道関係が少々と戦車関連だが、あまり特筆するような戦車もなく、ドイツ戦車の有名どころではパンターとV突(V号突撃戦車)くらいであろうか。
 一応戦車も好きな私としては、全く興味がないであろう妻に戦車のウンチク話を聞かせてしまうのであった。
 他にはM4やT34などは結構な台数があるのだが、正直どこでも有るようなインフレ戦車には興味がないので、適当に流して見学を終えるのであった。

 博物館のレストランで軽くスパゲティの昼食を食べてから、Oberweselへ向かうため12時の列車でハイデルベルクへ引き返す。
 列車の窓からは博物館のコンコルドがしばらく見えていたが、もう二度と再会することもないだろうと思うとちょっと感傷的になってしまったようだ。

 1時前にハイデルベルクに到着し、荷物を引き出した後は50分の待ち合わせでライン川沿いのビンゲンに向かうICに乗車する。
 車内は一等車も混雑しており、空いてる座席も予約が入っているようで途中のマインツまでは空いている席をとりあえず確保。
 マインツからビンゲンまではそれほど距離もないし最悪この区間は立っていくことも覚悟しよう。
 車内では特に問題もなく、ほぼ定刻で快調に飛ばし、マインツで降りるお客がいたので予約客が来ることもあり席を移動する。
 3時過ぎには無事ビンゲンに到着し、後続の普通列車を待つことしばし。
 
 後続の列車が到着すると一等車はちょっと離れた位置だったためホーム上を移動するが、このとき妻のキャリアーが段差に引っかかり妻が転倒してしまった。
 あわてて駆け寄って助けるが、このとき妻の方はちょっと動転していたのか私が非常に冷たい態度をとったと後で家庭内争議になってしまった、
 このときの私の発言は以下の通り。
 
 妻が転倒、あわてて駆け寄り「大丈夫?立てる?でも列車来てるから急いでね。」

 と言ったはずだか、妻には「列車来てるから急いでね。」しか聞き取れなかったらしい。
 妻を気遣ってないと攻められてしまったが、ちゃんと気遣っていたと反論して何とかその場を納める。
 怪我の方はパッと見は大したこと無いようで、ズボンの膝も特に擦れたりしていないようなので、大丈夫みたいだ。

 無事列車に乗り込んで目的地Oberwesel までは約15分で無事到着。
 本日のホテルはライン川を見下ろす高台に有る古城ホテルAuf Schoenburgで、妻がお城に泊まってみたいと言うので予約していた今回旅行で一番の高級ホテルだ。

 駅からはホテルが見えるが結構高台の上に有り、歩いて行くのはしんどそうなのでタクシーを探すが駅前には一台も止まっていない。
 仕方がないのでホテルに電話してタクシーを呼んでもらう作戦に出るがホテルに電話がつながらない。
 さて困ったと思っていたら、駅近くにTAXIの看板が出ている建物が有るので、訪ねてみると只の民家だったようで、タクシー会社と勘違いしてやってきた旅人に苦笑していた。
 とりあえず看板の番号に電話すれば良いとのことなので(どう見ても電話番号とは違うような数字だが・・・)書かれた番号に掛けてみると留守番電話で案の定タクシーを呼ぶことができない。
 さて困ったここから歩いていくのかと途方に暮れていると、一台のベンツのSUVが私の前で止まりどこに行くのかと訪ねてきた。
 事情を説明すると連れて行ってくれるとのことなので、ここは好意に甘えさせてもらう事にしよう。
 ちょとは強盗とかの事も警戒したが、比較的良い車に乗っているので大丈夫だろうと判断してホテルまで送ってもらう。
 助手席の兄ちゃんはハイデルベルクの出身らしく、今日我々がハイデルベルクから来たことを話したりしながら5分で無事ホテルに到着、お礼にチップを渡そうとしたが、受け取ってもらえずさわやかな笑顔を残して去っていった。
 妻も最初は強盗を心配したようだか、親切にしてもらってドイツの好感度がグーンとアップしたとのことだった。
 
 しかしなぜ駅前で立っているだけの我々に声を掛けたのだろうかと疑問に思ったが、よくよく考えてみればチロリアンハットをかぶり、でっかいカメラをぶる下げてバックを背負った東洋人など人畜無害の観光客にしか見えなかったことと、あまり観光客が降りなさそうな駅にたたずんでいたのが理由ではないかと思われる。

 無事送り届けて貰い、ホテルの方にチェックインして案内された部屋はこのホテルの一番良い部屋を予約していたこともあり、十分納得のいく部屋であった。
 バルコニーからはライン川が一望できるし、部屋の広さも申し分なし。
 さらにちょっとおもしろい仕掛けとして、バスルームの扉が本棚と一体になった隠し扉となっている事であった。
 
 とりあえず部屋に荷物を置き、しばらくくつろぐことにするが、バルコニーからはライン川沿いの線路が一望できることから、カメラを抱えてしばらくバルコニーで撮影タイムとさせてもらうことする。
 妻の方は先ほどの転倒の傷の具合を見ていたが、服の方は特にすり切れたようには見えなかったが、膝をちょっと擦りむいてしまっており少し出血しているようだ。
 ファーストエイドキットなど持ち歩いていないので手当をどうするか思案のしどころだが、フロントにバンドエイドなどがないか聞いてみたがあいにく置いていないらしい。
 しばらくすれば血も止まるとのことなので、もうしばらく部屋で休んでいくことにしよう。
 
 夕方には妻の傷の方も血が止まったことからホテルの周辺を散策する事にするが、私は線路を行き交う列車が気になって仕方ないので、見晴らしの良いところでまたしばらく撮影させてもらう。
 今回の旅行ではほとんど撮影していなかったので、ここに来て遂に我慢できなくなってしまったがちょっと妻に悪いことをしたかもと反省している。

 散策後は部屋に戻り、この日の夕食のためだけに持ってきたジャッケトにネクタイを締めてレストランに向かう。
 
 この日の夕食は予約してあった4コースメニューで、ちょっと高級感の漂う室内にジャケットを持ってきて良かった安堵する。
 ここまでは私の方もずっとアルコールなしできたがせっかくなのでハウスワインを頼みちょっとリッチなディナーを楽しむことにしよう。
 
 メニューの内容の方は以下のとおり

 前菜1  かぼちゃのムースときゅうり漬け物?
 前菜2  サーモンのパテときゅりのサラダ
 スープ  グリーンピースのスープ
 メイン   ステーキ
 デザート ラスベリーのアイスクリーム添え
 
 ここまでは塩味がきついと思っていたドイツの料理では珍しく程良い塩加減で、日本人好みの味付けにしており満足度が高かった。
 ただなれないアルコールにやられたのか最後の方は眠気がおそってきており、最後のコーヒーはパスして部屋に戻って休むことにした。

 明日はライン下りをしてからフランクフルトに移動だ。