2004年10月4日 8日目 ライン観光

注) 本ページは妻の検閲を受けていないため、予告なしに内容が改変されることが有ります。(笑)

 この日せっかくの古城ホテルと言うこともあり、ゆっくり起き出し朝食を取った後、9時30分頃チェックアウトする。
 この日の予定では10時過ぎの各駅停車でライン川の上流に有るビンゲンまで間で移動するだが、タクシーを呼んでもらってもすぐくるかどうかわからないので、早めに行動する必要がある。
 フロントに頼んでタクシーを呼んでもらい、妻の分の荷物を持って駐車場まで歩いていくと、物の5分もしないうちタクシーがやってきた。
 ドライバーはちょっとお年を召した女性で、オーバーヴェーゼル駅までは物の5分の道のりだ。
 駅に着くと行く方面によって乗り場違うことを丁寧に教えてくれたのと、私がかぶっているチロリアンハットを見てバイエルからやってきたのか聞かれたのが印象的だった。

 駅に到着するのが予想外に早かった事もあり、ホームの橋からはなかなかヨイイアングルで写真が撮れそうなので、時刻表と睨めっこしながらICなどが通過しないかと調べてみると、我々が乗る列車の前にICが杖化すること判明。
 妻には昨日の今日で申し訳ないが荷物番をお願いして、ホームの端でしばし撮影タイムとなる。
 ICの方はかなり遅れていたらしく、想定していた時間よりもかなり遅れており、当初は運休かも?と心配したが無事撮影できて一安心。
      
 
 撮影後は妻に合流し、後続の各駅停車を待つが、予定の時刻になっても列車がやってこない。
 遅れているのは先行していたICの遅れの分くらいだろうと思っていたら、周りの人から15分ほど遅れるらしいと教えてもらった。
 ビンゲンでのライン下りの船への接続を考えると、まあ許容範囲内だがあまり遅れると船に乗れなくなるかもしれないとちょっと不安となる。
 
 そんなこんなでホーム上で列車を待っていると爆音と共に、1機のトーネードが低空で川の上空を飛び去っていった。
 あわててカメラのシャッターを切るが、普段撮っている列車とはあまりの速度差にゆっくり構えている暇がなかったが、何とか撮影に成功。
 トーネードの方はあっという間に河岸段丘の陰に隠れてしまったが、さすがは低空侵攻能力に定評の有る機体だけに川の地形に沿って低空を飛んでいくのはお手の物なのだろう。

 列車は当初の予定から15分遅れて到着。
 次の目的地ビンゲンまでは列車で15分程度だ。
 一応短時間では有るが、1等車が空いているのでコンパートメントを1室占拠して向かうことにしよう。

 ビンゲン中央駅には遅れを引きずったまま、10時40分頃到着。
 ライン下りのKDラインの乗り場はもう一駅先のビンゲンライン駅のほうが近いのだが、いったんここで荷物を預けて戻ってくる関係上ここで降りることにした。
 構内のコインロッカーに余計な荷物を預けて、タクシーで船乗り場まで向かうのだが、昨日のようにタクシーがいなかったらどうしようかと多少不安ながら駅前に出てみると数台止まっており、無事KDライン乗り場まで行くことができそうだ。

 タクシーで中央駅から約5分で船の乗り場に到着。
 ただタクシーが止まったところから船の乗り場までは線路を横断してちょっと歩いた先に有るらしい。
 どうやら乗り場のすぐそばまで行くと遠回りになるので、最短距離のルートを使って料金が安くなるようにしてくれたようだ。
 ちょっと歩くと言っても大した距離ではなく、線路を地下道でわたったらもうすぐ目の前に乗り場があった。

 とりあえず切符売り場でレイルパスを見せて乗船券を渡してもらえば後は船の到着までは他にすることはない。
 時間が中途半端なので近くのカフェでお茶でもしようかと思ったが、お客が多くてなかなか注文を取りに来ないうちに時間切れとなってでてしまった。

 ライン下りの船は実はこの日からがオフシーズンとなり、前日まではそれなりに本数が有ったのだが今日からは1日4本しかなく、運行区間も縮小されてしまう。
 本数に余裕が有れば対岸のリューデスハイムに寄ってから川下りを始めようと思っていたのだが、行程の関係上対岸までは渡っている余裕が無く、ビンゲンからのスタートとなる。
 船の方は定刻の11時15分にビンゲンを出発し、川を下ってザンクトゴアールを目指す。
 船内は結構混雑しており、我々は最上階のデッキに席を確保するが、手摺りのそばはすでに先客に占められており、その後ろ側から景色を楽しむこととなる。
 
 列車でオーバーヴェーゼルからやってきたところを今度は川から眺めるのだが、やはり船だとのんびり鑑賞できるのが助かる。
 
 船の方は適当に進み、古城地帯をゆっくりと北上していく。
 途中のカウプでは名物のプァルツ城が中洲に建っていたが、相変わらず修復中の様で以前にも増して足場が林立しており、ちょっと残念であった。
 カウプを過ぎると、朝まで泊まっていたアウフ・シェーンブルク城が見えてきた。
 自分たちが泊まっていた城を川から眺めるのもなかなか格別で有ったが、できることならまた二人でこのホテルに泊まりたいものだ。

 その後は船もあまり寄り道もせず、ローレライを過ぎると目的地のザンクトゴアールはもう目前だ。
 
ザンクトゴアールで船を下りると、ここでちょっと寄り道していきたいところだが、この後はフランクフルトに戻って明日の帰国に備えてお土産や自分の買い物を済ましておく必要が有ることから、先を急ぐことにしよう。
 船付き場のすぐ目の前に有る駅から荷物を預けたビンゲンまで各駅停車で移動する。
 ビンゲンでは荷物を引き出した後、フランクフルトへの一番速い列車を確認するため窓口で時刻表を打ち出してもらう。
 自分の予想ではマイツ経由のICが早いのかと思ったが、BAD KREUZNACH経由が早いとのことであった。
 どうゆうルートになるのかイマイチピンとこなかったが、とりあえず指定されたホームに止まっていた2両編成のディーゼルカーに乗り込むことにする。
 列車の方は定刻に出発し、ライン川を離れて、南よりのルートを進むようだ。
 最短コースのライン川沿いではないのかとちょっと残念ではあったが、初めて乗る路線なのでそれはそれで良しとしよう。
 30分ほどで乗換駅のBAD KREUZNACHに到着。
 乗り継ぎのフランクフルト中央駅行きまで約20分あるが、昼食を食べに行くほどの時間はないことから構内の売店でサンドウィッチを仕入れて、車内で昼食にすることにした。
 乗り継ぎ列車はほぼ定刻に到着し、やってきたのは来たのは急行型のディーゼルカーであった。
 車内ではいつものごとく1等車乗車するが、コンパートメントではなく、珍しくオープンシートであった。
 相変わらず進行方向を向いた席は妻に譲り、車内ではサンドウィッチにかぶりつきながら、フランクフルトを目指す。
 BAD KREUZNACHから1時間程度で、無事フランクフルト中央駅に16時前に到着。

 本日の宿は駅の北側に有る Interr Cityで、2002年年末に一度宿泊したことがある。
 基本的にはビジネスホテルなので、古城ホテルからに比べると一気に現実に引き戻された気がしてならならない。
 とりあえず買い物に行かないといけないので荷物を部屋に放り込むと、早速出かけることにしよう。
 ドイツは店の閉店間際での買い物は実質不可能なので、ちょっとだけ余裕を持っていかないと、思い切りいやな顔をされてしまう。
 とりあえず自分の模型と妻のバックを買いに地下鉄で中心部のレーマーへ向かう。
 最初に寄った模型店のホビーハスは過去に来たことが有るが日曜であったため、買い物ができなかったが今日は月曜のためしっかり開いていた。
 あまり時間がないので、さっさと欲しい物を注文するする事にしよう。
 とりあえず最近発売されたばかりのTEEラインゴルドのセットを頼むと、2種類有るセットのうちの片方しかないようだ。
 仕方がないので、とりあえず片方を押さえて次はICE3を注文すると、中間車のみで先頭車のセットがない。
 じゃあそれもあきらめてオーストリアの客車のセットは聞くとそれも売り切れ。
 後はお土産用にスターターセットを思ったら、これまた売り切れで、在庫はショーウインドウに飾ってある物のみとのこと。
 ショーウィンドウを覗いても欲しい物は全くなく、衝動的に頭を抱えて「オーマッガ!!」と叫んで店の人に笑われてしまう。
 結局TEEの3両組1セットのみを購入するが、残り3両がないと編成にならないので後ほど国内のヤフーオークションでも覗いてみることにするか・・・

 模型の買い物が終わるとここからは妻のお買い物タイムの幕開けとなる。
 とりあえずはBreeの財布を後2個買わないといけないので、歩いて5分ほどのBreeの本店に向かう。
 途中ヘンケルの店があったことから、お土産用に鼻毛切りを2個購入して、先を急ぐ。

 途中予定外の寄り道となったが、程なくBreeの本店に到着。
 ここでなら目当ての物がそろうだろうとタカをくくっていたが、結果は惨敗。
 さすがにここでないので有ればあきらめるしかなさそうだ。
 結局お土産用の財布は断念したが、すぐそばに有るゴールドファイルというドイツブランドの店で妻用のバッグを探すことになる。
 ゴールドファイルの方は店構えは結構な高級店と言った趣で、カジュアルな感じのBreeよりはかなり敷居が高そうだ。
 意を決して店内に突入し、店員に好みを伝えてバッグを見せてもらうが、イマイチ気に入った物が見つからないようだ。
 唯一興味を示したバックも結局は買わなかったが、途中までは買うようなそぶりを見せており、値段を聞くとかなりの高額ではあった。
 こちらとしても模型を買っている以上拒否権の発動は不可能であり、内心ビクビクしながらも気に入ったのならの買うように勧めることになるのだった。

 結局ゴールドファイルでも戦果は上がらず、この後どうするかと思案すると少し離れたところにアイグナーと言う別のブランドが有ることからそちらに行ってみることにする。
 ガイドブックを頼りに店の有るあたりに向かい、店が有る通りに出たとたんめざとく妻が店を発見するが、この時の私の感想は「・・・カナリ遠クニ有ルノニ何ンデソンナニスグ見ツケラレルデスカ?・・・」ということだった。
 たぶんこのときの妻の目は高空より獲物をねらう猛禽類の目をしていたに違いない。
 この旅行中は地理に関しては私に頼り切っていたはずなので、店の前までつれてこないとわからないだろうと思っていたのだがブランド物が絡むと女性は変わる物だと納得した。

 アイグナーの店内はゴールドファイルよりも幾分カジュアルな雰囲気では有ったが、バック類はなかななお値段であった。
 店員さんにあれこれ見せてもらったが、バッグも財布も気に入った物がないことから、あきらめて店を後にする。
 この後は会社や式に参列していただいた人たちへのお土産を買うべくデパートのKaufhofに向かう。
 とりあえずは地下の食品売り場でチョコレート類を大量に買い込むが、あまりの量のためレジをストップさせてしまい周りのお客に申し訳ないことをしてしまった。
 さらに量が多すぎて紙袋のたぐいでは帰国に耐えられないと判断し、別途キャリーバックを1つ羽目になり余計な出費が増えてしまった。

 後は店内に模型店が無いかと思ったが残念なことにここにはない模様。
 従兄弟の子供のお土産用にレゴブロックを買うとタクシーで一度ホテル戻ることにする。

 ホテルでしばらく休憩した後、最後の夕食をどうするかと思ったが、二人とも疲れて食欲があまりないことから駅のスナックコーナーでソーセージやハンバーグ、サラダを仕入れてホテルに戻って簡単な夕食にした。

 明日は11時の飛行機で日本に帰国だ。
 過ぎてしまえば毎度の事ながら短い旅行だ。