2007年 6月15日 20日目 ベルゲン観光2日目

 この日は前日のフィヨルド観光の予備日で天候が悪かったら今日に予定を変えるつもりでいたが予定通りに回れたことかから何も予定がない。
 一昨日回りきれなかったところ探して、ベルゲンをぶらぶら回って過ごすことにしよう。

 あわてて出かける必要もないことからゆっくり起き出し、10時過ぎにホテルを出発する。
 とりあえずはベルゲン水族館の先にある岬の辺りまで散策だ。
 ホテルからはそれほど距離もないことから、10分程度水族館裏の岬に到着。
 特に見晴らしがよいと言うほどでもないが、ベンチに腰掛けてしばらくは風景を眺めて過ごす。
 フィヨルドで海が穏やかなせいか、カヌーをこいでる人がいたりしてのどかな雰囲気だ。
 
 しばらくすると黒い中型犬を連れたご婦人が散歩やってくる。
 東洋人が珍しいのか、いろいろお話をさせてもらうことになるが、基本的には会話は妻の担当だ。
 そのうち会話に詰まったのか、中国をどう思うと質問されるが、私の方は思っているとおりに彼らは自己中心的だと答えると、どうも期待した答えと違ったようで困惑してしまったようだ。
 妻の方はやばい流れと思ったのか、個人個人にはいい人もいるとフォローしていたが、スカンジナビアの様に仲良くしないとと言うようなことを言っていた。
 10年前の私ならそのような優等生的な回答をしただろうが、最近の反日活動を見ていると共存は出来ないというのが私の考えだ。
 英語がもっと出来たら、旧ソ連と同じで覇権主義であることを説明したら多少は理解してもらえただろうが、そこまで言う語学力はない。
 もっとも遠い東洋の状態をこちらの人が正確に理解しているとは正直考えずらいので、この辺はしょうがないのだろう。
 
 その後は適当に当たり障りのない会話をしてご婦人とは別れる。

 岬を後にしても特に宛もないので、魚市場の方に向かうことにしよう。
 ホテルの裏側辺りまで戻ってくると、結構な商店街になっているので適当な店を覗いてみる。
 丁度冬物のセールになっているらしくセール品は結構安いが、別に無理して買うほどでもないのでそのまま店を出る。
  
 魚市場の辺りをぶらぶらして昼食用に屋台を品定めをしておくが、まだ昼には少し早いので、ブリッゲンの方まで歩いてみることにしよう。
 ブリッゲンは一昨日訪れているが、朝早かったので店などは余り開いていなかったが、昼前なので結構どの店も人が入っている。
 ブリッゲンに有るTingという雑貨屋により、お土産用に鍋敷きを購入。

 買い物も無事済んでブリッゲンの路地をしばらく散策したらもうお昼だ。
 一旦魚市場の南側にあるスーパーに寄って水と非常食用のスニッカーズを購入しておく。
 スニッカーズは後日、登山するときのために購入したが、明日、明後日は土日のためスーパーが空いていない可能性もあることから、早めに購入しておく。
 町の中にはコンビニも結構あるのだが、スーパーとの価格差が激しいことから、スーパーが空いているときは極力スーパーを利用するようにしていた。
 飲み物も調達できたし、再度魚市場に戻り昼食にしよう。。
 妻は気に入ったのか一昨日に引き続きエビのサンドウィチ、私は趣向を変えてフィシュアンドチップスにするが、ポテトが多すぎて食べきれない。
 二人で分けたが結構残ってしまったので、余った分はカモメにあげることにしよう。
 広場の外れで適当に放り投げるとあっという間にかもめが寄ってきて、すぐになくなってしまう。
 
 
 
 さて食事も終わり明日の高速船の切符の手配をしておこうかと思ったら、妻のズボンにトリの糞が掛かっていることが発覚。
 妻の方は気持ち悪いので、一度ホテルに戻り洗濯してくるとのこと。
 一度別れてホテルで合流することにするが、ユーレイルパスを持ってくることを忘れていたことが発覚。
 後から妻を追いかけて、一度ホテルに戻り洗濯が終わってから再度手配しに来ることにしよう。

 ホテル選択している間にこの後をどうするか思案のしどころだが、ガイドブックを見ていると町はずれにあるウルリケン山が時間が余ったときはおすすめと書いてあることから、そちらに行ってみることにしよう。
 ただバスでの移動となるがバス乗り場がよくわからない。
 ガイドブックそこまで書いてなければ片手落ちだろう。
 ホテルのレセプションでだいたいの位置を教えてもらい、フェリーの切符を買ってから魚市場そばのバス停に向かう事にしよう。
 高速船の切符売り場はホテルから魚市場に向かう途中にあり、明日の切符を無事購入。
 その後はバス乗り場に向かうが、どうも位置がよくわからない。
 しばらく魚市場の周りをウロウロするがどうも乗るべき系統の停留場ではないようだ。
 魚市場のそばにはインフォメーションが有るのでそちらに確認すると、やはりちょっと場所が違うようだ。
 ついでに降りるバス停を聞くとよくわからないようで、トンネルの手前で大きい病院が有るバス停で降りるらしい。
 仕方ないのでバスの運転手に聞くことにして、バス停に向かう。
 バス停に着くと丁度乗るべきバスが来たので、運転手にお願いしてロープーウェー乗り場で教えてもらうように頼む。
 しばらくバスに乗っていると、インフォメーションで聞いたとおり、トンネルが見えてきた。
 運転手さんがここで降りるように教えてくれたので、無事到着する事は出来たが、ロープーウェー乗り場ここから坂道を10分ほど上がったところだ。
 ロープーウェイの鉄塔が見えるので、そちらの方に上がっていくが、結構気温が高くなってきたようでちょっと暑いな。

 
 乗り場に着くと先ほど出発してしまったばかりのようで、次の便までは少し時間があるようだ。
 かなり小さなロープーウェーみたいだが、待っている人も少ないので大丈夫そうと思っていたら、中国の団体さんが到着していきなり全員乗れそうにない。
 やってきたロープーウェーはかなり小さく、12,3人も乗ったら一杯になりそうだ。
 結局団体さんも全員は乗り切れず、一部の人は後の便に回されてしまったようだ。

 ロープーウェーに乗っているのは5分ほどで、頂上の駅に到着するとき、ゴンドラがガイドに強めに当たったようで結構揺れた以外は特に問題なし。
 駅を出るとベルゲンの町が一望できるが、フロイエン山よりも標高が高いので見晴らしがいい。
 おまけに裏側は岩山のため木が生えておらず、荒涼とした風景が広がっている。
 山頂はちょっと風が強いが、以外と寒くなく、しばらくベンチに腰掛けて風景を眺めることにしよう。

 上から眺めていると結構登山をしていると人が多く、登山道を上がってくる人が絶えない。
 みんなここまで上がってロープーウェイで下山しているようだ。
 海も近くマリンスポーツと登山する場所に事欠かないようで、アウトドア好きの人には天国のような街だ。

 頂上の辺りも周りを一周出来るようなので、適当に散策してから駅に併設されているカフェで休憩するが、ガラス越しの日光でかなり暑い。
 適当なところで表に移動し、余り風の当たらない場所で休憩していく。
 カフェの裏には巨大なノルウェー国旗がはためいていることから、記念撮影をしてから下山しよう。

 下山後は先ほどのバス停から魚市場に戻るのだが、やってきたバスはかなり混雑しており、ちょっとしたラッシュの中、無事に魚市場に到着。
 
 さて本日はこの夕食を食べたら明日の移動に備えてホテルで荷物の整理を行う必要がある。
 結局魚市場近くのマックでハンバーガーを購入してホテルで食事する事になる。

 食後に何気なく明日の船の出発時刻を見ていたら、曜日を勘違いしていたようで出航の時刻が思っていたよりも早い。
 長い旅行で曜日間隔が麻痺していたためだが、気が付いて助かった。
 間違えたままだと2時間前に出航しており途方に暮れることになるところだった。

 明日は最終目的地、スタバンガーに移動だが、4時間の高速船での移動が気に掛かる。