タイ国鉄アソーク駅 |
この日はメークロン線の訪問日の天候が不順だった場合の予備日としていたため、特に予定は決めていなかったが、自由にバンコクを自由に動ける最終日ということで、東線と南線の乗り潰しを行うべく、7時30分頃ホテルを出発して、地下鉄スクゥインビット駅から北に一駅行った、ペチャブリー駅でタイ国鉄の東線に乗り換える。
タイ国鉄の東線は、エアポートリンクの高架下に路線があるというか、もともと東線の線路用地を使用して新規にエアポートリンクを建設したのであるが、真新しい高架線の下の、草むした単線の線路が悲哀を感じさせる。
東線アソーク駅のホームは上りと下りで踏切を境に分けており、列車の停車により踏切が遮断されたままにならないように工夫されている。
ただ、駅と言うには設備が貧弱で、まともな駅舎はないし停留場と言った方が正解かもしれない。
乗車するのは下り列車で、ホテル直近のこの駅より、スワンナプーム空港の先のフア・タケーまで乗車して、折り返しの列車でファランポーンまで、戻ることで乗車区間のネットワークを広げるのが目的だ。
さすがに東線の終点までは行く余裕がないので、今日は近場で妥協しよう。 |
アソーク駅に到着する東線上り列車 |
エアソーク駅上り列車 |
アソーク駅東線の下り列車 |
乗車する下り列車は8時20分の出発予定だが、単線区間のため通勤客を満載した上り列車の通過を待って、約20分遅れでやって来た。
乗車してみると、通勤方向とは逆のため、余り乗客はいない。
とりあえずボックス席を確保して、フア・タケーに向かうが、検札の車掌がやって来ないので結局無賃乗車となってしまった。
沿線はスワンナプーム国際空港の北側をかすめる路線なため、着陸してくる飛行機がよく見える。
ただし、よく揺れる車内から、望遠で飛行機の写真を納めるのは至難の業だ。
国鉄アソーク駅から、約40分で目的地、フア・タケーに到着。
周囲は住宅地といった感じであまり栄えてはいないようだ。
ただ不思議に思ったのは、アソークのあたりでは、単線だったのに対してこのあたりは、複線+単線の3線配置となっており、途中で分岐する貨物線を通過する貨物列車が思っていたより多そうだ。 |
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駅前を適当に見て歩くが特に何もなさそうなので、駅の窓口に向かい、ファランポーン駅までの切符を買うと、上り列車も遅れているようで、本来乗れなかった列車が5分後にやってくるようだ。 値段の方も7バーツと、近郊区間と言うことを考えても大分安いな。
やって来た上り列車に乗車し、滞在時間10分強のフア・タケー駅を後にする。
車内は通勤客で混雑しており、仕方がないのでデッキに立っていくことにしよう。
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往路と同様、空港に着陸する飛行機がやって来るが、今回は比較的近くを飛んでいたことから、カメラに納めておく。
ただ、やはり揺れる車内で取ったことから、フレームに入ってないものも多数撮れてしまった。
行きに乗車したアソークを過ぎるあたりから、徐々に降車客が増えたので、座席の方に移動する。
マッカサンの車両工場の脇を通過して、北本線へのデルタ線を一度分岐した後、北本線に合流して進路を南にすれば、終点ファランポーン駅はすぐだ。
終点ファランポーン駅への到着は10時30分頃で、途中で降りる乗客が多かったようで、終点到着時は車内がガラガラとなってしまっていた。
この後は、一端ホテルのそばまで戻り、お土産用のタイシルクを購入するため、スクゥインビットに有るシナワット本店に移動する。
タイシルクと言えばジム・トンプソンが有名だが、値段の方は別格過ぎて手がだしずらい。
その点シナワットは品質も良く、値段も手頃と言うことで、日中に買いに来るため、一度ホテルそばまで戻ることにした。
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店の方はすぐに見つけられ、目当てのタイシルクのスカープとネクタイを購入。
ただ、思ったほどは品揃えが多くないような印象を受ける。
シナワツトを後にすると、一端ホテルに戻り、荷物を置いてから、改めてファランポーンに地下鉄で移動するのであった。
今度の目的地は、タイ国鉄南線のバーンスージャンクションからタリン・チャンまでの区間で、先日ナムトク線を乗りに行った際にショートカットして未乗区間となっているため、タリン・チャンの先まで行ってみる。
列車の本数はあまり多くなく、帰りの列車を考えると、ナコン・パトーンまで行って戻るのが良さそうだ。
駅の窓口でナコン・パトーンまでの乗車券を購入すると、座席指定のようで61バーツであった。
今度は値段的にエアコンカーではないだろう。
切符のを確保した後は、駅のフードコートでカオマンガイの昼食にし、13時に出発するタイ最南端のスンガイ・コロク行きの第171快速列車の出発まで、再度駅構内を探索させてもらおう。
適当なところで、列車に向かうが意外と昼飯の量が少なかったので、構内の売店でつくねを購入し、車内で食べることにしよう。
つくねの方は、甘辛いタレがついていて、結構いける。
乗車する快速列車は最後尾の2等寝台車のみエアコンがついているだけで、その他の車輌は非冷房のようだ。
1日近く走る列車のためか、ちゃんと食堂車も連結されている。
私が乗車した11号車は結構古そうな客車で内装は木製だったが、車内の座席はそれなり新しいものが備わっており、以外と綺麗な回転式リクライニングシートであった。
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列車の方は若干遅れ気味で出発したものの相変わらず駅構内の外れでは必ず停車するのは、ファランポーン駅を出発する列車の決まり事なのだろうか?
構内の外れには、日本から譲渡された12系客車を改造した列車が留置されている。
ちょっと苦しかったが、12系を写真に撮れて満足ではある。
でもそういえば、キハ58系もこちらに来ているはずがだ、見かけなかったな。
24系寝台車や14系座席車については、ファランポーンの留置線の奥の方に結構止められていたが、結局キハ58系については目にすることがなかった。
バーンスージャンクションで北本線と別れ、進路を西に取るが、先日から気になっていた真新しい高架橋が線路に沿って続いている。
一応電化可能なような施設となっているが、いつ頃開業するのか、ちょっと気になるところだ。
駅などの建築工事も完了しているようだし、いつでも開業できそうな気がするが。(2週後に仕事で来た際に確認したら、レッドラインとのこと。) |
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意外とバンコクから時間が掛かり、ナコン・パトーンに到着したのは15時ころだ。 とりあえず駅の窓口の折り返しの列車の切符を買おうとすると、上りのファランポーン行きは大分遅れており、切符の発売は17時からとのこと。
トンブリ行きについては、16時頃に到着なので、30分後くらいから切符を売るようだ。
1時間程度は時間があるようなので、駅前の通りを真っすくで歩いてみることにしよう。
結構大きな町のようで、駅から続くメンストリートには結構屋台が建ち並んでいる。
駅から200m程度進むと、正面に巨大な仏塔を持つお寺が見えてきた。
中に入る気は無かったので、正面入り口から写真だけ撮って駅に戻ることにする。
途中の屋台で、小さなホットケーキにクリームを挟んだお菓子があったことから、1個購入して、駅に戻ることにしよう。
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駅に戻ると暑い中歩いたせいか、手持ちの水も無くなってしまった。
駅併設の売店で水を購入するが、あまりの暑さにあっという間に1本が無くなってしまう。
15分程度でまた買いに戻ると店のおばさんがもう飲んだの?とちょっと驚きつつ、笑ってもう一本を出してくれた。
そろそろ切符を購入しようと窓口に向かい、値段を確認すると普通列車のためか14バーツとまたも格安であった。
どうもファランポーンでは外国人となると高いチケットを売る傾向にあるようだな。
まあ行きと帰りでいろんな種別に乗れるのでそれはそれでよいのが、何となく外人からはボってやろうという感じがしないでもない。 |
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トンブリ行きは20分程度遅れていたようたが、駅の案内はその遅れを含んで案内しているようで、電光表示の通り16時頃にやって来た。 列車に乗り込んだ頃から大分雲行きが怪しくなっていたが、走り出してしばらくすると激しいスコールが降ってきた。
さすがに窓を開けっ放しにするわけにはいかないので、とりあえず雨が吹き込まない程度まで、窓を閉めるが、故障してしめられない窓も何カ所かあり、そういったところは水浸しになるがどうしようもないようだ。
列車は激しい雨の中を淡々と進み、17時20分頃終点トンブリに到着。
トンブリで降りると雨の方は多少小降りになったが、まだやんではいない。
もともと他の公共交通機関と接続されていないトンブリ駅からバンコクの中心部に戻るのはタクシーしかない。
この雨のため、空車のタクシーが激減してしまい、30分ほど待って、何とか確保して、BTSのラーチャ・ティーウィー駅にむかってもらう。
しかし雨降りと、夕方のラッシュにあたり、渋滞がひどく、1時間ほどかかってしまうのだった。
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BTSに乗り換えた後は、アソーク駅に向かい、昨日と同じくロビンソンデパートの地下のフードコートで夕食にする。
タイ最後の晩餐はエビチャーハンにしたが、予想外においしかったので、ちょっと得した気分だ。
食後はホテルに戻るが、正直疲れて歩くのがめんどくさいことから、BTSのアソーク駅から、近い距離ながらバイクタクを利用してホテルに戻る。
明日は早朝の便で帰国することから、荷造りをして早めに就寝することにしよう。
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本日の移動経路
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