2013年 7月6日 1日目 バンコク移動日

成田出発 TG677便 NRT→BKK A380-800
   本日より急遽決定した夏休みのタイ旅行だが、手配した飛行機は夕方出発のタイ航空のため午前中に散髪してすっきりしてから午後一番で成田空港に向かい出発する。
  いつもならマイルが貯まるJALかONEWORLD系の航空会社を選ぶところだが、今後のタイへの出張も複数回有ることと、会社での出張はタイ航空になる公算が高いことからスターアライアンスでのマイルを加算可能なようにしておくべくANAのマイレージカードも取得していたため、値段が安かったタイ航空の夕方便を今回は選択していた。
 それに夕方発のタイ航空TG677便はA380が使用されているため、今回初のA380に搭乗というのも個人的には楽しみなことの一つであった。

 成田空港には3時前に到着し、チェックインも特に問題なく、出国審査と順調に進んでいくが、途中の案内表示でゲートを確認していると30分ほど出発が遅れるようだ。
 出発ゲートの46番に到着するとまだ搭乗機は到着していないようで、ANAのB777が駐機していた。
 出発まではしばらく時間があるのでゲート付近のイスに腰掛けて待っていると、ようやく17時位になってバンコクからの便が到着だ。
 これから出発準備では30分くらいの遅れでは済みそうにないので、バンコク到着は深夜になってしまいそうだ。
 もっとも本日はバンコクへ移動してホテルに入るだけなので大して問題はないが、明日は早朝から列車で移動を考えていたので、睡眠時間が削られてしまいそう。
 
 意外に折り返し準備を早めにすませたようで、搭乗開始は18時前には開始され、18時頃には出発準備を終わらせたようだ。
 折返し準備の短さだけならLCC(格安航空会社)並の短さだが、世界最大の航空機にしてはとてつもなく早いのではないだろうか。
 今回の座席は1階席翼上の左側窓際で、搭乗率は6割程度と言ったところ。
 さらにはラッキーなことに窓際3人掛には私一人しかいないので、食事が終わったら横になって眠らせてもらうことにしましょう。
 
 今回の離陸滑走路は、16Rからで先発機が3機ほどいるようですんなりと離陸までは行けないようだ。
 それでも16Rに近い第一ターミナルからの出発なので、いつもの第二ターミナルからの出発に比べればタキシングの時間は圧倒的に短い。
 離陸時おいてはいつも機外カメラにして、前方を見るのが楽しみなのだがA380の場合だと、垂直尾翼の上部にカメラが取り付けられているため、自分の機体も画面内に映し出されるのが初めての経験で新鮮である。
 もっともカメラの解像度が低いので画面を見ていると古いフライトシミュレーターの画面を見ているような錯覚に陥る。
 そのうちこちらの離陸のとなるが、離陸時のエンジン音は大分静かで、いつものB777に比べるとこれで離陸出力の音なのかと拍子抜けしてしまうほどである。
 加速自体も機体が大きいためか多少物足りない印象を受けていると乗客が少なめなためか、滑走路の2/3程度で離陸した。
 ただしこれまでよく乗ったボーイング機に比べると飛び立ったと言うより、宙に浮きましたと言った感じで離陸上昇も大分ゆっくり目な印象で、いつも離陸滑走時にGが掛かるのが好きなこちらとしては物足りない。
 離陸してしまえば後は特にすることもなく、進路を南西に取ると、高度12900mで巡航となる。
 ただ機外カメラを表示させていると機体が旋回する際にどうも画面の動きと実際に体感するGに違和感が有り、何度も旋回しているところを凝視していると酔ってしまいそうになるのが意外だった。

 巡航に移ると早速食事となり、本日の食事の方は和食とタイカレーと言うことなので、タイカレーをチョイス。
 食後は映画でもと思ったが、好みのものは無いようだ。
 もともと映画とかあまり見ない方だし、一般的なラインナップでは見る気が起きない。
 
 食後は横になってしばらく寝ていくが、気流も安定しているようで途中でベルトサインが点灯するようにこともなく、順調に飛行を続けていく。

 ルートの方は太平洋から沖縄上空、台湾南端をかすめて南シナ海に入り、ベトナムのダナン近辺からインドシナ半島に入る。
 出発の遅れを取り戻すために速度を高めにしているのか、偏西風の影響を受ける西行きの飛行なのに、対地速度が1000km/hに届きそうな位速度が出ている。
 もっとも偏西風が強かったら風速と対地速度を合算した対気速度が音速を突破してしまうことからこの日は偏西風の影響が無かったのだろう。

 タイのフリーラム近郊で降下を開始し、現地時間の22時過ぎに無事バンコクスワンナブーム空港19L滑走路に着陸。
 途中横になって寝て行けたので、あんまり疲れることもなく飛行機を降りると、入国審査もガラガラで荷物の受け取り場所までは、非常にスムースに移動することが出来た。
 もっとも預け入れ荷物が出てくるのはしばらく時間が掛かるため、税関を抜けることが出来たのは、23時を回っていた。

 とりあえず前回の手持ちバーツも多少持っているが、今後の移動のタクシー代と電話用のSIMカードを買ったらほとんど残らないので、とりあえず2万円分を両替する。
 去年は円高だったので、1万円で4000バーツくらいになったが、今回は3000バーツを切ってしまっているので、意外と滞在費が高くなるかもしれないな。
 
 両替後はいつものごとく、電話会社DTACのブースでHappy Tourist simの1週間無制限プランを購入し、出発階に移動してから出発客を降ろしたタクシーを捕まえてホテルに向かうことにしよう。
 早い時間帯あればエアポートリンク(鉄道)を使うのだが、この日は到着時間帯も遅いし、結局最後はタクシーになりそうなので今回はホテルまでタクシーでさっさと移動することにした。
 通常であれば、1階のタクシー乗り場から乗るべきなのだろうが、昨年の出張でそちらを利用した際にはいきなりメーターを使わないタクシーに遭遇したため、車内でもめた経緯もあり、客を降ろして帰るタクシーを捕まえた方が、多少マシでは無いかと考えたためである。

 案の定の帰りの客を捕まえたいタクシーから声が掛かるが、交渉してみるとファランポーン駅まで500バーツとふざけた値段を言ってくる。
 これまでの経験で空港からファランポーン駅まではメーター250〜300バーツ程度だろうと予想していたので、メーターで行けと言ってあくまで強気を押し通して、ドライバーに渋々了承させる。
 一応高速を使うか聞いてくるので、別料金なのは知っていたので、そちらについては別途支払うことで、ファランポーン駅前のバンコクセンターホテルに向かってもらう。
 一応遠回りなどしないように地図で現在位置を確認しながら、20分ほどの乗車で無事ホテルに到着、メーターはこちらの読み通り、250バーツだったので、300バーツをチップ込みで支払い、別途掛かった高速代と合わせてタクシー代は370バーツであった。

 ホテルに到着したのは、24時前でチェックインも問題なく、部屋に入ると日付が変わっていた。
 明日は6時前の列車でカンボジア国境の駅アランヤプラテートまで往復するため、ホテルそばのコンビニに飲み物を買いに行ったら、早々ら就寝することにするのであった。

本日の移動経路