HAV始発駅 Bathyany ter駅
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本日の起床も朝4時過ぎと相変わらず時差ボケは解消しない。
昨日の朝の件で、妻にお小言をいただいたので、起こさないよういつも以上に慎重に喫煙をしに表に出て行く。
昨夜のうちに今日の行動を考えた結果、ツアーバスでゲッレールトの丘に再挑戦することと、リバークルーズに行き、その後は西駅に買い物に行く、妻とトラムの写真を撮影しに行く私とでしばし別行動となる予定だ。
ただし、ツアーバスの動き出す時間は結構遅く、我々が乗車しようとしたエルジュベート橋近くの停留所に最初にやってくるのは10時30分だ。
それまでホテルで待っているのももったいないので、ブタペスト北部のセンテンドレまで路線が延びている近郊電車HAVに乗ってから、国会議事堂付近を観光して、バス乗り場に向かう事としていた。
朝食は相変わらず6時30分からなので、レストランが開くと同時に食事をして、7時過ぎにはホテルを出発する。
HAV始発駅はBathyany ter駅で地下鉄2号線と接続していることから、ホテルそばの駅から2号線に乗車してBathyany ter駅に向かう。
駅構内は月曜朝のため通勤客でそれなりに混雑しているが、みんな何となく職場に向かうのが憂鬱そうな顔をしている。
7時半過ぎにBathyany ter駅に到着し、地下駅となっているHAV乗り場に行くと、2面3線の構内は何となく日本の私鉄のターミナルに似ているような感じがする。
列車は10分間隔程度で運行されており、結構な頻度でやってくるようだ。
すぐに発車する列車は時間的に余り余裕が無く、座れるかどうか分からなかったため、二本目に出発する列車に席を確保して発車を待つ。
別のホームには到着列車が入線してくるが、通勤時間帯のためどの列車もそれなりに混んでいるものの、日本のように乗客がギュウギュウ詰めになるのにはほど遠い。
列車は7時45分頃出発し、隣駅のMargit hid budai hidfd駅を過ぎると地上区間に顔を出し、ドナウ川に沿って北上していく。
ここの車両は吊り掛け駆動方式のため、力行すると独特の轟音が床下から聞こえてくるので非常に楽しい。
今回の乗車区間はブタペスト市内交通券が有効なBekasmegyer駅までで、そこから先はブタペストの市内交通券の範囲外のため別料金となる。
Bekasmegyer駅は路線のほぼ中間で乗車時間は20分ほどだ。
付近は住宅地となっているが、市内に向かうのとは逆方向のため、車内は6割くらい座席が埋まっている程度の乗車率だ。
反対方向に向かうホームで待っている人はそれになりに多いので、帰りは座れないかもしれない。
8時10分頃には、目的地Bekasmegyer駅に到着、ここの駅は折り返し列車が設定されている関係か構内が広く、市の中心からやってくる列車の写真が撮りやすいことから、次の列車の到着まで粘って写真を撮らせて貰う。
駅周辺はベッドタウンで観光地のようなところはないが、そのまま折り返すのも芸が無いので、とりあえず駅前付近の散策することにしよう。
地下道を抜けて駅の東側に出てみると、バス停があるのと、ちょっとした商店街の様になっている。
でも売られている物は青果ばかりで、同じような野菜ばかりが並んでいるが結構各店にお客は来ているようで、結構繁盛しているようだ。
商店街の中にはABCマートも有ったことから、市場価格の調査のため、妻はそちらの探索に向かう。
私の方は周りをうろついてみるが、商店街の他は同じようなアパートが立ち並ぶ典型的なベツドタウンのようだ。
妻の方は水とスニッカーズが安かったようで、買い物を済ませて戻ってきた。
そろそろ時間もいい具合なので、市内中心部に戻ることにしよう。
妻には興味なさそうなところまで連れてきたので退屈していたかもと思ったら、ハンガリーの市民生活が垣間見れてそれなりに楽しんでくれていたようだ。
帰りの電車はこの駅が始発のようで、席については難なく座れた。
それに通勤時間帯からズレるのか、途中駅からの乗客も多くはない。
9時過ぎには地下区間の最初の駅、Margit hid budai hidfd駅に到着し、トラム4号線に乗り換えるため、下車する。 |
Bekamegyer駅
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Bekamegyer駅に進入する下り列車
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駅前商店街(店は八百屋ばかり)
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商店街のキオスク |
Margit hid budai hidfd駅
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トラムに乗り換え、ドナウ川を挟んだ東側のJaszai Mari ter駅でトラム2号線に乗り換え国会議事堂方面に向かう。
この停留所は後で妻が単独行動の際に乗り換えるので、西駅への行き方を詳しく説明しておくが、2日前にも乗り換えているのにどうやら余り覚えていないようで、単独行動の際に大丈夫か、一抹の不安は残る。
一応非常用にスマートホンにオフライン地図を入れて使い方を伝授しているものの余り積極的に使いたがらないので、操作の方もちゃんと理解しているのか疑問だ。
まあ過去の旅行でもこちらの心配をよそに特に迷う風でもなかったので、取り越し苦労だとは思うがいろいろと用意してもあんまり使う気が無いようで、こちらの熱意が伝わらないことがもどかしく感じられる。
トラムの2号で国会議事堂前で下車して、しばらく国会議事堂を眺めた後、鎖橋とエルジュベートは市の中間付近にあるリバークルーズの船着き場の下見をしてからエルジュベート橋付近のバス乗り場に移動する。
ただしまだバスの時間までは多少あることから、バス停近くのカフェでしばらく休憩していく事にしよう。 |
国会議事堂脇のモニュメント
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国会議事堂
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ゲッレールトの丘
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丘の上からの眺め
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カフェでの休憩の後、10時30分の観光バスに無事乗車。
昨日通った王宮などを経由してゲッレールトの丘に着いたのは、11時10分頃であった。
やはり遠回りするので直線距離では1kmも無いがずいぶんと時間がかかる。
バスはここで10分間停車しているが、ゆっくり見たいので下りは1本後のバスにすることにして展望台の方まで上がって行くことにする。
展望台まで途中写真を撮りながら10分ほどで到着、一番奥の展望台には結構大きなモニュメントがあり、大戦時のソ連兵の慰霊碑として建設されたようだ。
展望台からの眺めはすばらしいのだが、まだ完全に天気が回復していないのが残念なところ。
まあ昨日に比べるとだいぶ回復傾向なので、この後は雨の心配はいらなさそうだ。
11時30分頃バス乗り場に戻ると乗り場にバスが待機していることから早速乗車するが、今回は次の停留所で降りるため、2階には上がらず1階に席を確保する。
このときバス会社のスタッフの女の子が運転台脇に立っていたのだが、短めのTシャツにジーンズをズリ下ろし気味にはいているらしく、「お姉さんお腹が見えてますよ」と思っていたら、彼女が後ろを向いた瞬間衝撃の事実が判明する。
お尻の位置からジーンズはちゃんと穿いており、Tシャツが短いのではない!胴がかなり長いのだ!!
先日のズボンの裾上げ不要なこともあり、この時ハンガリー人は足が短いということを確信した。
これまでは欧米人は足が長いという先入観が有ったことから、結構自分の中では大発見であり、この国ならコンプレックスを感じずに生きていけそうだと強く思うのであった。 |
ゲッレールトの丘のモニュメント
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トラム2号線
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丘の上からの眺め |
リバークルーズ
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リバークルーズ ボート乗り場
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観光バスをエルジュベート橋付近の停留所で下車すると、先ほど下調べしておいたリバークルーズの船着き場へ向かう。
時間はそろそろ12時になりそうな頃で、12時出発のクルーズには無事間に合いそうだ。
とりあえず待機所に入ると乗船客はここに並ぶようにとの表示があるので、それに従い並んでいるが乗船させるときはその辺は結構いい加減で、先頭で並んでいたが順番としては結構後回しになってしまった。
それでも2階テラス席の最前列を確保して約1時間のクルーズに出発する。
最初はドナウ川を北上して鎖橋を通過、マルギット島の船着き場に寄った後、進路を南に変更する。
結構風は冷たいものの何とか耐えられるレベルで、最初は曇っていたがクルーズ後半には天候が回復していた。
ただこの時は調光式のサングラスをかけていたため、いつまでたっても天気が回復していることに気がつかず、サングラスを外して初めて良い天気になっていることに気がつくのだった。
マルギット島からは南の自由橋まで南下後、再度北上して当初の船着き場に戻ってくる。
景色としては川の上から見るとまた印象が異なるが、基本的にこれまで回った箇所を再度回る感じであるため、新たな発見は基本的には何もなかった。
それにガイドが流れるものの英語とドイツ語のみなので、英語部分を必死に聞いているとそちらに気を取られて景色には余り集中できない。
そのくせ必死で聞いた英語の解説も少したてばほとんど記憶無いというのが悲しいところではある。 |
漁夫の砦
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王宮 |
鎖橋 |
国会議事堂
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昼食の後、自由行動
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リバークルーズを終えた後は昼食ということで繁華街のヴィーツ通りあたりをうろうろした後、適当なレストランに入ることにする。
しばらく表にいたのでオープンテラスではなく店内の席にするが、入ってみると店内は日本人ツアー客で占められていた。
メニューの方は、私は豚のソテー、妻は海老をチョイスするが、出てきた料理はよい物の皿がボールの様に深くなっており、非常に食べにくい。
味の方はまあまあといった感じだが、ここでも感じたのはハンガリー料理は比較的薄味でパンチに欠けるという点だ。
食事を終えると時間はそろそろ14時だ。
食後は妻をトラム2号線の停留所まで送り届け、西駅への行き方を再確認したのち、16時にホテルに集合で一端分かれる。
こちらは徒歩で、エルジュベート橋に行き、トラムと鎖橋が撮れるアングルを探す。
意外とトラムの線路沿いのドナウ川には船が係留されており、写真にすると結構ゴチャゴチャしている。
トラムの架線柱の処理もなかなか難しいし、思ったような写真が撮れない。
しばらく橋の上で場所を変えながら撮影していたが、納得のいく写真が撮れそうもないので、トラムの線路沿いに鎖橋方面に北上していく。
途中の停留所などから写真を撮りながら順次北に向かい進んでいくが、鎖橋とトラムがうまく撮影できる場所というのは限られるようだ。
結局鎖橋の最寄りの停留場から何とか橋とトラムを絡めて撮るが、完全に納得がいくほどではなかった。 |
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妻との約束の時間まで、それほど時間はないものの、ギリギリ国会議事堂までは行って撮影する位の時間はありそうなので、トラムに飛び乗り移動する。
国会議事堂とトラムを絡めて撮るのは光線的にちょっと難しそうなので、その辺は割り切り、国会前の池とトラムを組み合わせて写真に納めていると、そろそろ約束の時間が近づいてきたようだ。
国会議事堂には地下鉄2号線が通っているので、ホテルの有る駅まで1本で帰れる。
ホテルに戻り、部屋に着いたのは16時ちょうどで、妻の方はてっきり遅刻してくるものと思っていたが時間通りに帰ってきたのは以外だったらしい。
妻の方も無事西駅に到着し、買い物も予定通り済ませたが、ホテルそばのSPARの上の階でもっと安く靴が売られていたことを買い物が終わった後に発見してちょっと悔しそうではあった。
この後は、ホテルに近いN.Y Cafeでお茶をした後、観光バスのナイトツアーに参加する予定だ。 |
New York cafe |
店 内 |
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カフェの方は、結構混雑しているが、席については問題なく案内される。
店内の内装は豪華で、この内装を見学にくる観光客が主なお客らしく、観光客の利用が多いようだ。
店内は利用客は撮影可能だが、利用者以外は店内での撮影は禁止されている。
もっとも入り口で係が案内するスタイルなので、写真だけ撮りに店内には入れないようになっている。
昼食から余り時間は経過していないものの、それなりに歩いて疲れたことからここでもケーキを食べさせて貰う。
ただし、ガッツリと甘い物はきつそうなので、比較的あっさり系のチーズケーキが有ったことから、それを選ぶ。
店内では40分ほど休憩した後、ナイトツアーに備え一端ホテルに引き上げる。
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ナイトバスツアー
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エルジュベート橋とゲッレールトの丘
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ナイトバスツアーは19時15分にリバークルーズの船着き場あたりから出発するが、正直、停留場の正確な場所は分かっていなかった。
とりあえず余裕を持って行く必要があることから、18時30分頃ホテルを出発する。
行き方としてはエルジュベート橋付近から歩くのが近そうだということで、普段は余り利用しない路線バスを使うことにする。
ホテルの前を通過するバスは全てエルジュベート橋の停留所を経由するらしいので、とりあえず最初に来たバスに乗り込むが、1つ目の停留所でいきなりほとんどの人が降りてしまい、他には何となく怪しい感じの人が2,3人いるだけとなってしまった。
どうも様子がおかしいと思っていたら、他の路線バスがガンガン追い抜いていくので直感的にこのバスではだめだと思い、大急ぎ降りてホテル前のバス停に引き返す。
改めて乗り込んだバスは問題なかったようで、18時55分頃には目的のバス停に到着する。
時間的にはまだ多少余裕があるものの、ツアーバスの乗り場を探さないといけないので、急ぎバス乗り場と思われるあたりで探索を行う。
結局バス乗り場はリバークルーズの船乗場の真ん前であったが、案内の地図では場所が分かりづらく、間違いやすいような気がする。
ツアーバスの方はどうやら2階席は満席のようで、出遅れたかと思ったが、利用者が多いので急遽1台追加となった模様で、我々は結構余裕がある2台目のバスに乗車する。
天気の方は相変わらず雲が多いものの、雨にはなりそうもないので、昨日のような悲惨なことにはならないだろう。
2階席に陣取り、席に座っていると昨日の豪雨で座席が濡れているから注意と放送があった。
言われてみれば、何となく湿っぽい様なと思ったが、気がついたときにはズボンに結構染みてきてしまっていた。
まあビショビショというほどでもないので、我慢していくが、昨日の雨はよほど想定外で有ったのだろう。
バスは予定通り出発して、ミュージアム通りを経由してデアーク広場〜コシュート・ラヨシ通〜エルジュベート橋と進んでいく。
正直前半部分は余り見所らしき物がないような感じがする。
ドナウ川を渡りブダ地区にはいると、午前中に来たゲレールトの丘に上がって行く。
丘の上では撮影タイムということで15分ほど停車するので比較的近めの展望台まで、写真を撮りに一端下車する。
夜のブタペストはライトアップされ、なかなか迫力のある夜景が広がっている。
しばらく写真を撮ったり景色を眺めていたが、適当なところでバスに引き上げる事にしよう。
丘を後にするとその後のルートはドナウ川沿いを回るコースとなるが、基本的に信号以外では止まらないため車内から写真を撮ってもブレブレとなってしまう。
そのため基本的にはおとなしくガイドを聞いて風景を眺めるだけとなる。
その後バスは21時前にリバークルーズの船着場に到着してツアーは終了となる。
本日の観光の予定はこれにて全て消化したが、明日からの移動に必要な列車のチケツトを買いに行く必要がある。
東駅までバスで移動し、地下の切符売り場で明日のミシュコルツ行きの1等車のチケットを入手したら地下鉄でホテルに戻り、明日からの移動に備えて荷物の整理をしておく。
食事については結構遅い時間にケーキを食べたため、食欲がないことからパスさせてもらう。
明日でブタペストとお別れだ。
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自由橋
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ゲッレールトの丘からの夜景
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ゲッレールトの丘からの夜景
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王宮
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本日の移動経路
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