2016年 9月29日  Singapor移動日

本日の移動経路


 本日は昼前の列車でクアラルンプールを発ち、シンガポールへ移動する。
 もう少し早い時間に出発する列車があるのではないかと思い、駅で確認したが無いようだ。
 ホテルのチェックアウトまでは時間があるが、さすがに午前中をホテルでじっとしているのももったいないので、KLラピッドに乗ってみるため、ホテルで朝食を取った後、8時前にKL Sentralに向かう。
 路線図を見た結果、Gombakまで向かうのが距離的には手頃だったので、そちらまで乗車する。
 KL ラピッドは2両と4両編成が混在して運行されており、やってきた2両編成の列車は結構な混雑だった。
 ただ乗車したKL Sentralの辺りはオフィス街となっているので、しばらく乗車したら車内は空いてくるだろう。
 先頭に近い辺りに乗車したが、この路線は完全自動運転で運転室が存在しない。
 全面の窓まで客室となっているのだが、座席に座ると全面展望はほとんど期待できない。
 乗車してから3駅程度で下車客が多くなり、座れるようになったため座席に座って乗車していくが、周囲はベッドタウンという感じになってきた。
 結構途中に地下区間も有ったりとそれなりにアップダウンが多い路線のようだ。
 終点に近づくと不思議なことに、下車客より乗車客が多くなってくる。
 終点にもオフィス街が有るのかと思いつつ、終点のGombakに到着すると、下車せずそのまま折り返していく乗客がかなりいる。
 終点に近い駅からそのまま乗っても座れないので、いったん終点まで引き返すというのは日本でも良く問題となっているが、どこでも考えることは一緒の様だ。

 駅前に出てみると完全に新興住宅地の駅といった趣で、駅前にはパークアンドライドの大きい駐車場とバス乗り場だけといった物しか目につかない。
 まだ多少通勤時間帯に掛かっているためか、キスアンドライドで車で駅まで送ってもらう人も結構な人数がいる。
 
 適当に駅前を見ていたが、特に何もないことから適当なところで引き返すことにしよう。
 ホームでは整然と列が出来ていることから、4両編成の先頭車辺りで待っているだが、最初にやってきたのは2両編成だったため、当然車両は来ないので1本やり過ごして、次の列車でKL Sentralに戻る。
 一応先頭直後の先には座れたが、前面の窓は全く見えない。
 結構混雑しているので、おとなしく席に座っての移動となる。
 車内の銘板を確認したところ車両はボンバルディア製の様だ。
 自動運転のロジックのためか、結構頻繁に速度調節している印象があり、結構前後動がある。
 KL Sentralには9時過ぎに戻ってきたので、一度ホテルに戻り、出発の準備をすることにしよう。

 ホテルのチェックアウトは11時30分頃で、KL SentalのETS乗り場に向かう。
 列車は11時59分発の予定だったが、遅れているようでまだ改札は開いていない。
 しばらく改札の前で待ちつつ、案内の表示を見ていると、そのたびに送りが増加しており、結局12時15分頃に列車が到着してホームに入れるようになった。
 この駅は下車客がホームを出るまで乗車客をホームに入れないシステムとなっているようで、置き引き対策などには有効だろうが、列車が遅れているようなので速く車内にはいるようにせかされる。
 乗客がみんな小走りに列車に乗り込むと直ぐに出発となり、Gemasを目指す。
 本日の列車はGemas行きのETS 9201列車で一昨日Butter worthから乗ったのと同じ列車である。
 シンガポールまでは電化区間が繋がっていないので、途中のGemasで連絡列車に乗り換える必要がある。
 Gemas到着は14時過ぎなので、乗車時間は2時間程度である。
 ただ余り遅れると、接続列車との乗り継ぎ時間が多少はあるものの、遅れの程度がひどいとちゃんと接続してくれるか心配ではある。
 出発後はしばらく空港連絡線と併走して走るがクアラルンプール近郊のコミューターが前を走っているのか、余り速度か上がらない。 
 適当なところで、ビュフェに行き、昼食とさせて貰うが、メニューは一昨日と同じ物しかないので、今回は麺を頼んでみる。
 その内速度が上がり、やっと最高速度で巡航するようになる。
 昼食後は車窓を眺めて過ごすが、基本的に周囲はアブラヤシの畑か、荒れ地といった感じ特に目新しいところはない。

 乗換駅のGemasには途中遅れを回復したのか、5分遅れの14時20分頃到着。

 

 接続の43 Shuttle列車は14時50分の出発だが、まだホームには入線していない。
 一度駅前の様子を見るべく外に出てみるが、この駅も東海岸線の分岐する要衝のはずだが、運転上のジャンクションであるのみで都市として大きくないようで、駅前はほとんど何もない。
 その内シンガポール方面からDLに牽引された客車列車がやってきたので、ホームに向かうことにする。
 
 列車はシンガポールから到着したShuttle列車でそのまま機回しを行い、出発する模様だ。
 ここまで電車ばかりだったが、ここでやっとマレーシアの客車列車に乗車できる。
 編成は電源車1両に客車が6両の構成のようで客車はステンレス製で車内もなかなか清潔に保たれている。
 一応ビュッフェ車両が連結されているようなので、後で覗きに行ってみよう。

 列車は定刻の14時50分にGemasを出発する。
 線路はこれまでの複線電化から単線非電化となり、これまでの路線と異なり、線路際まで樹木が生えており、車両と接触しそうな勢いだ。

 乗り心地の方は多少揺れるようにくなった印象を受けるが、特にひどいという感じではない。
 車内は4割程度の乗車率といった感じで大分閑散としている。
 ただ席と窓の位置が良くなく、外が見れる席とみれない席がある。
 通路の向かい側の家族ずれが外が見える席に移動したのを見て、こちらも移動させてもらう。
 途中検札があったので、車掌さんに確認した移動しても特に問題ないとのことなので、このまま行かせてもらうことにしよう。

 適当なところでビュフェに行ってみるものの、車両が連結されているだけで、営業はしていなかった。
 これはJB Sentralに着くまで何もなしかと思ったが途中のPaloh駅でしばし停車するようだ。
 車掌さんに時間は大丈夫確認すると買い物をするくらいは大丈夫なようなので、構内の売店で飲み物とちょっとしたお菓子を購入する。
 同じ車両の家族ずれもこちらで食料を買い込んでいるようだ。
 車内に戻り、ちょっと話してみるとこの家族もシンガポールまでいくようだ。

 その後列車の方は、途中駅にたまに停車しながら、一路南下を続ける。
 車窓は余り代わり映えしないが、車内の冷房があまりにも強烈なため、時たま非冷房のデッキに出て、体を温めないと凍死してしまいそう。

 大分南下して日が傾いた頃、速度を落として徐行していたので不思議に思っていたら、最近脱線したばかりの貨車がとなり転がっていた。
 
 その後は列車は順調に進み、大分日が傾いた18時40分に定刻通りJB Sentral駅に到着。
 この後は1駅シンガポールまで残っているので、急ぎ出口に向かい、切符売り場で19時発のWoodland CIQ行きの切符を求めるが、すでに売り切れとのこと。 その次の21時発なら有るようなので、仕方がないのでそちらを購入する。

 JB Sentralで2時間の待ち時間となったので、取りあえず駅構内を見て回るが最近立て替えられた駅舎は近代的で余りおもしろみはなさそうだが、両替所や食堂が有ることから、こちらで残金をシンガポールドルに両替し、後は構内の食堂で食事をしたらマレーシアリンギットはほぼ無使い切った。

 特にすることもなく、改札前のベンチで出発を待ち、20時30分頃改札が開いたので、出国審査を受けてからホームに向かう。
 一応座席指定となっているようだが、席が空いているにもかかわらず、デッキの辺りに立っている人が多い。
 こちらは普通に席に座っていくが、どうも進行方向後ろ側の車両に人が集まっているような気がする。
 列車は定刻でJB Sentralを出発すると、直ぐにマレーシアとシンガポールを隔てる海峡を橋で渡っていく。
 駅は橋を挟んでそれぞれ直ぐの所にあるため、列車は速度も上がらず終始徐行の様な感じで橋を渡る。
 乗車時間5分で無事に最終目的地のWoodland CIQに到着。
 乗客は我先にと入国審査場になだれ込んでいくが、こちらは慌ててもしょうがないので、ゆっくりと車内を後にする。
 一応記念にと思い構内の写真を撮ったら、保坂尚希似の係官から構内は撮影禁止なので、写真を消すように注意される。
 どうも同じように写真を撮る人が多いのか、大分手慣れた感じでチェックを受けて入国審査上に入るが、のんびりしていたので一番最後の入国者となった。
 通路を抜けて出口に向かうとJB Sentralまで一緒の車内に家族ずれと再会し、互いに今後の旅の無事を祈って笑顔で分かれる。
 

脱線した貨車

JB Sentral到着

JB Sentralの切符売り場

JB Sentral駅前

 Wodland Train Checkpoint

 Wodland Train Checkpoint
 構内は撮影禁止だったが、外に出れは問題なので一応終着駅の風景を撮影してから、本日の宿に向かうのだが、この駅はMRTなどの路線と接続していないので、交通機関はバスかタクシーとなる。
 バスは余り自身がないので、多性値は張るもののタクシーでホテルまで向かうことにする。
 今夜の宿は南部のDhoby Ghaut駅近くのHotel Inotel。
 明日は午前の飛行機でバンコクに向かうため、シンガポーの観光は当初から予定していない。
 まあ当初はここまでシンガポール到着が遅くならないだろうと思っていたため、多少移動に便利そうな所を選んだつもりだったが、これなら最初から空港近く宿を取るべきだったかもしれない。
 
 ホテルのチェックイン時には思いもよらず、喫煙の部屋にするか聞いてきた。
 シンガポールはタバコにうるさいので全館禁煙かと思っていたので、意外だった。
 ホテルにチェックイン後は、近くの駅構内のコンビニで飲み物を買い行くが、途中の道には結構な間隔でゴミ箱が設置されており、その上には灰皿が置かれている。
 シンガポールはポイ捨てにはうるさいが灰皿の所で吸う分には問題ないようだ。
 タバコの方はシンガポールの入国時に持ち込むとうるさいとのことから、JB Sentral出発前に全て吸いきっていた。
 一応吸えるならと思い、コンビニで1箱求めるが結構高額だ。
 物価が高い国なので、余り長居はする必要はなさそうだ。
 ホテルに戻ったら、早々にデータを整理をして明日に備えて早めに就寝する。
 明日からほとんど帰国のための移動のようなものなので、実施この旅行も今日で終わりだ。